私たちの身の回りには、ポイントカードやクーポンなど、貯蓄・節約につながるさまざまなアイテムがあふれています。多くの企業・店舗がこういったサービスを提供しており、活用している方も多いことでしょう。ただ、実は使い方次第でもっと「節約効果」を得られるかもしれません。

本連載では、皆さんによく知られているサービスのお得な活用法を紹介していきます。今回のテーマは「楽天」です。

  • 楽天ポイントを賢く貯めよう!

楽天市場をはじめとするさまざまなサービスでポイントが貯まりやすいと人気の楽天ポイント。本稿では効率的に貯める・使う方法をご紹介します。

ポイントの基本・楽天カードを持つべし

楽天のサービスでポイントをとことん貯めるなら、必ず所有しておいてほしいのが楽天カードです。「年会費無料」「ポイント還元率は1%」「100円につき1ポイント獲得」で、楽天市場の買い物で利用すれば、ポイントが+2倍になり、合計で3倍になります。

楽天ヘビーユーザーなら、楽天ゴールドカードもおすすめ。年会費2,200円(税込)でゴールドカードを持つことができます。国内空港ラウンジの使用が年会2回無料となり、楽天市場での買い物で使えば、ポイントが最大5倍にもなります。年間44,000円の楽天市場での買い物でペイできる計算なので、よく利用する人は検討してみてもいいでしょう。

ポイントをザクザク貯めよう

楽天カードで買い物をするだけでもお得なのに、さらにお得になる方法があります。

(1)スーパーポイントアッププログラムでの対象サービスを契約・利用する

グループサービスを使えば使うほどお得になるのがスーパーポイントアッププログラム(SPU)。エントリー不要なので、貯まる仕組みを作ればどんどんポイントが貯まりやすくなります。

楽天カードは+2倍、楽天モバイル+1倍、楽天ひかり+1倍、楽天証券+1倍など、対象サービスの契約・利用をすると、楽天市場のポイントが最大16倍になります。達成条件など詳しい情報は専用サイトで確認できます。

(2)エントリーでポイント倍付け

お買い物前にエントリーをするだけでもポイントが貯まります。毎月5と0の付く日は楽天市場での買い物がポイント5倍になります(楽天会員1倍+楽天カード2倍+5と0の付く日のエントリーで+2倍の合計5倍)。

楽天イーグルス・ヴィッセル神戸・FCバルセロナが勝った翌日はエントリーで全ショップポイント2倍、ダブル勝利で3倍、トリプル勝利で4倍となります。

5と0の日で5倍のキャンペーンと、ポイント2倍のキャンペーンが対象となった場合は、7倍ではなく、6倍となります。その理由は、通常ポイントが重なる部分が削られて計算されるからです。通常ポイントは購入金額の1%で、ポイント5倍キャンペーンの場合は5倍から通常ポイントの1倍分を引いた4倍分、ポイント2倍キャンペーンの特典ポイントは、通常ポイント1倍を引いた1倍の合計6倍分となります。

他にも「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」「超ポイントバック祭」など事前エントリーでポイントUPするイベントも行っていますので、買いたいものをこのときまでメモしておき、まとめて買いまわるといいでしょう。

(3)ランクアップでポイントアップを狙う

楽天会員にはレギュラーからダイヤモンドまで5つのランクが設けられており、ランクごとにランク特典が受けられます。ダイヤモンドランクは、お誕生日ポイント700ポイントのほかに、限定の毎月更新楽天グループクーポンや特別優待セールの招待が来ます。また、楽天カードはETCカードを発行することができますが、ダイヤモンドおよびプラチナ会員であれば、年会費550円(税込)が無料になります。

  • 楽天会員にはレギュラーからダイヤモンドまで5つのランクが設定されている(出典: Rakuten PointClub)

(4)もらえるモール経由でらくらくポイント2重取り

もらえるモールは楽天市場や楽天ブックス、楽天西友ネットスーパー、楽天トラベル、楽天デリバリー、楽天ふるさと納税など、ラクマ以外の楽天と名がつくサービスを利用する際にぜひ経由してほしいECサイトです。

