人気の街ランキングは数多くありますが、働き方や収入、価値観などによって理想的な住まいは変わってくるもの。

どんな街に住むべきか悩む新婚夫婦・同棲カップルに向けて、賃貸物件検索サイト「CHINTAI」のアドバイザーが2人のステータスや特徴ごとに、住みやすい街を5回にわたって紹介します。

  • ※画像はイメージです

4回目の今回は夫(35歳)・妻(32歳)それぞれ品川と横浜の職場へ通勤する共働き夫婦の設定。世帯年収800万円、手取り月49万円で「子どもができても住み続けられる街」を希望の夫婦にぴったりの街をピックアップしてもらいました。

横浜や都内主要駅に近く、子育てもしやすい街

今回、CHINTAIアドバイザーが選んだ街は「大船」「日吉」「戸越銀座」「二子玉川」という4つの駅でした。ずばり、選定の基準は?

「手取りの1/3以下を家賃と考え、1LDKの家賃相場が16.3万円以下かつ、2人の通勤時間が50分圏内で交通の便として複数路線通っている駅をピックアップしました。その中からさらに、CHINTAIサイト内でも問合せが多い人気駅をチョイスしています」(CHINTAIアドバイザー)

さっそく、家賃相場・交通利便性などそれぞれの街の特徴をみていきましょう。

大船(1LDK家賃相場9.25万円※10/8現在)

  • 大船駅

JR東海道本線、横須賀線、根岸線、横浜線、湘南新宿ラインと湘南モノレールの江の島線が乗り入れる「大船駅」は、神奈川県鎌倉市の北西部に位置し、ホームの北半分は横浜市栄区となります。横浜まで約15分、品川までは約35分(出典:ジョルダン)という利便性の高さが魅力です。

激安の商品が並び、活気が溢れる「大船仲通商店街」は鎌倉の下町風情が漂い、駅直結の「大船ルミネウィング」はトレンドも取り入れる人気のショッピングスポット。

また、駅周辺には24時間営業の「西友大船店」のほかドラッグストア、各種コンビニエンスストアも充実し、チェーン店をはじめ飲食店も豊富です。大船駅の東側はショッピング施設や飲食店が多くにぎやかな雰囲気なのに対し、西側は閑静な住宅街で落ち着いた雰囲気。駅から少し離れると山や海があり、自然も感じられる地域です。

駅周辺には皮ふ科や内科、糖尿病クリニックなどがあり、駅から8分ほど歩くと総合病院「大船中央病院」も。子どもが生まれた後も安心の施設が整っています。

日吉(1LDK家賃相場14.75万円※10/8現在)

  • 日吉駅

神奈川県横浜市港北区にある日吉駅は駅前に大学や商店街があり、活気あふれる雰囲気が魅力です。駅の東側には広大な慶應義塾大学の日吉キャンパス、ロータリーから放射状に道が伸びる西側には地域密着の商店街が広がります。

駅から徒歩圏内にはスーパーはもちろん、安くてボリュームのあるメニューを売りにする飲食店も多数あるので外食派も安心。治安のよさからファミリー層も多く住んでいます。

東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインの3路線が乗り入れ、品川までは約30分、横浜までは約15分、都内主要駅へは30~40分程度(出典:ジョルダン)と利便性は高めです。さらに2022年下期には、相鉄線の直結駅にもなるとのことで更に交通至便になること間違いなし。

また、一般診療から入院、デイケアまで幅広く対応する「日吉病院」、土曜日も午前中に診察を行う「日吉内科」などのクリニックに加え、保育園も充実してるので、子育てもしやすいと言えそうです。

戸越銀座(1LDK家賃相場11.5万円※10/8現在)

  • 戸越銀座駅前

品川には1回乗り換えで約15分、横浜には乗り換え2回で約35分という立地の東急池上線「戸越銀座駅」(出典:ジョルダン)。

駅前には商店街ロケでもお馴染みの関東有数の長さを誇る商店街「戸越銀座」があり、活気に溢れています。約400店が軒を連ねる近隣型の商店街で、駅から徒歩10分圏内にはスーパーも複数あります。

品川区内では家賃相場が低い傾向にある上、乗り換え1回で渋谷へは約20分、新宿へは約25分と都内主要駅へのアクセスも良好です。また、東急池上線の混雑率は都内でいえば比較的穏やかな路線。さらに、都営浅草線「戸越駅」をはじめ、戸越銀座駅から徒歩20分圏内に複数の駅がある点も魅力的です。

駅周辺にはクリニックや保育園などファミリー世帯には嬉しい施設に加え、「戸越銀座温泉」といったリフレッシュ施設も。子どもができたら、一緒に入るのもおすすめですよ。

二子玉川(1LDK家賃相場13.4万円※10/8現在)

  • 二子玉川駅前横断歩道

東急田園都市線と大井町線の2路線が利用できる「二子玉川駅」は品川、横浜まではどちらも乗り換え1回で約35分というアクセス(出典:ジョルダン)。

昭和44年に開業し、街の発展の礎となった「玉川髙島屋S・C」は二子玉川の象徴的存在。さらに、2007年の着工で誕生した「二子玉川ライズ」は都内最大級のショッピングエリアです。さらに、開発前から続く二子玉川商店街には400メートルの通りに昔ながらの商店が軒を連ねます。

そんな感度高めなショッピングタウンながら、緩やかに流れる多摩川など、すぐ身近に自然があるのも人気の理由。二子玉川ライズとともに開発され、2013年に完成した二子玉川公園は、多摩川の自然をテーマとした世田谷区立初の本格的な日本庭園が公園内に。明治末期の建物を移築・復元された園内は、風情ある眺めです。

芸能人も多く住むエリアとして知られる二子玉川ですが、世田谷区全体と比較すると二子玉川駅周辺の家賃相場は低め。駅前には保育所・病院が複数あり、子育て環境も充実しています。

いかがでしたでしょうか? 子育ても重視するカップルは本記事を参考に、ぜひ2人にぴったりの街をみつけてみてください。