『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、「リゼロ」と表記)に登場する危険集団・魔女教には、大罪司教と呼ばれる幹部が存在します。それぞれ非常に厄介な力を有している大罪司教は、主人公・スバルたちの前に立ちはだかる強敵です。

本記事ではその大罪司教のメンバーの特徴や能力、強さの理由を解説します。あわせて、マイナビニュース会員によるアンケートをもとにした、メンバーの強さランキングも紹介します。

「リゼロ」の魔女教とは

魔女教とは、400年前に封印された「嫉妬の魔女・サテラ」を信仰する集団とされています。表面上の目的はサテラの復活と思われていますが、最も積極的に活動している信徒がそう主張しているだけで、実はサテラに全く興味を示していない信徒も少なくありません。そのため、本当の目的は不明で未だ謎多き集団です。

魔女教徒は全員「福音書」と呼ばれる自身の未来が記される経典を所有しています。協調性や団結力など一切なく、自身の目的を最優先し勝手に活動する幹部たちですら福音書の記述には必ず従っていることから、魔女教にとって非常に重要なアイテムと言えるでしょう。

各地でさまざまな被害を出している魔女教は「魔女教徒を見つけたらすぐ殺せ」と言われるほど、危険視されています。

「リゼロ」の大罪司教とは

大罪司教とは、魔女教の幹部を指します。大罪司教になる条件は魔女因子に適合し、権能と呼ばれる魔法や加護とは異なる特別な力を有することです。前述したように、大罪司教同士に仲間意識は一切ありません。それどころか、全員が「自分以外は異常者」と考えている性格破綻者の集まりのため、いつ殺し合いになっても不思議ではないほどの仲の悪さです。

また、大罪司教は残虐性が強く、気に入らないことがあれば相手が誰であろうと容赦なく権能を振るい、甚大な被害を生みだします。中には興味本位で権能を使い、簡単に相手の人間性を奪う大罪司教もいるため、彼らの行いに同情の余地はありません。

「リゼロ」の大罪司教メンバーの能力・特徴一覧

ここからは大罪司教メンバーの能力や特徴を詳しく説明していきます。

ペテルギウス・ロマネコンティ(怠惰)

大罪 怠惰
特徴 誰よりも強い信仰心でサテラ復活のため勤勉に働く
権能 「見えざる手」(目に見えない魔手を自在に操る)

嫉妬の魔女・サテラからの寵愛に報いるため積極的に活動する大罪司教で、勤勉であることを美徳としています。そのため、自身の信念に反する怠惰な人間を容赦なく痛めつけることも少なくありません。

ペテルギウスが扱う魔手は他者の目には見えず、彼の権能を知らない状態で対峙すれば何をされているのか理解できないままに成すすべなくやられてしまいます。

また、ペテルギウスとは借り物の姿で、本来は実体を持たない精霊です。肉体を乗り換えれば400年以上もの時を生きられる特性を生かしたペテルギウスは、自身の器となる部下を連れ歩くことでたとえ彼の肉体がやられても能力や記憶を保持したまま、別の姿で目的を遂行することを可能としました。

このキャラが強いと感じる理由

・「見えざる手の能力が強いと思ったから」(20歳男性)
・「キャラクターの執念がすごかったから」(47歳男性)
・「絶望を与える強さだから」(23歳男性)
・「潜在能力が高そう」(62歳男性)

ライ・バテンカイトス/ロイ・アルファルド/ルイ・アルネブ(暴食)

大罪 暴食
特徴 美食家のライ、悪食のロイ、飽食のルイの3人1組
権能 「食事」(相手の名前や記憶を食べる)「蝕」(食事で得た情報を自分のものにする)

暴食は、3兄妹で1組の大罪司教です。各地で他者の名前や記憶を食べているのはライとロイで、妹のルイは基本的に表には出てきません。

暴食に名前を食べられた者はその存在が周囲の記憶から消え、記憶を食べられた者は記憶喪失状態になってしまいます。そして、名前と記憶の両方を食べられると昏睡状態となります。

食べて奪った名前や記憶は彼らのものとなるため、対象者の肉体の完全再現、培ってきた知識や技術の利用が可能です。しかし、ライとロイの間で情報の共有はされておらず、あくまで自身が食べた情報のみがインプットされます。

彼らに適合する因子の関係で、かつて暴食の魔女ダフネが生み出した三大魔獣の一つ「白鯨」の使役権はライにありました。

このキャラが強いと感じる理由

・「知識や技能も食べることで得られるから」(43歳男性)
・「心の強さがあり好きです」(54歳女性)

カペラ・エメラダ・ルグニカ(色欲)

大罪 色欲
特徴 若くして亡くなった王族「エメラダ・ルグニカ」の名を名乗る
権能 「変異変貌」(自身や他者の姿を自在に変える)

今は亡き王族の名を名乗るカペラはルグニカ王族の特徴である金髪と赤い瞳を有していますが、姿を自在に変えられるため本来の姿とは言いきれません。

観察眼が鋭く、相手の反応を見ながら好みの容姿を見事に顕現させます。人間以外にも変貌可能で、竜になれば火を吹き、腕を獣に変えれば相手の足をかみちぎり、背中に翼を生やせば空を飛ぶといった再現性の高さです。

