陸上自衛隊を舞台に青年たちの青春群像劇を描くフジテレビ系ドラマ『テッパチ!』(毎週水曜22:00～)。暗い過去を持つ一匹狼な自衛官候補生で、誰ともコミュニケーションを取ろうとせず、不気味なオーラを放つ武藤一哉を演じるのは、一ノ瀬颯だ。
20日放送の第3話では、その過去が明かされるが、そうした役柄にどのような意識で臨んでいるのか。また、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に出演し、今回再び“戦う男”を演じることについても話を聞いた――。
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『テッパチ!』に出演する一ノ瀬颯 (C)フジテレビ
■プライベートの大半を筋トレに費やす生活
――今回の出演オファーを受けての心境はいかがでしたか?
幼少期の頃からの憧れの存在であった“自衛官”の役(候補生)を演じられる機会をいただけることに、とても喜びを感じました。
――脚本を読んでのご感想はいかがでしたか?
第一班の8人でのシーンが大きな割合を占めているのを確認して、同年代の俳優の皆さんと一緒に、笑いあり涙ありの青春群像劇を作ることがとても楽しみでワクワクしました!
――候補生キャストの皆さんは体作りを行っていると伺っておりますが、具体的にどのようなことをされていますか? また、その成果として挙げられるものがあれば教えてください。
6カ月以上、プライベートの大半の時間を筋トレに費やす生活を送っています! YouTubeなどを見て筋トレにまつわる情報を収集して、食生活も徹底的に見直しました。例えば、鶏肉をフライパンで焼く際には、油を極力減らすためにアルミホイルを敷いてその上で焼くといったこともしています。
タンパク質の量も何倍にも増やした結果、今まで筋トレをしてもそこまで変わらなかった体付きが、目に見えて大きく変化してきました。
――男だらけの撮影現場の雰囲気や、エピソードなどを教えてください。
いい意味で気を遣わない関係性が最初から築けたので、仲が深まるのもその分早く、雑談はもちろん、第一班みんなでの演技の話し合いもガツガツなされながら進んでいます。佐藤寛太くんがムードメーカーとなって現場を盛り上げてくれるのも、とてもありがたいです。
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(C)フジテレビ
■普段の撮影に比べて加わる緊張感
――実際の駐屯地や演習場という異例の現場での撮影のご感想はいかがですか?
厳重な警備がなされており、自分の行動1つで国家防衛に甚大な影響を与えかねないということもあるため、普段の撮影と比べてさらに緊張感が加わっています。
――本職の自衛官の方の前で演じることの緊張感などはありますか?
所作指導をしていただく機会が幾度かあるのですが、毎日、自衛官の方が行っていることをその場で身に付け、その上で演技をプラスしていかなければならないため、不安がありながらも、堂々と演じるよう心がけています。
――今回の役を演じられて、自衛隊・自衛官への印象は変わりましたか?
規律が多いことから、とても厳格なイメージがあったのですが、実際にお会いしたところとても気さくに接してくださいました。特に同年代の自衛官の方々は、自衛官でない同年代の方々となんら変わりない一面も見られました。
――リュウソウレッドという“レンジャー”役を経験されて、今回の作品に生きていることはありますか?
形は違えど、人々を守るために戦う意志を強く持っているという、共通の究極的な使命の元に行動していることは生かされているのではないかと思います。
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(C)フジテレビ
■無口で何を考えているか分からない人間がどう変化するか
――今回演じられる役柄への共感点はありますか?
みんなといる時に聞き役に回るような立ち回りをするところは、多く共感できると思います。
――つらい過去を持った役ですが、それを演じるにあたって気を付けられたこと、意識されたことはどんな点でしょうか?
役を演じる上で、その役が過去に経験した出来事が、無意識のうちにその人物の言動に影響するように、と普段から意識しているのですが、今回は特に過去の出来事が役に影響を与えているので、いつも以上に気をつけています。
――では、最後にご自身の役の見どころを教えてください。
武藤は無口で何を考えているか分からないキャラクターですが、彼の今を型作るバックグラウンドを第一班のメンバーが知ったときにどのように接するのか。それに対して武藤がどう変わっていくのかに注目して見ていただきたいです!
(C)フジテレビ
●一ノ瀬颯
1997年生まれ、東京都出身。18年4月、青山学院大学の入学式でスカウトされ、芸能界入り。翌年『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日)のリュウソウレッド／コウ役で俳優デビューし、以降『麒麟がくる』(NHK)、『この恋あたためますか』(TBS)、『ナイト・ドクター』『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ)などのドラマに出演する。
