いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!



35歳兼業主婦です。結婚10年で子供が2人います。主人はお小遣い制となっていて、パソコンを買いたい、車のパーツを交換したいなど、特別な出費があるときは臨時でお金を渡しています。

先日も「3万円ちょうだい」といわれて「何に使うの? 」と聞くと、「世話になっている人へのプレゼント」との返事。「一体誰に渡すんだろう……」と疑問を抱きましたが、あまり細かく問い詰めてもと思い、黙って3万円を渡しました。

その2週間後、私の誕生日が来ました。主人は私の好きなブランドのバッグをプレゼントしてくれました。そのとき女の勘というか、何か思うところがあって後からそのバッグの値段を調べてみると……。ちょうど3万円弱程度でした。

翌日、主人に「この間の3万円、おつりあったらほしいな」と言うと、「ちょうどくらいの値段のものを買って、もう渡したから」と言われました。振り返ると、去年の誕生日もその少し前に「3万円ちょうだい」といわれて渡したことを思い出しました。確証はないのですが、妻へのプレゼントに自分の小遣いを使うのが勿体無い、とでも考えているのでしょうか。

私は日ごろから自分のお小遣いで家族の外食代を払ったりもしますが、主人は一切そういうことをしません。自分のお小遣いは自分のためだけに使います。色々考えると、「ケチくさい男だな」と思えて、うんざりしてきました。このモヤモヤした気持ち、どうしたら晴れるでしょうか。



とりあえず、来年からはお誕生日の前あたりに「3万円ちょうだい」と言われたら、もうあげないと決めてしまいましょう。お金の使い方というのは人それぞれ違うものですから、今から旦那さんのお金の使い方を変えるのは難しいかもしれません。

とはいえ、相談者さんに「ちょうだい」と頼んだお金から誕生日プレゼントを買っていたとしたら、それはちょっとずるいというかマナー違反というか、許せない気持ちが芽生えてしまいますよね。言いづらいかもしれませんが、ここは旦那さんに、 「もしかして、3万円ちょうだいって言ってそのお金で私のプレゼント買ったの? 」と聞いてしまったほうがいいと思います。その上で、「自分がそんなことをされたらどう思う? 」と諭してみてはどうでしょう。話してもわかってもらえないようでしたら、次に旦那さんのお誕生日が近くなったときに、「今月ちょっと大変だから、お小遣いを減らした」と言って、誕生日プレゼントの分を差し引いたお小遣いを渡すという手もあります。

とはいえ、もちろん旦那さんのほうにも言い分はきっとあることでしょう。今のままではお小遣いが少ない、やりくりに苦労している、年齢とともに付き合いが広くなり自分がお金を使わなければならない場面が増えてきたといった事情があるのかもしれません。だからこそ、2人で話し合って誕生日プレゼントの予算そのものを減額するとか、プレゼントはいらないかわりに、相談者さんは誕生日の1日だけ子どもの面倒も家事も何もしなくていいような休日をもらう、とか。別の案を考えて、それをプレゼントにしてみてはどうでしょう。

ただし、休日をプレゼントしてもらう場合、旦那さんの実家に子どもを預けるなど、他の人を巻き込んではいけません。あくまでも、旦那さんご自身が家のことや子どものことをすべてこなすのが前提です。

相談者さんの心の奥には、儀礼的に高価なプレゼント(しかも、自分のお金からは出さないプレゼント)をあげればいいというのではなく、心のこもったプレゼント、相手を思いやったプレゼントがほしいのよ! という気持ちがあるのだと思います。その悲しくやるせない気持ちを旦那さんにわかるように話してあげて、また旦那さんの言い分や事情も考慮して、2人で今後の解決策をみつけてほしいなと思います。健闘を祈ります!

イラスト: のでこ

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