特急「きりしま」。かつて特急「有明」などに使用された787系4両編成で運行

特急「きりしま」は宮崎~鹿児島中央間で運行される特急列車。デビュー当初はグリーン1色に塗装された485系が活躍していたが、九州新幹線博多~鹿児島中央間の開業で車両が置き換えられ、現在は787系4両編成または783系5両編成が使用されている。ローカル線の雰囲気もある南九州の日豊本線を787系が走る姿は感慨深い。

車両情報

JR九州 787系

基本情報

水戸岡鋭治氏が主宰するドーンデザイン研究所がデザインを手がけた車両で、1992年7月に鹿児島本線の特急「つばめ」でデビューした。車内はグリーン車、普通車のほかにビュフェ(現在は廃止)を備え、「つばめレディ」と呼ばれる客室乗務員が接客するなど、サービスも充実しており、JR九州を代表する特急列車だった。

九州新幹線が全線開業した2011年3月以降、787系はJR九州の在来線各路線で特急列車に使用されている。DXグリーンを備えた6両編成と半室グリーン車の4両編成に大きく分けられ、前者は特急「かもめ」「きらめき」「有明」「にちりん」などに、後者は日豊本線の特急「きりしま」「ひゅうが」「にちりん」などに使用されている。