会員登録をして、買い物前にもらえるモール経由するだけで、利用金額に応じたポイントが付与される仕組みです。貯まったポイントは、楽天Edyもしくは楽天ポイントと交換できます。

(5)Rakuten Rebates(リーベイツ)経由のお買い物で貯める

楽天市場以外のお買い物でおすすめのECサイトが「Rebates」です。楽天IDがあればメンバーになることができます。Apple公式サイトやユニクロ、GU、ソニーストア、Crocs、ビックカメラ.com、高島屋オンラインストアなど、対象ショップの多さも魅力です。

ポイントバック保障制度があり、Rebates経由で買い物をしたにも関わらず、ポイントが付与されていなかった場合でも、ポイントバック対象条件の対象であれば、Rebatesからポイントが付与される制度があるので安心です。ポイントは、楽天Point Clubに反映されます。

普段のお買い物でも貯まる

ファミリーマートや吉野家、マクドナルド、ミスタードーナツやサンドラッグ、ココカラファイン、くすりの福太郎、丸善やジュンク堂書店などの多くのお店で楽天ポイントを貯められます。楽天ポイントカードもしくは楽天ポイントカードアプリでポイントを貯めることができます。

他にも「Rakuten infoseekポイナビ」でクリックしたり、ゲームをしたりしてポイントをコツコツ貯めることも可能。楽天ポイントが貯まるアプリ「Rakuten Super Point Screen」は、クリックしたり所定のアプリをダウンロードしたりするとポイントが貯まります。Rakuten Card 楽天e-NAVI内のポイントサービス内でもバナーをクリックしたり、アンケートに答えるだけでポイントが貯まります。

また、会員登録をして届くメールにもクリックポイントが貯まるものがありますので、こまめにクリックしてしっかりポイントを貯めましょう。

ポイントの上手な使い方

上手にお買い物をして貯めたポイントも上手に使いたいものです。楽天ポイントには、通常ポイントと期間限定ポイントがあります。通常ポイントの有効期限は1年ですが、ポイントを獲得するたびに使える期間が自動延長されます。期間限定ポイントの有効期限は「1カ月」といった具合にキャンペーンごとにルールが違い、ポイント獲得によって延長されることもありませんので期限に注意をしましょう。

貯まったポイントは、楽天市場など楽天が提供するサービスなどでの支払いのほか、楽天ポイントカードもしくはアプリがあれば、街でもポイントを使ってお買い物をすることができます。お目当てのアイテムを、楽天市場でポイントすべてを使って実質タダで買うのもいいですが、ポイントで支払うときはポイント付与とならない10円単位などの端数を払うとポイントも取れつつ、ポイントを上手に消化することができます。

また、フリマアプリのラクマの支払いや、楽天モバイル、楽天でんきなどの利用料金の支払いにも使えます。他には、楽天市場などで付与されたポイントを、マクドナルドやミスタードーナツといった実店舗での買い物に利用して、実質タダで買う方法も人気です。

ポイントで運用ができる

楽天ポイントで運用をすることもできるのです。「ポイント運用」は、証券口座不要の楽天ポイントを使って気軽に運用体験ができるサービスです。アクティブかバランスの2コースから選んで100ポイントから100ポイント単位で運用できます。アクティブコース、バランスコースともに基準となる投資信託の基準価額に連動して増減します。

ポイントは1ポイント単位で引き出すことができます。ポイントが増えることも減ることもありますが、使い道を特に決めていない通常ポイント(提携サービスから交換した通常ポイントは除く)があれば、運用してみるのもいいですね。期間限定ポイントでは運用することができません。また、引き出しは楽天ポイントのみで現金と交換することはできませんが、増えたポイントでお買い物ができます。

さらに本格的にポイントで株式や投資信託での投資をしたいときは、楽天証券の口座ひもづけて行う「ポイント投資」があります。ポイント投資なら、現金を使わなくても投資ができるので、気軽に始められます。また、ポイント投資で対象の投資信託を購入した場合は、スーパーポイントアッププログラム(SUP)のポイントが+1倍となります。

楽天のサービスやポイントは実に奥深く、あちこちにお得にポイントをゲットするチャンスがちりばめられています。そして気がつけば、楽天経済圏に飲み込まれていることでしょう。