経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、"珠玉"の一冊』では、私が読んで"これは"と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第14回の今回は、藤原敬之さんの『日本人はなぜ株で損するのか?~5000億円ファンド・マネージャーの京大講義~』(文春新書)を紹介します。

藤原敬之さんプロフィール

一橋大学法学部卒業後、農林中央金庫に入庫、国内及び米国株式を運用。野村投資顧問(現野村アセット・マネジメント)に移り米国・英国年金の日本株式運用を担当。クレディ・スイス信託銀行で、日本株式運用部のマネージング・ディレクターを経て、日興アセット・マネジメント社内に、業界史上初の個人名を冠した「藤原オフィス」で運用を担当。その後独立。累計5000億円を運用してきた。小説家・波多野聖としてのデビュー小説「銭の戦争~魔王誕生~」(角川春樹事務所・ハルキ文庫)がまもなく刊行予定。

『日本人はなぜ株で損するのか?~5000億円ファンド・マネージャーの京大講義~』(文春新書、藤原敬之著、定価750円+税)

「話を聞いているだけで鳥肌がたった」(京都大学 経済学部3年)、「『情報処理』ということの大切さが分かりました」(京都大学大学院2年)、「ものすごい量の知識、見識、分析力に圧倒された」(京都大学 経済学部3年)、「教科書にのっていない、非常に価値ある時間」(京都大学 経済学部3年)、「『このような考え方もあったのか』と思うことの連続」(京都大学3年)、「実体がなく実感の薄い株というものに対して『生命』を吹き込むような思考に感激」(京都大学 大学院1年)。

上記は2011年5月に京都大学経済学部で開催された公開講座に対する受講生(1年生から院生まで)たちの感想です。講師はファンド・マネージャーの藤原敬之さん。講義テーマは「株式運用。アクティブ・ファンドマネージャーとは何か」。今回ご紹介する『日本人はなぜ株で損するのか?~5000億円ファンドマネージャーの京大講義~』は、その講義内容を余すことなく再現した書籍になっています。

これからの日本を担うであろう若き英知が集まる京都大学で、その内容に、多くの学生が刺激を受け、心を震わせ、感動したと言う講義です。いったいどんな講師の方がどのような講義をしたのでしょうか?

「不条理への対処」=「自分の周りの人間全てを『他者』だと認識すること」

まずは、その答えの本質が垣間見える最終章「第六章「日本人とは何か?」最後に伝えるべきこと」からご紹介しましょう。

皆さんは大学を出れば様々な分野でのプロフェッショナルとして生きてゆくわけです。それに役立つかもしれないアドヴァイスを若干させてもらおうと思います。
◇ゲームは止めましょう
ゲームは今日を限りに止めた方が良いと思います。早く止めれば止めるほど良いと思います。どんなに優れたRPGでも単なる刺激と瞬間の反応による興奮でしかありません。僕はそのゲームに消費する時間を読書と映画に使ってほしいのです。アナログの世界の面白さはデジタルの世界とは桁違いです。
また大脳生理学的にも読書が最も頭脳を活性化させる作業だといいます。そして一番大事なことは、ゲームは、人間がいかに素晴らしい存在か、そして、いかに愚かな存在か、を教えてはくれません。それは優れた書物や映画の中でしか知ることが出来ないと思います。(以下中略)
◇学問は最高の道楽
「この世の最高の道楽は学問だ」。これは文化人類学者・梅棹忠夫の言葉ですが、正にその通りだと年齢を重ねると分かります。大学にいる間にその根っこのような部分をきちんと作っておいて欲しいのです。学問へのインターフェースをしっかりと自分の中に身につけさせておいて欲しいのです。そうすると人生が格段に楽しくなる。僕は冒頭で言ったように凄い報酬をもらっていましたから女性道楽以外は色んな道楽をしてきました。本当に色んな遊びをしてきました。その人間が心底思うのです。「学問は最高の道楽だ」と。
◇不条理への対処
社会に出ると皆さんは様々な不条理と闘わなければならなくなります。今はセクハラとかパワハラとかが話題になることによってあからさまなハラスメントは表面上ありませんが、その分、実に巧妙かつ陰湿な形でハラスメントが隠ぺいされています。それへの対処の心がけを忘れないようにしておいて下さい。
不条理はそれだけではありません。ビジネスやアカデミズムの世界では大なり小なり組織の中で生きるわけです。その組織の論理と自己の存在との軋轢が必ず不条理という形で襲って来ます。また様々な人間関係を通して不条理に遭遇します。そこで折れないようにするための心がけを最後にお話しします。それは自分の周りの人間全てを「他者」だと認識することです。上司も同僚も全てを自分の「顧客」だと思ってしまいます。そうすることで甘えがなくなります。依存心もなくなります。そうやってまず、身近な関係からマーケティングを学ぶのです。他者とは自分とは全く異質の存在ということです。こちらのことは黙っていては分かってくれない存在です。他者にこちらの存在を納得させ、こちらの意見で説得し、何より機嫌良くさせることを実践してゆくのです。上司だから分かってくれる筈だ、同僚だから助けてくれる筈だ、という考えを一切捨てることなのです。(第六章「日本人とは何か?」最後に伝えるべきことから抜粋)

