子育て中の男女が家を建てようとした場合、考えなければならないことは山ほど! 何歳までに住宅ローンを払い終えるのか、子どもの教育費や老後への備えとの両立はどうするか……など、悩みは尽きません。

そこで本記事では、住宅関連の情報サービス事業などを提供しているアール・プラス・ハウスが開催したセミナーから、「家づくりに必要なハウツー」を紹介します。

マイホーム購入に向けた予算の立て方

まずは誰もが気になる予算の立て方。“人生最大の買い物”と称されることもある家の購入。お金についてもきちんと学んでおきたいところです。土地の購入に際しては、 “相場感”をつかむことがカギだそう。土地には、地域ごとの相場がありますが、相場感をつかまないままに、「◯◯小学校の校区で〇〇万円以内」と限定して土地を探してしまうと、いつまでたっても理想の土地が見つからないということにもなりかねないとか。

また、土地を買う前に家づくりの予算をある程度定めておくことも必須。先に家を建てるために使う金額をある程度決めておき、そこから土地に使える予算を割り出してから土地を探すのが良いそうです。これは、家を建てるのに必要な金額が予想を上回って、予算オーバーになることを防ぐため。良い土地はすぐに買い手が見つかるため、土地が売りに出されたらすぐに決断できる準備が必要という理由もあります。

まとめヨ!

・家を建てるときはまず建てたい地域の”相場感”を調べるのが先決ね
・先に家を建てるための予算を確保!そこから土地に使える予算を割り出すのね

「日本の住宅が高い」理由は材料費

家を立てるためには様々な費用がかかります。計画的・長期的に無理のない予算を組みましょう

土地の次は上物・すなわち家の予算について。家を建てるためのお金は、本体工事費用、設計管理費、付帯工事費用、諸経費の4つで成り立っています。よく聞く「坪単価いくら」というのは本体工事費用のことのみを指していることが多いので、予算を組んでいる段階で確認しておきましょう。

そして本体工事費用は、材料費、手間賃、現場経費、販売経費の4つで構成されています。「日本の住宅が高い」と言われる理由は材料費。材料がメーカーから消費者(住人)のもとに届くまでに、商社や問屋、卸などいくつもの会社を挟むため、コストがかかってしまうのです。手間賃というのは、工期の長さや設計の変更などでかかる費用のこと。自由設計にしたり、間取りを変えたりすることで加算されていくと考えましょう。

家づくりの種類

予算感が理解できたら、実際に家を建ててくれる業者に相談しましょう。ハウスメーカーであれば作りやすいプランを提示してくれること、工務店は施工が得意で地域密着型なこと、設計事務所のオーダー住宅なら、コストはかかるが暮らしにあったプランニングができることなど、それぞれに特徴があります。比較して、自分たちの志向に合ったところへ相談するのが良いでしょう。

どこにアドバイスを求めるとしても、重視しなければならないのは見えない部分、つまり「性能」です。この4~5年で家の性能はどんどん良くなったと言われており、こだわれば快適な家を手に入れられるようになりました。しかし、中にはあえて性能を重視しない方針を採っている会社もある……なんてこわい話も。どうすればその点を見極められるのでしょうか?

ポイントの一つは、「高気密・高断熱」性能の有無。高気密・高断熱の住宅なら少ないエネルギーで家中の温度をコントロールできるため、省エネルギーとなります。それはすなわち、ランニングコストである光熱費にも大きく関わってくるということなのです。断熱性能の低い、これまでの日本の住宅と、高気密・高断熱(長期優良住宅の基準をクリアするレベル)の住宅を比べると、年間で10万円以上の差が出るのです。これは何かとお金のかかる子育て世代にとって、助かるポイントでは?

