徳間書店は、『手相刑事の鑑定術』(江幡龍 著/1,760円)を10月31日に発売しました。本書は、刑事・鑑識34年、大泥棒から成功者まで1万人の手相を見てきた元刑事・江幡龍氏の実体験やエピソードをもとに、手相解説から人生の切り開き方までを綴っています。

  • 『手相刑事の鑑定術』(江幡龍 著/徳間書店/1,760円)

全5回の本連載では書籍から一部を紹介。第一回目は「お金に失敗するヤバい男の手相」について。基本的な手相の知識とあわせて一体どんな特徴があるのか早速みていきましょう。

手相の基本線を覚えよう!

手相の基本3大線は「頭脳線、感情線、生命線」で、この3つの線が手相をみる際には最も重要視されています。手のひらを横切っている線で、みな生まれながらにあるものです。一般的にはこれらの線が一番くっきりとしているので、すぐにわかります。

  • 3大線(主要4大線)

それぞれの線が意味するところを簡単に解説すると、

「頭脳線」は、その人の「知力や才能、ものの考え方」などを表しています。同時に、頭脳線はその人の「性格」も表すことになるので、性格に見合った適職を判断するのにもこの線の鑑定は有効です。

「感情線」は、その人の「愛情や思いやり、感受性の強さ」などを表しており、人間関係や恋愛に深く関係しています。この線でも、その人の性格的な傾向をみることができます。

「生命線」は、その人の「気力・体力・生命力」を表しており、ある意味で全体運を示す象徴的な線といえます。なんと言っても、試練や逆境に強いことが強運の証しと言えるため、この線は特に重要視されています。

これらの3大線の次に重要となるのが運命線で、これを加えて主要4大線とも言います。

「運命線」は、中指の付け根に向かって縦に伸びている線で、その人の人生に対する考え方や他者との関わり方などを表しており、主に仕事運を鑑定する線となります。

感情線から頭脳線に伸びる橋渡し線

社会人になると、どうしても人間関係で苦労することが多くなります。同僚から嫉妬されて嫌がらせを受けたり、部下からの突き上げを受けて上司と板挟みになったりするなど、さまざまです。

また、上司の意見が理不尽だなと思っても、言いたいことも我慢してやらなければならないことが数多く出てきます。「あのとき、思い切って言ってしまえばよかった」と、後悔することもしばしばですが。

そうした社会の荒波にもまれながら、ひたむきに人間関係を築こうと努力した方には、この「感情線から頭脳線に伸びる橋渡し線」が出ます。感情線から頭脳線へとつながる新たな線です。

  • 感情線から頭脳線に伸びる橋渡し線

これは、決して思いどおりにならない多種多様な人間との関わりの中で、現実を生き抜くためのメンタルが鍛え上げられたことを意味します。

なかには、この橋渡し線が感情線や頭脳線と同じくらいの太さになり、まるで横一文字の線に見える、「ますかけ線」の意味を持つようになる方もいます(変形のますかけ線とみなす)。

ますかけ線を持っているのは日本人の5パーセントぐらいですが、その持ち味である、「意志の強さ、忍耐強さ、負けん気の強さ」など、逆境を乗り越えるための強靭なメンタルを身につけたことになります。

歴史上の人物では、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が3人ともますかけ線があると言われており、別名「天下取りの相」と呼ばれています。というわけで、この橋渡し線のさらなる進化は、とてつもない運も手に入れることにつながるのです。

参考までに、ますかけ線を持っている有名人は他にもたくさんいます。

桑田佳祐、福山雅治、佐藤健、明石家さんま、浜田雅功、坂上忍、梅沢富美男、黒柳徹子、芦田愛菜さんはテレビで実際に見ていますし、松下幸之助(パナソニックの創業者)、小泉純一郎(元首相)さんなどは昔からますかけ線の持ち主と言われています。まさしくそうそうたる面々ですが、確かにそれぞれ天下を取った人たちと言えるでしょう。

実は私も若いころ、ますかけ線にあこがれて、手にペンで書き込んでいたことがあります。当時はそれだけで運を手に入れ強くなった気がしましたが、努力もしないで「ますかけ線」の持ち主になったつもりでいたなんて、いまもって恥ずかしいです。

手に線を書くことは否定しませんが、やはり努力を伴っていないとダメですね。それにしてもますかけ線の持ち主は、キラキラとオーラを放っているというか、なんとも言えない「華」がありますよね。それが特徴です。


書籍『手相刑事の鑑定術』(江幡龍 著/徳間書店)

  • 『手相刑事の鑑定術』(江幡龍 著/徳間書店/1,760円)

同書では、本記事内で紹介しきれなかった手相でダメ男を見抜く方法や、幸せを呼ぶキラメキ線などを紹介。手相の面白さはもちろん、手相の生かし方など、役立つ知識が詰まった一冊となっています。

次回は危険をしらせる手相線の"島"を紹介。お楽しみに!