社会人になって数年、忘年会やクリスマスシーズンを迎え、何かと物入りの働き女子たちが、ふとした話から「シストレ」をはじめてみようということになりました。24時間自動で投資してくれるってなんだか夢のような話……! でも、いきなり数万単位の投資を始めるのはなんだか怖い……。そこで、講師を招いてシステムトレードについてイチから教えてもらうことになったのですが―。

※この物語は、会社は違えど様々な理由で出会った働き女子たち数名が、資産運用や自分磨きのために「シストレ」と出会い、様々な講師との出会いから少しずつその魅力に気づいていく様をストーリー仕立てでご紹介するものです。物語には、一部フィクションが含まれています。

■登場人物

・シストレ女子部(略してシス女) 部長:ゆみ 副部長:まりこ
・部員 : マキ、やよい、あやか
・先生 : 野津裕美(株式会社CIT)

「シス女」はこうして創設された!

シストレ女子部結成! まずは、その前のお話を……

やよい「年末・年始は本当にお金がかかるなぁ。みんな、クリスマスや忘年会の予定とかどうなの?」

ゆみ「もちろんアリよ。忘年会もメッチャメチャ入っているけど、一番力入れなきゃならないのは彼氏とのクリスマスかな。この不況の時代、彼氏にだけお金出させるのはオンナがすたるわ。逆にここはドーンッ!と任せなさいって感じ」

あやか「ゆみ先輩、さすがオトコ前 (笑) でも、先輩ボーナス減ったって言ってませんでした……?」

ゆみ「そうなのよ、ボーナスどころか、お給料も減ってんだよね……まったく(怒) だから、ワタシFXやってるの」

やよい「え~、あの色々話題になったりしたFX!? 大丈夫??」

ゆみ「FX自体はちゃんとしたものよ。今年1年間トレードしてきたけど、ボーナス分くらいは稼いだのよ。でも、最近仕事が忙しくて、ちゃんとマーケットが見れなくてね。だから、シストレを始めようかって考えているの」

まりこ「え、すごいじゃない! 『シストレ』正式名はシステムトレードね。実は私もFXやってみたんだ。でも5月のギリシャショックのときに、ちょっと損しちゃって……。確かに『シストレ』いいかもしれない。最近では、自分が気に入ったシステムを選んだら、機械がどんどんトレードしてくれるんだって!」

あやか「私もFX興味あるんですけど、機械が売買してくれるって聞いてもっと興味持っちゃいました。イマドキの女子って自分磨きしたり、美味しい物食べたり、旅行したり、彼氏とデートしたり……色々と忙しいじゃないですか(笑) だから終日パソコン画面とにらめっこなんて絶対無理だし。機械にお任せできればいいな~」

マキ「ふ~ん、シストレって、なんだか、私が使っているロボット掃除機『ルンバ』みたい。外出中にセットしておけば、自動的にお掃除してくれてすごく重宝してるんだ。ロボットに任せられるという点では、シストレも働く女性の味方になってくれそう」

やよい「私なんてFX自体よくわからないし(汗)。『負けたらどうしよう』って不安もあるけど、シストレをやることで新しい世界が開けそうだし、自分磨きにもなりそうだし! 趣味で投資とかちょっとかっこいいかも? よし、勉強するぞー!」

ゆみ「女子ってホーント、貪欲だよね~(笑)じゃあさ、良いロボット(システム)を見極められるようにならなくっちゃね。『シストレ』みんなでやろっか?『シストレ女子部』、略して『シス女』なんちゃって」

まりこ「おっ、ナ~イスそれ! 部長は『ゆみ』ね。FX経験者だし」

ゆみ「エッ、ワタシ~? 会社ではヒラなのに。でもいいよ、部長って響き悪くないし(笑)。じゃあ、副部長は『まりこ』アンタね。アンタだって経験者じゃん。とりあえず、FX初心者もいることだし、私たちもシストレ未経験者なんだし、先生が必要だよね」

マキ「え、先生知ってるの? もしかしてイケメン?」

ゆみ「ブブーッ、違うー。『シス女』にピッタリの美人先生だよ。でもね、どこかでイケメンも登場してくるかもしれないから乞うご期待♪」

シストレ女子部に美人講師登場!!

野津先生にシストレをイチから教わっちゃいます!!

(それから数日後……)

ゆみ「は~い、みんな~、野津裕美(のつひろみ)先生を紹介しま~す。先生にはシストレツール開発・販売で有名な「株式会社CIT」から来ていただきました! 先生、私たちをガッツリ鍛えてください(笑)」

先生「皆さんよろしく! 投資手法には、明確な基準のない勘や推測などの自分の感覚だけに頼る裁量トレードと、逆にこういった一切の裁量を排除して、一定のルールに基づいて機械的なトレードを繰り返すシステムトレードあるけど、今回教えるのは後者ね。シストレってギャンブル的ではなくコツコツ資産運用なので、堅実な考え方をする女子に向いていると思いますよ~」

まりこ「勘とか推測って耳が痛いわ(笑) 私って、ギリシャショックのときに、ドル円が急落しているのに中途半端なところで買っちゃったんだよね。絶対90円割れるなんて思ってなくて……それで、その後のトレードで負けを取り返そうとして、もっと失敗しちゃってさ、ふぅ……」

先生「裁量ではよくありがちな間違いかな。シストレは、次のトレードでいかに収益を上げるかではなくて、結果の統計値(トレードを数多く重ねた結果の損益の通算値)を最大かつ安定させることで、大きく儲けるよりも、長期的に安定的なリターンを上げることを目的としているの。トレードをルール化して、毎回同じスタイルや条件で一貫性をもたせて実行するのはそのためなのよ」

まりこ「なるほど!!……って(周囲を見回して)、若干数名ついていけてない子がいるんで(汗) すみません! もうちょっと簡単に教えていただけますか?」

先生「焦らずで大丈夫! ゆっくり覚えていきましょう。まずはメリットから……」

(次回に続く……)

(撮影:石森 亨)