私たちの生活の中で、いまや必要不可欠なアイテムとなった携帯電話・スマートフォン。スマホなしでは1日として暮らしが成り立たないという人も多いのではないだろうか。最近は中学生でもスマホを所持することはごく一般的だが、それでは小学生ではどうだろう。

小学生の子どもを持つ親にとっては、我が子に携帯電話を持たせるかどうかは悩ましいところ。緊急時の連絡や防犯対策として持たせたいという気持ちもある一方で、携帯電話からのアクセスがきっかけで子どもが犯罪に巻き込まれるといったニュースに接することもある。

今回は、小学生の子どもを持つマイナビニュース女性会員137人に「小学生の携帯電話事情」を聞いてみた。

  • お子さんの携帯電話の使用方法についての悩みは?

Q.お子さんは携帯電話を持っていますか?

1位「持っていない」(47.4%)
2位「スマートフォンを持っている」(24.8%)
3位「キッズ携帯を持っている」(19.7%)
4位「その他の携帯電話を持っている」(8.0%)

Q.お子さんはいつ頃から携帯電話を持っていますか?

1位「1年生」(25.0%)
2位「4年生」(19.4%)
3位「2年生」(16.7%)
4位「3年生」(15.3%)
5位「5年生」(13.9%)
6位「6年生」(9.7%)

Q.お子さんの携帯電話の使用方法などについて悩みなどがあれば教えてください(自由回答・任意)

■「スマートフォンを持っている」

・「新しく持ったばかりなので、電話をしたがる」(51歳/その他/その他・専業主婦等)
・「スマホゲームを常にしたがること」(41歳/サービス/事務・企画・経営関連)
・「使用時間を決めているが、なかなか守らないですね」(38歳/教育/専門サービス関連)
・「時間があればずっとスマホをいじっている。依存症」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「気付いたらスマホを見ていて、一応時間の制約は決めているが、どこまで守れているのかはっきりしないこと」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「フィルタリングしていても画面が不適合なサイトにいくこと」(48歳/その他/その他・専業主婦等)
・「長時間見ることがないように注意している。ゲームでの使用は時間制限し、学校の調べ物のみ無制限に許可している」(50歳/その他/専門サービス関連)

■「キッズ携帯を持っている」

・「無駄なサイトを使うかどうか」(33歳/農林・水産/営業関連)
・「情報漏洩が心配」(34歳/農業協同組合/営業関連)
・「使用をすることに対して、慣れてきてしまったこと」(33歳/その他/販売・サービス関連)
・「主に緊急時のためだが、ゲームをする時間が多く困っております」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「キッズ携帯では物足りず、休日は夫のスマホを借りて一日中YouTubeなどを見ている。食事やお風呂、トイレでもスマホを離さないので困っている」(45歳/その他/その他・専業主婦等)

■「その他の携帯電話を持っている」

・「ゲームしたい時だけ渡す」(41歳/フードビジネス/その他・専業主婦等)
・「まだガラケーなので特に問題無し。送り迎えのために使っている」(49歳/文具・事務機器関連/事務・企画・経営関連)
・「友だちとやっているアプリゲームで少しでも強くなりたいがために課金をしたがるので、とても悩んでます」(45歳/その他/その他・専業主婦等)

■総評

小学生の子どものいるマイナビニュース会員に、子どもが携帯電話を持っているどうかを聞いたところ、「持っていない」が最多で、47.4%となった。2位は「スマートフォンを持っている」(24.8%)、3位「キッズ携帯を持っている」(19.7%)、4位「その他の携帯電話を持っている」(8.0%)と続き、小学生の携帯電話・スマートフォン所持率は半数以上に達することがわかった。

子どもが携帯電話を持っていると回答した人に対して、いつ頃から携帯電話を持っているかを聞くと、最多は「1年生」(25.0%)だった。以下、2位「4年生」(19.4%)、3位「2年生」(16.7%)、4位「3年生」(15.3%)、5位「5年生」(13.9%)、6位「6年生」(9.7%)となった。4分の1は「1年生」から携帯電話を持っているという結果となり、これはかなり早い印象だ。

子どもの携帯電話の使用方法などに、なにか悩みがあるかを聞いた。全体的には、「長時間、使用してしまう」ことに悩んでいるというコメントが目立った。通話やネットの閲覧もそうだが、とくにスマホゲームに費やす時間が長いことを懸念している母親は多い。使用時間を制限するなどの対策は講じているものの、隠れてゲームをするなど、対応に苦慮している様子もうかがえる。

不適切なサイトへのアクセスや、通話やSNSなどを通じて親が把握していない他者と繋がるなども心配されている。こちらも通話機能を制限したり、サイトのフィルタリングを設定したりするなどの対処が必要な部分だろう。

緊急時の連絡用やGPS機能を活かした防犯対策など、小学生にとっても携帯電話はとても有用なツールだが、その反面、親の目が届かないところで子どもが外部と繋がってしまう危険性もはらんでいる。小学生の携帯電話の使用に関しては、親のかなり慎重な管理が必要となる。今回は、そんな印象を受ける調査結果となった。

調査時期: 2021年3月11日〜2021年3月16日
調査対象: 小学生の子どもがいるマイナビニュース女性会員
調査数: 137人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません