Dブロック1組目は、メンバーを全国からTwitterでスカウトした「ラボラトリア」で、曲はSaucy Dog「シンデレラボーイ」。ハーモニー82点、ボーカル85点、アレンジ84点、テクニック89点、リズム85点で計425点だった。
2組目は、東大生グループの東京「ジュークボックス」で、曲はOriginal Love「接吻 -kiss-」を英語で披露。ハーモニー87点、ボーカル88点、アレンジ93点、テクニック88点、リズム92点で計448点だった。
3組目は、優勝2回の名門校・立命館大の滋賀「バリバリ」で、曲はAimer「残響散歌」。ハーモニー86点、ボーカル90点、アレンジ92点、テクニック91点、リズム95点で計454点だった。
敗者復活の「ジュークボックス」を加えた5組がファイナルステージへ進出。ここでは審査員25人に加えてスタジオゲストも採点し、5組のパフォーマンス終了後にすべての結果が発表されるという。
1組目のシャンディタウンは、大滝詠一「君は天然色」。2組目のささめきは、MISIA「Everything」。3組目のチョコミン党は、SPEED「White Love」。4組目のバリバリは、広瀬香美「ロマンスの神様」。5組目のジュークボックスは、SMAP「夜空ノムコウ」を披露。ここでの選曲も冬らしい新旧の名曲ぞろいで、ファイナルにふさわしいムードを感じさせた。
それぞれ審査員・ゲストの点数は、シャンディタウン:453点・50点、ささめき:443点・50点、チョコミン党:458点・53点、バリバリ:467点・58点、ジュークボックス:467点・53点で、バリバリの優勝が決定した。
その瞬間、ほとんどのメンバーが涙を流すなど、番組はエンディングらしい感動モードに突入。さらに、バックステージで準優勝のジュークボックスが違う意味の涙を流し、3位のチョコミン党は「銅メダル! イエーイ!」と陽気に振る舞う姿を見せ、最後はバリバリのパフォーマンスを再び映して終了した。
■立体的な展開でファンサービス
ブロック突破が決まって「夢かも」「人生で一番うれしい」と喜ぶ姿や、敗退が決まって「楽しすぎたから落ちた実感がない」「リベンジしたいな…」と落ち込む姿を筆頭に、舞台裏を映すドキュメントタッチの編集も、この特番の魅力。
彼らがどれだけアカペラに青春を捧げ、猛練習をこなし、だからこそ緊張するが、全力で挑み、結果に明暗が分かれる……そんな人間ドラマが丁寧に描かれ、パフォーマンスに負けないレベルの魅力があるからこそ、この特番は続いているのだろう。
唯一気になったのは、「どちらが勝つのか?」を盛り上げようとして、同じ映像を繰り返す演出。分かりやすくテンポもいいが、真剣勝負ならではの“間”が消えてせっかくの緊迫感を損ねているように見えてしまった。「コンテスト」「決戦」というより「フェスティバル」「祭典」というイメージが残ったのは、狙い通りなのかもしれないが、もったいないようにも見える。
もちろん「フェスティバル」でも「祭典」でもいいし、テレビ放送としてはそのほうが無難かもしれないが、出演者たちの情熱を見ていると、「ガチンコ感が高く、目指す頂が高いほうが、彼らも視聴者も全力で楽しめるのではないか」と感じたのも確かだ。
それでも、YouTubeチャンネル「ハモネプチューブ」の動画、dボタン・スマホで参加できる採点企画、さらに年明けに決勝グループを集めたリアルイベントも開催されるほか、コンピレーションアルバムや「フジメロ」の配信など、立体的な番組展開は素晴らしい。ファンサービスという点も含め、「他番組もこうあってほしい」と思わされる。
ともあれ、初のクリスマス特番は思っていた通り、番組のコンセプトにフィットしていた。クリスマスだけでなく冬の名曲はまだまだ多いだけに、『土曜プレミアム』という枠に縛られすぎず、毎年クリスマスイブで定番化してもいいのではないか。
同じフジの『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』は今年も健在だったものの、テレビ局全体では「クリスマス当日の風物詩」と言える特番が少ないだけに、チャンスかもしれない。
■次の“贔屓”は――終了報道も…新年第1弾は? 『炎の体育会TV 新春SP』
これから放送の番組からピックアップする次回の“贔屓”は、1月7日に放送されるTBS系スポーツバラエティ番組『炎の体育会TV 新春3時間SP』(19:00~)。
2023年3月で約11年半の歴史に幕を下ろすと複数メディアに報じられているが、新年第1弾はどんな内容なのか。チェックしておきたい。