上記のメッセージは、京大生たちの心に深く強く響いています。きっと、社会に出る前の心構えと覚悟を認識したのだと思います。

この本を読んだ私自身も実感し納得し痛感しました。直接、自分の心に響かせたいという思いもあり、このメッセージの意味について、藤原さんご本人にうかがいました。

「このメッセージに託した不条理への対処の仕方については、学生さんたちよりも(若い)社会人の皆さんの方が理解しやすいかもしれません。ビジネス・組織の世界においては、必ずと言って良いほど、不条理が存在する。ちょうど今、まさにその不条理を目の当たりにしているという方もいると思います。上司だから同僚だから分かってくれる…というのは甘えで、そういう考え方は捨てたほうが良い。ある意味それは自分を捨てることでもあります。常に相手をどう満足させるかを考える。人間は常に自分のことばかり考えていますから、それくらいの意識を持ってちょうどよいのです。他者を認識するうちに、社会のなかでの自分の進み方や生き方も次第に見えてきます。まずは、(相手を、物事を、社会を、世界を)「知ろう」という気持ちを持って「閉じる」ことなく「開く」ことを意識して毎日を過ごしてもらいたいと思います」

藤原敬之さん

ファンド・マネージャーとは何か?

実際にお話を伺うと、重みあるメッセージの一つひとつがじわじわと心の奥底に浸透してきます。これほどまでに人の心を動かすことのできる言葉と知識が詰まった藤原さんは、カリスマ・ファンド・マネージャーとして、いったいどのような足跡を歩み、どのようなことを体得してこられたのでしょうか?

その点については、第一章「ファンド・マネージャーとは何か?」を読めばわかります。

農林中金を退職して入った野村投資顧問(ニムコ)ではアメリカとイギリスの公的年金資金の日本株運用を担当しました。1990年当時、ニムコは英米の年金から約5000億の資金を任されていました。農林中金は機関投資家として自らリスクを取って資産を運用しリターンを獲得して収益とします。ニムコは本来顧客が行うべき運用を代行して手数料を得ることを収益とする資産運用ビジネスです。自らリスクは取っていません。リスクは顧客が取り、リターンも顧客が得るのです。顧客から信頼を得て資金を任せてもらって初めて運用ビジネスはスタートします。どれだけ多くの資金を顧客から獲得しどれだけ長く任せてもらえるかがビジネスの要諦になります。誤解を恐れずに言いますが、運用ビジネスは洗練された詐欺といえます。自分たちの運用の哲学や手法、体制、実績等から作り上げた運用商品を提示して顧客を説得し資金を獲得するのです。その資金がリターンを生むかどうかは最終的にはマーケット次第ですし、どんなに頑張っても下げ相場でリターンは得ることは出来ません。元本を割って損が出たとしてもそれは顧客の自己責任であり、運用会社が損失補填などを行いません。もし行えば犯罪になります。悪い結果であったとしても顧客を納得させて契約を維持し良い結果をあげたときに資金を追加させるのがビジネスの肝になります。僕は農林中金で運用の本質を学びニムコでは運用ビジネスの本質を学んだと思います。(中略)
二ムコでは最終的に、二十ファンド、合計1500億円を日本株で運用しました。カリフォルニア、アイオワ、アーカンソー等の州年金やイギリスの公的年金などでした。二ムコに勤めて六年経った頃から自分の運用がしたくなって来ました。(中略)
幸運なことに100パーセント自由に運用出来るファンドがあったのです。それがクレディ・スイスでした。そのファンドはルクセンブルクに上場している投資信託で200億円のファンドでした。それまでのパフォーマンスがひどくて、それを改善してほしいという話だったのです。(中略)
クレディ・スイスではベースのサラリーとして2,600万円、それに実績に応じてのボーナスがプラスされることになりました。その後年々実績をあげていけたので、倍々ゲームで報酬は上がっていきました。最終的にはプロ野球のレギュラークラスの年収ぐらいになっていました。(中略)
最初200億円だったファンドはパフォーマンスの良さもあって四年後には2200億円になっていました。その大きさの日本株ファンドというのは欧州大陸では空前にしておそらく絶後だと思います。そんな功績からクレディ・スイスに入って四年目にMD、外資系での役員に昇格します。ちょうど四十歳になった時でした。MDとはマネージング・ディレクターのことです。外資系の経営層は全てこの呼称のタイトルになります。外資系金融機関ではMDとなると待遇が桁違いに良くなります。飛行機はファースト・クラスになり、出張で宿泊するホテルも超一流が用意されました。慣れてしまうとどうってことはなくなりますが…。全世界のMDが集まって会合がスコットランドで開催され初めて参加したとき、僕は「これが欧米金融機関で役員になる人間の実態か!」という貴重な体験をしました。まず驚いたのはその年齢でした。七割がたが自分と同世代の四十歳前後だったのです。日本の金融機関の役員とはひと周り以上の年齢差があります。(中略)
MDは遊びも派手でした。会議の最終日は終日レクリエーションに当てられていて、チームに分かれてのゲームに一日興じるのです。全員スポーツ・ウェアに着替えてRVに乗り込みホテルを出発して三十分ほど走り広い野原で降ろされます。そこには何故か大きな三重丸が白くペンキで描かれていました。そこで待っていると爆音と共に二機の大型軍用ヘリコプターが現れたのです。映画『地獄の黙示録』で「ワルキューレの騎行」を流しながらの爆撃シーンで使われたものにそっくりでした。ペアを組んでチームとなり、ひとりがメロンと無線機を渡されてヘリに乗り込み、もうひとりは地上に残ります。僕は機上の役割になりました。何をするかというと地上からの誘導を受けて上空からメロンを的に落とすゲームでした。他にも大型バギーに乗って山道コースを走り順位を競うレースや迷彩服にゴーグル、エア・マシンガンで武装しての戦争ごっこなどで一日を楽しみました。遊びのスケールも全く違っていました。(中略)
クレディ・スイスに入って四年が経った頃にカリスマ・ファンド・マネージャー・ブームというのが日本で起こります。幸か不幸か、僕もその一人としてマスコミに取り上げられたりします。実績から言えば世界的な日本人ファンド・マネージャーとして遜色はなかったとは思います。
そんな時に日興アセット・マネジメントから話があって移籍します。日本を代表する運用会社が社内に「藤原オフィス」という個人名を冠したセクションを用意してまでの誘いでした。そんなことは業界の歴史上初めてのことです。(中略)日興アセットに入る時の条件として数年後に独立するというもので、その後の藤原オフィス・アセット・マネジメント時代は日興の時の延長で、基本的に仕事の内容は変わっていません。(第一章「ファンド・マネージャーとは何か?」より抜粋)

"勝ち組・成功者"になれた理由は?

