ダイエットサプリ、鍵開けなど「身近な消費者トラブル」を学ぶ

元国税職員さんきゅう倉田です。好きなトラブルは「水のトラブル」です。

給付金詐欺、投資詐欺、マルチ商法など、世の中には若者やお金の知識の少ない人々からお金を奪う悪人が大勢います。

普段から物の価格や働くことの大切さ、お金を得ることの難しさを知っていれば、安易にお金が手に入ると考えることもなくなります。

上司や先輩、おじさんやお姉さんの話を聞いて、勉強すると良いと思います。今回は、国民生活センターに寄せられた身近なトラブルを紹介します。

CASE1 鍵開けで高額請求された!

作業当日に高額請求された場合は、納得できる金額で支払う意思を示しつつ、その場では支払わないときっぱり断りましょう。もし支払いを断った後の事業者の態度に身の危険を感じることがあれば、警察に連絡するのも一法です。

料金を支払ってしまった後でも、広告等の表示額と実際の請求額が大きく異なる場合は、クーリング・オフが適用できる可能性があります。

料金をその場で払わないという選択ができることを初めて知りました。飲食店で食事をしたり、病院に行って診察を受けたりして、その場での支払いを拒否することが認められるとは思いませんが、CASE1のような場合は認められるようです。国民生活センターの説明なので、事実なのでしょう。筆者も勉強になりました。

仕事から帰り、鍵を紛失したことに気づき、ネットで業者を探して鍵を開けるために来てもらったことがある人は、自分の交友関係の中にもいます。

「安かった」という話は聞いたことがありません。電話で業者を呼ぶ際に、鍵の形状を伝えて価格がいくらなのか聞き、出張料金や到着時間を確認しましょう。勝手に遠方から来て出張料金を請求されたり、何時間も待たされたりする可能性があります。

別の業者に料金を聞いてみるのも良いと思います。また、朝までサウナや漫画喫茶で過ごし、日中に管理会社や大家さんに連絡する選択もあります。

冷静になって考えましょう。あなたのピンチにつけ込んでくる、悪い業者が世の中には存在します。

CASE2 いつでも解約できるダイエットサプリのはずなのに、電話がつながらず解約できない

販売業者と連絡がつかない場合、電話や電子メールの記録を残しましょう。引き続き解約の連絡をし、「次回発送日の10日前」などの解約できる期間を過ぎてから販売業者に連絡がついた場合は、解約できる期間内に連絡した証拠を提示しながら、解約交渉を試みましょう。

国民生活センターの案内には、解約交渉を試みた結果、必ず解約できるとは書かれていませんでした。解約できない場合は、個別に相談が必要かもしれません。

CASE3 クレジットカードを利用したら、知らぬ間にリボ払いになっていた

リボ専用または自動リボ設定のクレジットカードを利用すれば、自動的にリボ払いになります。

「意図しないリボ払い」によるトラブルが起きていて、「隠れリボ」と呼ばれています。新しくクレジットカードを作った方は、「隠れリボ」になっていないか確認しましょう。

クレジットカードの使用額を簡単に確認できるようにしておくことも重要です。クレジットカード会社のアプリをインストールしたり、ぼくがいつもおすすめしているアプリ「マネーツリー」でクレジットカードを連携したりすると、すぐに確認できるようになります。

リボの設定を解除しても、設定を解除するまでに生じたリボ払いは、カード会社への返済が終わらないうちは、支払残高として残ります。自動リボの設定を解除しただけでは、1回払いにはなりません。繰り上げ返済をしましょう。

リボ払いは、月々の支払いを一定額に抑えることができる一方、支払いが長期化し手数料がかさむことがある支払い方法です。

次回に続きます。