埼玉県のライバル県を紹介します。埼玉県といえば人口の多さが全国5位。さいたま新都心などのにぎわいのあるエリアがある一方、近郊産地としてねぎやさつまいも、小麦などの栽培も盛んです。

この埼玉県にライバルがいるとすればどの都道府県なのか、アンケート調査を元にランキングにまとめました。

埼玉県のライバル県ランキング

  • 埼玉県のライバルはどこ

    埼玉県のライバル県は

埼玉県のライバルがどの都道府県だと思うのか、先の質問で「ある」と答えた方に聞きました。得票数の多かった順にランキングでご紹介します。

  • 1位:千葉県(65.6%)
  • 2位:群馬県(8.5%)
  • 2位:神奈川県(8.5%)
  • 4位:茨城県(6.3%)
  • 5位:栃木県(3.7%)
  • 6位:東京都(2.1%)
  • 7位:北海道(1.1%)
  • 7位:青森県(1.1%)
  • 7位:秋田県(1.1%)
  • 7位:愛知県(1.1%)

ここからはランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。

1位 千葉県(65.6%)

  • 千葉県

    千葉県

埼玉県のライバル県ランキング、1位は「千葉県」でした。埼玉県とは、北寄りの地域で接している千葉県。埼玉県と同じように近郊産地として重要な役割を担っています。ねぎ、白菜、小松菜などの野菜のほか、メロンやスイカ、梨などの果物栽培も盛んです。

埼玉県とは異なり、海があって地域色豊かな点が特徴。松戸や柏などのベッドタウンのほか、「マザー牧場」など観光スポットが充実する房総半島、マリンスポーツでにぎわう九十九里浜、年間の水揚げ量が全国トップクラスの銚子港など、魅力は尽きません。

ライバルだと思う理由

  • 「県民同士がライバル視していそうだから」(44歳男性)
  • 「一都三県のなかで、東京と神奈川は人口の桁が違ってライバルになりづらい。埼玉県と千葉県は規模感からライバルだと思う」(40歳男性)
  • 「映画『翔んで埼玉』の影響で」(58歳男性)
  • 「どちらの県も東京に近く、家賃は東京ほど高くない。都心へのアクセスもいい。コスパ最高の2県だと思います」(38歳男性)

2位 群馬県(8.5%)

2位は「群馬県」でした。埼玉県の北側に位置する、群馬県。東京都心から電車で1時間以内にアクセスできる高崎市などはベッドタウンとなっています。また、埼玉県と同様に海のない内陸県で、近郊産地としてねぎ、白菜、レタス、小麦などが栽培されています。なかでも嬬恋村はキャベツの一大産地として有名です。

群馬県は観光地も豊富です。草津温泉、伊香保温泉、水上温泉、四万温泉など歴史ある温泉地のほか、世界遺産の「富岡製糸場」、ホワイトタイガーが見られる「群馬サファリパーク」、東洋のナイアガラと称される「吹割の滝」などが代表的です。

ライバルだと思う理由

  • 「隣接しているから」(44歳男性)
  • 「どちらも海がなく、農業が盛んだから」(57歳女性)
  • 「群馬県は埼玉県のライバルというほどではないが、同じ海なし県で面積もそこそこ広く、魅力はいろいろある。今後、ライバルになってくれたら」(70歳女性)
  • 「魅力度ランキングで、両県ともに順位があまりふるわないから」(45歳男性)

2位 神奈川県(8.5%)

2位には「神奈川県」も入りました。埼玉県からは、東京都を挟んで南側に位置する神奈川県。面積は全国5位の狭さですが、人口は東京都に次ぐ多さとなっています。東京湾と相模湾に面し、漁業が盛んなうえ、茅ケ崎海岸や大磯ロングビーチなどマリンスポーツでにぎわう地域も。

川崎や横浜などの工業地帯を抱える一方、観光地も豊富です。みなとみらいの沿岸エリアや横浜中華街、歴史を感じられる鎌倉や小田原、箱根駅伝の拠点となる芦ノ湖など、地域色も豊か。都心に近いリゾート地として存在感を放っています。

ライバルだと思う理由

  • 「どちらの県も、東京への通勤客が多いので」(64歳男性)
  • 「埼玉のほうが田舎っぽく揶揄されることもあるが、神奈川と同じくらい住みやすい場所だと思うので」(32歳女性)
  • 「東京に隣接し、どちらの県も東京に次ぐ県としての自負がありそう」(45歳男性)

4位 茨城県(6.3%)

4位は「茨城県」でした。埼玉県とは、西寄りの地域で少しだけ接している茨城県。琵琶湖に次いで全国2位の広さを誇る湖・霞ヶ浦や、日本三名園のひとつ「偕楽園」、世界最大の青銅製大仏「牛久大仏」など、有名な観光スポットがたくさんあります。

埼玉県と同じように、県内の大部分に関東平野が広がっており、農業が盛ん。耕地面積は北海道、新潟県に次ぐ全国3位の広さとされています。れんこん、白菜、ピーマンなど、生活になじみのある野菜の収穫量がいずれも全国1位。メロンや栗の収穫量、鶏卵の生産量も全国1位です。

