日に日に暑さが増し、移動中や社内などではジャケットを脱ぐことも多くなるこれからの季節。何気ない仕草のひとつだが、意外と人に見られている瞬間であり、ここにも「正しい立ち居振舞い」がある。今回は、美しくスマートなジャケットの着脱について、ANAビジネスソリューションの川上美佐子さんに教えていただいた。
服を長持ちさせるためにもきちんと着脱を
――ジャケットの着脱について、男性と女性で違いはありますか?
男女の違いはとくにありません。美しく見せるということも大切ですが、洋服を丁寧に扱い、スマートに着脱することをおすすめしています。
――何気ない仕草なのでつい油断してしまいます……
風を切るように乱暴に着脱したり、脱いだジャケットを無造作にイスの背に掛けておいたりするはおすすめしません。では、スマートなジャケットの着脱方法を見ていきましょう。
ジャケットを脱ぐとき
ボタンを外し、両側の肩を少し落とす
後ろで両方の袖口を合わせて、静かに脱ぐ
- 片手で襟ぐりの真ん中を持ち、もう片手で袖を持つ
- 袖口を身頃にあわせて腕に掛ける
ジャケットを着るとき
上着の正面を自分側にし、襟ぐりの真ん中を持つ
上着をやや下方に持ち、静かに片腕を通す
- もう一方の袖を通す
- 全体の身なりを整えて、ボタンを閉める
取材協力:ANAビジネスソリューション
ANAグループで、主に、教育・研修事業、人材派遣事業、ANAエアラインスクールの運営などを行う。
教育・研修事業では、ANAグループのノウハウを活かした「接遇&マナー」「ヒューマンエラー対策」「訪日外国人おもてなし」「ユニバーサルサービス」などの研修商品を展開。メーカー、医療機関、自治体など、あらゆる業種業態から依頼を受け、企業・個人に向けた研修を行っている。また、「ANAの口ぐせ」「ANAの気づかい」「ANAの教え方」など、ANAグループのノウハウを書籍でも紹介しており、これらシリーズは累計14万部を突破するベストセラーとなっている。