このように、藤原さんは日本を代表する成功者として人生を歩んでこられました。外資系金融機関のMDになり、多くの外国人を部下に従え、数字の上でもしっかりと実績を残してきました。言わば、世間が羨望する「グローバルエリート」として生きてきたわけです。真の勝ち組・成功者になれた理由はどこにあったのでしょうか?実際に藤原さんに伺いました。

「実は、私は就職する時もグローバルに活躍したいとか、金融の世界で成功しようなどとは全く思っていませんでした。一時は映画監督やテレビのディレクターを夢見たこともあり、できれば早く帰れて趣味の映画を観る時間が確保でき、楽で給料の良い働き先はないかと探した結果、農林中金にたどり着いたわけです。でも、現実は悲惨な残業の連続でした(笑)。ただ、農中で働くなかで、経済のファンダメンタルズをしっかり勉強する機会に恵まれましたし、本物の天才と言える上司との出会いもありました。『プロの情報のやり取りとは互いの切り口の交換なのだ』という極めて重要なことを彼から教わり、その言葉を実践することで私は四半世紀も相場の世界で生き抜くことができました。」

「自分で考え、自分のオリジナルな意見を持つ。それがプロの務めであるということを若い時代に習得できたことは幸運でした。確かにファンド・マネージャーは天職だったと思いますが、私の場合、成功者になりたいという野心や計画から始まったわけではなく、多くの価値ある出会いのなかで、目の前にある命題を自分のオリジナルな思考でクリアーしてきた先に、今のような結果がついてきた、という感じです。ですので、実は私自身が、この本の第五章で紹介しているような典型的な日本人と言えるのかもしれません。2年前にファンド・マネージャーを引退して、今年から作家で生きていこうとしているのも計画などではなく、幸運と出会いに恵まれたからだと思っています。」

意外や意外…。「世界を舞台に名を馳せたファンド・マネージャー」というと、もっと『俺ってすごい、俺って一番、俺って最高!』的な"オレ祭り"体質の方かと思っていたのですが、お会いした瞬間からとても謙虚でいらっしゃいました。その自らを「典型的な日本人である」と認める謙虚さがあったからこそ、同書の本題でもある「日本人はなぜ投資が下手か?」の理由を探究し続け、その意味と対策を生みだすことができたのでしょう。その結果、藤原流のオリジナル思考が確立し、カリスマ・ファンド・マネージャーになれたのだと思います。ではその同書の本題とも言える第五章ついてご紹介しましょう。とても興味深い内容です。

日本人はなぜ投資が下手か?

まず「日本人はなぜ投資が下手か?」という事です。(中略)何故なのか?何故そんなことになるのかを僕は考え続けたわけです。そして、その結論は、「日本人は日本人であるから投資が下手なのだ」ということになったのです。日本人の国民性、日本人の思考過程とそれを支える心理的な基盤がそもそも投資に向いていない、ということなのです。
欧米人は、キリスト教やユダヤ教を中心とする唯一絶対の一神教の環境で生まれ育って来ています。唯一絶対の神の存在する世界が、現実の自分達の生きる世界とは違う世界にあるというビジョンを子供の頃から持っています。「今の自分とは違う理想の自分、今とは違う理想の将来」という二元論的な考え方がそこにあります。そのビジョンのもとで、「価値」は今ではなく「理想の自分」や「将来」に置かれるわけです。
では、我々日本人はどこに「価値」を置いているか。それは「今」なんです。あらゆる世界は「今」で成り立っている。全て一元論の中にあるわけです。(中略)
しかし、投資に最も大事なのは「将来」というビジョンを持つことに他ならないのです。「将来」は「今」の延長線上にあるのではなく、今とは全く別のモノと考える或いはイメージしてそこに価値を置くことなのです。お金の「今」に価値を置くのではなく、お金の「将来」に価値を置くことです。(中略)
では、そのような国にいる我々、日本人は投資の成功者になれるでしょうか?(中略)
それには、先ず「投資」と「投機」の違いを考えてほしいと思います。投資は、短期的な価格変動を楽しむ投機とは根本的に異なります。「将来」という概念があるかどうかが投資と投機を完全に分けています。投資とは「将来の生活」を考えての長期的なプロジェクトであることをしっかり理解すること。そして投資の鍵となるのは「情報の収集」であることを理解してもらいたいと思います。(第五章「日本人はなぜ投資が下手か?」より抜粋)

なるほど。投資とは「将来」を前提とした長期的な行動であり、その鍵となるのは「情報の収集」である。わかっているつもりでも、なかなか実践できないのが、この「情報の収集と整理」です。この点については第三章「情報をどう処理すべきか?」にて「情報整理のコツは細分化と集中化」「日経の切り抜きを149の項目に分ける」「SBL(スクエア・ブロック・ルーズリーフ)への書き写し(9マスノ―トを使った情報整理術)」「情報を『次元認識』した上で、『三元次情報』を創る」など、そのノウハウがわかりやすく解説されています。第三章については、前後にある第二章「株式運用の基本とは?そして独自の運用とは?」と第四章「株価とは何か?」とを照らし合わせながら、しっかり理解しつつ読み込んでいくことをおすすめします。

第二章 「株式運用の基本とは?そして独自の運用とは?」
パッシブ運用とアクティブ運用が基本
アクティブ運用のアプローチとは?
ボトム・アップにおける二つの手法とは?
独自にあみ出した運用アプローチとは?
株式アクティブ運用は総合科学の実践場
それぞれの科学の誰を参考にしてきたか?
第四章 「株価とは何か?」
命題1「株価とは運動である」
命題2「株価が運動であれば分解が可能である」
株価と生産性との関係を考察する
株価を株価素へと分解する
企業の株価のどの局面で投資を考えるか?
アクティブ運用を支えた命題群とは?

株価とは何か?

特に第四章「株価とは何か?」の締めの部分「株価に適正価格は存在しない」には、投資家のみならず、多くのビジネスパーソンにとって、ビジネスの判断基準を見誤らずに済む実践的メソッドが記されています。

株価にフェアバリューは存在しない。過大評価と過小評価のみ、ということです。つまり適正株価などないのだということです。「今の株価が適正な株価だ」としてしまうと、そこで思考が止まってしまいます。静態的(スタティック)な思考に陥ってしまうのです。この思考は株式運用だけに限らないと思います。皆さんがプロフェッショナルとして命題に取り組まなければならない時にこの考え方が使えるはずです。適正であるとか中庸などに視点を置かず、過大とか過小とか、極端な視点を置くことで思考が動態的になり、思考が滑らかになり、早く回答や解答を見つける事が出来るはずです。(第四章「株価とは何か?」より抜粋)

このように、人生の多くのシーンで使えるメソッドが数多く詰まった珠玉の一冊。結果が全ての世界で生きてきた藤原さんが語る、その過程で得た手法や処方術だからこそ、言葉の一つひとつが説得力を持って心に飛び込んでくるのだと思います。

一冊読破することで、(1)「世界を舞台に活躍したファンド・マネージャーの成功物語」、(2)「個人投資家にも役立つ実践的投資術」、(3)「明日を担う若者たちへのメッセージ集」と、少なくとも三冊分の良書を読み終えた気分、充実感を味わうことができます!

『日本人はなぜ株で損するのか? ~5000億円ファンド・マネージャーの京大講義~』

◆序文
◆第一章 ファンド・マネージャーとは何か?
◆第二章 株式運用の基本とは?そして独自の運用とは?
◆第三章 情報をどう処理すべきか?
◆第四章 株価とは何か?
◆第五章 日本人はなぜ投資が下手か?
◆第六章 日本人とは何か?

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執筆者プロフィール : 鈴木 ともみ(すずき ともみ)

経済キャスター、ファィナンシャルプランナー、DC(確定拠出年金)プランナー。 中央大学経済学部国際経済学科卒業後、ラジオNIKKEIに入社し、民間放送連盟賞受賞番組のディレクター、記者を担当。独立後はTV、ラジオへの出演、雑誌連載の他、各種経済セミナーのMC・コーディネーター等を務める。現在は株式市況番組のキャスター。その他、映画情報番組にて、数多くの監督やハリウッドスターへのインタビューも担当している。