ライバルだと思う理由

  • 「お互いにライバル視しているイメージがあるので」(38歳女性)
  • 「似た雰囲気を感じるから」(40歳男性)
  • 「茨城と千葉が組んで、埼玉のライバルになっている感じ」(75歳男性)

5位 栃木県(3.7%)

5位は「栃木県」でした。埼玉県とは、南部の地域で少しだけ接している栃木県。埼玉県と同じように農業が盛んで、かんぴょう、トマト、こんにゃく芋などが多く栽培されています。なかでも宇都宮餃子にも使われるにらは、生産量が全国2位。「とちおとめ」や「とちあいか」が代表的ないちごは、全国一の生産量です。

栃木県の観光地といえば「日光東照宮」が有名で、「日光の社寺」として世界文化遺産に登録されています。また、日光市内には「世界一長い並木道」としてギネスブックに登録されている、約37kmに及ぶ杉並木も。鬼怒川温泉、川治温泉、那須温泉郷など、温泉地も充実しています。

ライバルだと思う理由

  • 「茨城がライバルだと思われがちだが、本当のライバルは栃木だと思う」(62歳男性)
  • 「どちらも海なし県で、素朴な印象だから」(44歳女性)

6位 東京都(2.1%)

6位は「東京都」でした。埼玉県の南側に位置する、東京都。面積は香川県、大阪府に次ぐ全国3位の狭さですが、全人口の10%を超える約1400万人が暮らしています。日本のみならず世界経済、政治、カルチャーの中心となっており、2023年には過去最高となる約2000万人の外国人観光客が訪れました。

東京都は大きく3つの地域に分けられ、企業や商業施設が建ち並ぶ23の特別区、都心へのアクセスがよく適度な自然に囲まれた多摩地区、世界自然遺産に登録された小笠原諸島などの島しょ地域と、多様性に富んでいます。

ライバルだと思う理由

  • 「埼玉県が隣にあるおかげで、東京が引き立っているのだと思う」(77歳男性)

7位 北海道(1.1%)

7位は「北海道」でした。東京都の約40倍の広さを誇る、北海道。大自然に触れられ、温泉もあり、美味しい海鮮グルメが食べられるなどのことから、「都道府県魅力度ランキング」では常に1位をキープしています。

東日本最大の歓楽街・すすきの、美しい夜景が楽しめる函館、パッチワークのような畑が広がる富良野、手つかずの自然が残る知床など、人気の観光地が多数。埼玉県に限らず、ライバル県ランキングの常連となっています。

7位 青森県(1.1%)

7位には「青森県」も。ほぼすべての地域が豪雪地帯という、青森県。なかでも陸奥湾に面する青森市は「世界一雪が積もる都市」と呼ばれるほど。積雪は時間をかけて地下水となって陸奥湾に注ぎ、ほたてやいかなどの特産品を育んでいます。

群馬県では農業が盛んですが、青森県も同じ。野菜の生産額は東北一とされており、なかでもにんにくやごぼうの出荷量は全国1位となっています。津軽地方を中心に栽培されるりんごは、全国に出まわる半数以上が青森県産です。

7位 秋田県(1.1%)

7位には「秋田県」も。日本有数の米どころである、秋田県。男鹿半島の八郎潟を埋め立てて誕生した大潟村を中心に、「あきたこまち」が栽培されています。炊いたごはんを竹の棒に貼り付けて焼いたきりたんぽは、秋田県の郷土料理です

世界遺産の白神山地や、田沢湖などの有名な観光地があり、北部の大館市は曲げわっぱの産地としても有名。男鹿半島に伝わるなまはげや、秋田市などで盛大に行われる東北三大まつりのひとつ「竿燈まつり」など、地域の伝統文化が深く根付いています。

7位 愛知県(1.1%)

7位には「愛知県」も。東京都、神奈川県、大阪府に次いで、人口が4番目に多い愛知県。自動車メーカーの企業城下町としての様相を呈していますが、産出額が全国8位の農業県でもあります。キャベツやトマト、ブロッコリーなどのほか、バラや菊の栽培も盛ん。

人気の観光スポットといえば「ジブリパーク」もそのひとつ。「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内に位置し、テーマごとに分かれた5つのエリアでジブリ作品の世界に浸れます。

埼玉県のライバルは、6割以上の方が「千葉県」と回答

埼玉県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「千葉県」、2位「群馬県」と「神奈川県」という結果に。ご自身のイメージと比べていかがでしたか。

6割以上と圧倒的な数の票を集めたのが、千葉県。東京のベッドタウンであり、近郊産地として農業が盛んであること以外に、映画『翔んで埼玉』を理由に挙げるコメントもありました。

2位には埼玉県に隣接する群馬県が入りましたが、同率2位には神奈川県も。埼玉県にはさいたま新都心のように活気あるエリアもあることから、「東京の2番手を争うライバル関係にあるのでは」とするコメントがありました。

ライバルだと思う理由は人それぞれ。あなたも、出身地や今住んでいる地域にライバルがあるとすればどこなのか、考えてみませんか。

調査時期: 2024年11月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計303人(男性: 214人、女性: 89人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート