――『千鳥の鬼レンチャン』は今年4月から毎週日曜19時からの2時間枠レギュラーになりましたが、制作側はやはり大変ではないでしょうか。

そうですね。撮っては出して撮っては出してという感じで、常にVTRを作り続けなきゃいけないという状態で、ペースが上がったのは単純に大変です。

――その中で「サビだけカラオケ」に続く新しい柱を作っていくのが課題ですよね。

総合演出・プロデュースの武田(誠司)さんはレギュラー開始当初から「カラオケに安住しない」という精神を掲げ、リアルに『千鳥の鬼レンチャン』の「10年先」まで見据えながら、全体を取りまとめてくださっています。だからこそ陸上だったり、大縄だったり、クレーンゲームだったりと、新企画を臆せずトライできる環境が生まれているという感じです。「今年はこれをミッションに頑張ろう」と明確なビジョンを提示してくれるので現場は動きやすいです。

――『千鳥の鬼レンチャン』メインで『FNS27時間テレビ』をやられた時に、武田さんに伺ったのは「真剣勝負の先に笑いがある」という意識でした。

そこは番組の根幹ですね。ふざけてやっていても誰も応援しないし、制作側がウケ狙いで勝負をふざけだしたら、千鳥さん・かまいたちさんも、さすがに笑ってくれないと思います。武田さんのその意識は番組スタッフ全体に共有されていて、そこの線引きは間違えないようにしようとチームで注意を払っています。

「400m走サバイバル」で森脇(健児)さんが相手にズルをするのも、カラオケでほいさんが細い声で歌うのも、根底はみんな「勝つために手段を選ばない」という真剣さでやっているので、そこは大事にしています。

――千鳥さんとかまいたちさんのカップリングは、『千鳥かまいたちゴールデンアワー』(日本テレビ)や『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(カンテレ)もありますが、これら番組はライバルとして意識されていますか?

そんなに意識はしてないですね。それぞれ違う色が出てるし、番組の内容も全然違うので、「ここに勝ちたい」という気持ちもないんですけど、4人に「『千鳥の鬼レンチャン』が一番つまんないな」と思われないように頑張らないとなと思います。そんなことをおっしゃる4人ではないんですけど(笑)

他にはない「美しい面」と「汚い面」が共存するリレー企画

――『新しいカギ』も若年層を中心に人気ですが、「学校企画」という鉱脈を当ててから、現場の雰囲気も変わった感じでしょうか。

番組っていろいろ模索する時期があると思うんですけど、そこを抜けきった瞬間があって、徐々に演者さんと制作陣の意思統一もされてきたので、「学校」というテーマが一つできたことで作りやすくなった感じがありますね。

――学校でロケをすると視聴者と対面する場にもなりますが、若い人たちの熱狂を直接浴びることで、制作者としては刺激になりますか?

めっちゃなりますね。「学校かくれんぼ」のロケはそれを体感しに行かせてもらってる感じなんですけど、カギメンバーやゲストが登場した時の地鳴りのような歓声は、「こんなに喜んでくれるんだ」と思います。泣いてる子もいますし。もちろんタレントさんに対して盛り上がってるところはあるんですけど、『新しいカギ』というタイトルが出た時に「ギャー!!」と悲鳴が上がるのを見ると、今の高校生はテレビを見ないと言われてますけど、「良かったな」という安心感もあります。

小学生とかも僕らに話しかけてくれて、「俺はこんなに『新しいカギ』見てるんだ!」って3~4人で張り合ってくれて(笑)。そんな機会って今までなかったなと思って、これは『カギ』の面白いところですね。

  • 12月31日放送『新しいカギ 年またぎSP』「超!学校かくれんぼ」より (C)フジテレビ

――『千鳥の鬼レンチャン』と『新しいカギ』は「真剣勝負」という点で通じるところがありますよね。

そうですね。「クイズ何問目?」は何問目かを答えるだけのクイズに、こんなに対策してきてくれる子たちがいると、こちらもうれしいし、応援したくなります。「学校かくれんぼ」も生徒が本気で探してくれるし、美術さんも本気で隠れる場所を作ってくれるので、『千鳥の鬼レンチャン』での武田さんの精神と同様に、良樹さんも「生徒とカギメンバーの真剣勝負」を大事にされているんだと思います。

――『新しいカギ』は大みそかに年またぎの6時間特番が生放送されますが、『千鳥の鬼レンチャン』も28日に4時間超えSPが放送されます。

今回は「4×200mリレーサバイバル」を放送します。過去最多の12組48名でやるのですが、すごいメンバーが集まってくれました。「青学女子陸上部」の現役選手たちが参戦してくれたり、八重樫(東)さんや武居由樹選手がいる「チームボクシング」、KAT-TUNの上田(竜也)さん率いる「チームSTARTO」、一方で森脇さんは、とんでもない助っ人をまた連れてきたり、ボビー・オロゴンさんはナイジェリアの「一族」を引き連れてくれました。とにかく濃いです。

そこに千鳥さん、かまいたちさんが、さらにガンガン味を足してくださったので、結果全12チームに重厚なドラマが生まれる仕上がりとなりました。「復讐」とか「裏切り」がキーワードになってたり、ノブさんは途中で「韓国ドラマ」と言っていました。

陸上競技の汗と涙が入り混じる美しい面と、勝つために蛮行と謀略が横行する汚い面が共存したリレー企画はきっと他にはない、『千鳥の鬼レンチャン』ならではかなと思います。決勝戦のレース展開がとにかく熱いので、ぜひ最後までご覧になっていただけるとうれしいです。

  • 『千鳥の鬼レンチャン STARTO・青学女子参戦! 4×200mリレー』より (C)フジテレビ

    『千鳥の鬼レンチャン STARTO・青学女子参戦! 4×200mリレー』より (C)フジテレビ