最近では、大きなリビングや吹き抜けなど、広い空間をベースにした間取りも増えていますが、これも断熱性能が上がったからこそ、可能になったともいえるようです。

まとめるぞ~

・家を建てるためのお金は、本体工事費用、設計管理費、付帯工事費用、諸経費の4つで成り立つんだな
・家を建てる時はまず「性能」について考えるべき!これは大切だ…

断熱性能はヒートショック防止にもなる

また、高気密・高断熱住宅はヒートショックの防止にも役立ちます。ヒートショック、聞いたことがない人もいると思いますが、著しい温度差による大幅な血圧変動で身体に大きな負担がかかってしまうことです。熱い湯への入浴中の冬場に起きやすい傾向があり、日本の家庭内においてヒートショックにより入浴中に突然死する人は年間1万4,000人(推定)とも言われ、交通事故での死亡者数7,222人の2倍近くになっています(2010年度厚生労働省調べ)。

このヒートショックを防ぐためには、室内の温度差をなくすことが重要だそうなのですが、そこで高気密・高断熱住宅の性能が発揮されるというわけです。断熱性が高いと室内の熱が逃げにくくなり、気密性が高ければ暖房が家全体に効きやすくなります。結果的に、家全体の温度差が少なくなるのです。

温度差をなくすためには、基礎断熱も効果的。通常の断熱は、基礎の上にある住居部分を断熱するため、基礎自体を断熱することはありません。しかし、基礎断熱では基礎も一緒に断熱をするため、床下まで暖かい状態を保つことができます。すなわち冬場にありがちな「部屋は暖かいが足元は冷たい」という状態を防げるということです。

アレルギーや疾病リスクも下げられる

アレルギーから子供を守るためにも、結露の少ない高気密・高断熱住宅が有効であると考えられています

その他にも、住宅の断熱性能と健康との関係は研究されています。小さい子供のいる家庭では特に気になるアレルギー。これについても、省エネ住宅転居後に、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎などが改善されたという研究結果が発表されています。これは、高気密・高断熱住宅では結露が少ないため、カビ・ダニ発生が抑制されたほか、室内空気質が改善されたことによると考えられるそうです。

また、英国保健省は、冬場の室内温度が16℃未満の場合、寒さによる疾病や死亡のリスクが高くなるという報告をしています。16℃未満で呼吸器系疾患への影響、9~12℃で血圧上昇と心臓血管疾患のリスク、5℃で低体温症を起こすリスクがあるということ。健康リスクにも、血圧上昇、肺の抵抗力の弱体化、血液の濃化などが挙げられています。

ただし、高気密・高断熱住宅がその性能を発揮するには、「計画換気」がきちんとされていることが必須。計画換気が不十分だと湿度が上がり、枯れ木や生木に寄生して木を腐らせる木材腐朽菌が繁殖して、家が傷んでしまうことがあります。また、施工不良にも気をつける必要が。家の平均寿命は30年と言われていますが、施工不良だとリフォームができない……なんてことも。老後も住むつもりでマイホームを購入するなら、リフォームまで視野に入れておきたいですね。

まとめるね!

断熱性能が命を守ることもあるんだね!
・アレルギー対策に家が関係していたなんて…!!

子育て費用を含めた資金計画を

本当の“住宅”の値段というのは、住宅を建てるための費用だけではありません。建物価格、土地価格、諸経費のほかに、意外と忘れがちな光熱費、修繕費、住宅ローンの利息の費用も加わってきます。光熱費が節約できる断熱性のある住宅を選ぶか、修繕費が少ないようにするか、どのように住宅ローンを組むか……という最初の意思決定で、実はこれらは決まってしまいます。

子育て世代の場合には、特に子育て費用を含めた計画が必要となります。ローンを払い続けられるのか、子供は公立私立のどちらに通うのかといったことが関わってくるためです。住居費と教育費、そして老後の費用を計算に入れて計画し、その上で、住宅にとってもっとも重要である「性能」を維持したままコストを下げる方法を学ぶことが大切です。

住宅についての学びを深めてから家を建てたいという人は、専門家による講義を受けるというのも良いでしょう。アール・プラス・ハウスはセミナー「後悔しないための賢い家づくり勉強会」を開催中。関心がある方は参加してしてみてはどうでしょうか。

アール・プラス・ハウス”後悔しないための賢い家づくり勉強会”

<<セミナー内容>>
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