氷青とライブ活動

――ちなみに氷青さんのライブに来るファンの男女比率はどのくらいですか?

「今は男の方のほうが多いのですが、女の子のリピーターも多いです。私が声優だということを知らない人もいたりしますね。もちろん、歌もやっていたんだっていう人もいらっしゃいますけどね(笑)。キャラソンを聴いて好きになってくれた方が、ライブではキャラソンを歌わないので、あれって感じになることもあったり……」

――普段のライブではあまりキャラソンは歌わないですか?

「そうですね。キャラソンはキャラソンで、私も大好きなので、それにふさわしい場で歌いたいと思っています」

――声優としての氷青さんと、アーティストとしての氷青さんで、気持ちの切り替えなどはありますか?

「ナレーションの仕事だとまた少し違うのですが、アニメなどの場合は、私だけではなく、ほかの共演者の方とのバランスを考えますよね。私はあくまでも一部分で、みんなでお話を作っていくことになるわけですから。でも歌の場合は、最初から最後まですべて私一人で作り上げなければならない。責任感というとちょっと違うかもしれませんが、私が伝えなければっていう気持ちにはなります。私が言わなければ誰が言うんだって感じですよね(笑)。どちらも大好きなお仕事ですが、やはり心の持ち方が少し違っています」

――ライブ活動は今後も積極的に行っていく予定ですか?

「ライブはすごく緊張するんですよ。全然そうは見えないって言われるんですけど、舞台の役者よりも声優を選んだのには、あまり表に顔を出すことをメインにしたくなかったからというのもあって、顔出しは得意ではないんですよ。でも、ライブ活動をやりたくないというわけではなく、毎週というわけにもいきませんが、大体3~4カ月に1回のペースで長くやりたいと思っています。毎月あったら皆さんも大変ですしね」

――5月にはDreamPartyの「Live! 5pb.!」にも出演なさるんですね

「そうなんですよ。『冬花火』を歌わせていただくことになっているのですが……。どうもこういった雰囲気の歌を歌うのは私だけみたいなので、かなり不安です。何か帰りたくなっちゃいますね。まだ行ってないけど(笑)」

――氷青さんのファンの方もたくさんいらっしゃると思いますよ

「私の歌って、手拍子をしたりして楽しむ歌ではないので、みんなが最後までちゃんと聴いてくれるのか、すごく不安なんですよ。本当に未知の世界なので、生まれたての子羊のようにプルプルしちゃいそうですが、楽しみ半分、いろいろなもの半分で、とりあえず、人生経験として頑張りたいと思います(笑)」

――それでは最後に、1stアルバム「冬花火」を楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージをお願いします

「これまでマキシシングルやインディーズでちょっとまとめたものはあったのですが、私の作品をこうやったちゃんとまとめるのは本当に初めてのことなので、いろいろな人に聴いていただきたいですね。私がどんな歌を歌っているのかが少しでも伝わればいいなと思っています。長い時間をかけて、コツコツと貯めてきた曲なので、いろいろな気持ちが詰まっていて、今現在ではないものもいっぱいあるのですが、共通して流れている部分がきっと見つかると思います。聴いてくださる方の経験や想いを重ね合わせて、ゆっくりと聴いていただけたらうれしいですね。アレンジもライブとはちがった感じになっていますので、ライブに来てくださっている方も楽しんでいただけると思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございました


タイトル 冬花火
収録曲 01. 冬花火
02. 向日葵
03. ピアノ
04. ホントノキモチ
05. 眠れる森
06. SUMMER RAIN
07. 青い風
08. あなたがいなくて
氷青
発売予定日 2010年4月21日 品番 VGCD-0188
価格 2,310円
発売元 5pb. 販売元 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント