セミリタイアに向く資産運用は何?

会社に縛られることなく、もっと自由に生きるために。漠然と憧れる人も多い「セミリタイア」。第1回では、自分の中での「セミリタイア」を明確に定義し、その上でいつまでに「セミリタイア」をするのか、実現の期日を決めることからセミリタイアへの道は始まるとお話をしました。

今回はセミリタイアするために、サラリーマンだからこそおすすめできる具体的な方法とその理由について、詳しくお伝えします。

• セミリタイアに向く資産運用は何?

セミリタイアには「不動産投資」が向いている

セミリタイアするためには、自分ではなくお金に働いてもらう「資産運用」が欠かせません。ですが、一口に資産運用と言っても、株式投資やFX、投資信託、最近では仮想通貨まで、その種類は様々。一体どの方法がセミリタイアに向いていると言えるのでしょうか。

ここで一つ質問ですが、みなさんは1億円あればセミリタイアができる、と思われますか? これに対して「セミリタイアできそう!」と思う人もいれば「意外と1億円だとすぐになくなってしまいそうだ」と考える人もいるでしょう。

結局のところ、生活するために必要な毎月の金額は人によって違いますし、今後どれだけ長く生きるかもわからないので、○○円あればセミリタイアできる!といった単純なものではないのです。

セミリタイアを実現するために、考えるべきことは「安定的に継続してお金が入ってくる仕組み」があること。この観点から考えると、セミリタイア向きの資産運用方法は、圧倒的に「不動産投資」だと言えます。

相場が変動しやすい株式投資などと違って、不動産投資は一般的に安定的な投資だと言われています。例えば、ある月の家賃は10万円、翌月は20%あがって12万円になり、でもそのまた翌月には世界情勢が影響して6万円にまで下がった……みたいなことは普通、考えられないですよね。そんなことがあれば、賃貸暮らしの人たちは、来月の支払いの不安を常に抱えながら生活することになるでしょう。

もちろん不動産投資にもリスクはあります。残念なことですが、勉強することもなく業者に言われるがまま利益の出ない物件を買ってしまい大失敗をする人も後を絶ちません。ですが、知識を身につけて良い物件を選び、ちゃんと住んでもらうことができれば、毎月一定金額がコンスタントに入るようになります。これは他の投資と大きく違う点だと言えます。

資金がない人こそ注目! サラリーマンに不動産投資がオススメな3つの理由

とは言え「不動産投資はまとまった貯金を、既に持っている人だけの話では?」と思う人も多いでしょう。もちろん、あるに越したことはありませんが、今、貯金がたくさんなくても、融資をうまく活用すれば良いのです。不動産投資には、実はサラリーマンにこそおすすめな理由がいくつもあります。

1. サラリーマンは「信用貯金」のおかげで、融資を受けやすい

仮にあなたたが、潤沢な資金をこれまで貯められていなくても、サラリーマンとしてコツコツ働いてきた「信用」は貯金できているはずです。多くの人が不動産投資を始める際に利用する金融機関からの「融資」は、信用あってこそ。これまで、クレジットカードを作る時くらいしか意識したことがなかったかもしれませんが、サラリーマンとしての信用は、融資を受けて不動産投資をする上で、大きな強みになります。

2.サラリーマンスキルは、不動産投資には強力な武器

スマホ一つで完了する投資がある中、不動産投資には様々なスキルが求められます。例えば企画書を作るスキルがあれば、金融機関に対して魅力的な提案をすることができるでしょう。日々、面倒な取引先に対して、にこにこと笑みを浮かべつつも、うまく交渉している人がいれば、そのコミュニケーションスキルも不動産業者や物件の借り手に対してそのまま使えるでしょう。これまでの会社員経験は、不動産投資にはダイレクトに活かせるのです。

3.サラリーマン卒業後は、社長になれる

所有する不動産が増えてくれば、税制面なども考慮して「法人」をつくるメリットが大きくなってきます。法人を作れば、サラリーマンとしての肩書きを無くしたとしても、あなたは法人の代表取締役。何か特別な新しい事業を起こさなくとも、社長になれるわけです。法人の代表であれば、金融機関からも引き続き融資を受けることができますし、不動産事業を拡大して、さらに資産を増やしていくこともできるのです。

これらの事実を知って、着実に貯金をしながら勉強を進め、サラリーマンとしての信用を武器に不動産投資をスタート、今ではセミリタイアした人が、受講生の中にはたくさんいます。

今、あなたにたくさんの貯金がなくても、近い将来、セミリタイアは実現することができるのです。

次回は、「セミリタイア」するための実行計画について、話を進めたいと思います。