他者のことは、誰からも愛してもらえないように醜い姿に変えます。元に戻す方法は不明で、人ならざる姿になった者は話せないため被害者の数は未知数。竜の血が混ざっていると主張するカペラの血には呪いを授ける力があるようで、血を浴びた部分は激痛をともないながら異様な見た目へと変化します。

このキャラが強いと感じる理由

・「仲間内ではレグルス・コルニアスを推す声が多いですが、私はカペラ・エメラダ・ルグニカが最強ではと考えています。特に自分だけでなく相手の姿を自由に変えられることがポイントで、気に入らなければ虫にも変えることができるので最強だと思います」(62歳男性)
・「圧倒的な強さを感じるから」(35歳男性)

レグルス・コルニアス(強欲)

大罪 強欲
特徴 記憶に残らないような平凡な顔立ち / 自称平和主義者
権能 「獅子の心臓」(自身や触れたものの時間停止)
「小さな王」(他人の心臓に自身の疑似心臓を寄生させる)

「争いは嫌い」と言いながらも、自身のめちゃくちゃな主張を貫くためなら手段を厭わない危険人物。見た目は青年ですが、時間停止の権能を使い不老のまま100年以上の時を生きています。

「獅子の心臓」により時間停止中の肉体は絶対不変となりますが、自身の心臓も停止するため5秒ほどしか持続しません。しかし「小さな王」で疑似心臓を他人の心臓に寄生させ、常時無敵化を可能としました。

疑似心臓の寄生先は複数いる妻の誰かですが、レグルス本人も誰に寄生しているかはわかっていません。常に人質を連れている状態で、なおかつ人質全員の心臓を止めないと権能に対処できないため、本人の戦闘技術の低さに反してその強さは最強クラスとなっています。

このキャラが強いと感じる理由

・「一見すると平凡的で派手さが目立つキャラクターではないが、内に秘めたる考えや能力が強いと思います。光と闇の世界の間を持つようなモチーフもいいと思う。中身に豪快さ、圧倒的な力があり、誰であっても引かない部分がいい。冷静に知能的な戦闘ができるので、失敗が少ない点も強いと思います」(36歳男性)
・「小さな王の能力がチート。最強のラインハルトを倒しているのがすごい」(44歳女性)
・「獅子の心臓の能力が無敵すぎるから」(50歳男性)
・「レグルスには強い意志を感じるし、誰よりも自分主義で利己的なので」(52歳男性)

シリウス・ロマネコンティ(憤怒)

大罪 憤怒
特徴 全身を包帯で覆う / ペテルギウスの姓を自称
権能 「感情や感覚の共有」(指定した人物の感情や感覚が周囲に伝播する)

ペテルギウスの姓である「ロマネコンティ」を名乗っていますが、一方的に執着しているだけで彼らの間に婚姻関係はありません。権能頼りの大罪司教が多い中、シリウスは純粋な戦闘能力も高く鎖を駆使して戦う武闘派な一面もあります。

それでいて洗脳に似た権能を使用するため、敵にすると非常に厄介。たとえば、楽しい感情を共有されると殺される直前まで楽しんでしまい一切抵抗ができなくなります。また、感情を増幅する効果もあるようで、恐怖が共有された際には最終的に精神が崩壊し発狂死するほどでした。

さらに、感覚の共有は受けたダメージをそのまま相手にも味わわせることが可能で、痛みやケガに限らず致命傷すら共有されます。

このキャラが強いと感じる理由

・「ラインハルト戦からかなり強いと印象があり、魔女の中でもかなり強いと思う」(34歳男性)

傲慢

「傲慢」の大罪司教は不在で空席となっています。作中で最初に登場した大罪司教のペテルギウスは、魔女のにおいをまとったスバルを傲慢の大罪司教なのではないかと考えていましたが、彼の福音書にそのような記述はありませんでした。

その後、傲慢の大罪司教は空席のままですが、先代の傲慢大罪司教はヴォラキア帝国の王族「ストライド・ヴォラキア」であったことが判明しています。ただし、彼の権能の詳細はいまだ不明です。

嫉妬

「嫉妬」の大罪司教は不在です。

大罪司教になるには魔女因子に適合する必要がありますが、嫉妬の魔女サテラは死んでいません。因子を持ったまま封印されているのであれば、他者が嫉妬の魔女因子を持つことは不可能なため、嫉妬の大罪司教が生まれるはずがないと考えることもできます。

大罪司教の席は、サテラに飲み込まれた6人の魔女が名乗っていた大罪を冠した6席と考えるのが自然でしょう。

「リゼロ」大罪司教の強さランキング

マイナビニュース会員に「リゼロ」で最強だと思う大罪司教についてアンケートを実施したところ、結果は以下のようになりました。

1位:ペテルギウス・ロマネコンティ(22.3%)
1位:シリウス・ロマネコンティ(22.3%)
3位:レグルス・コルニアス(20.0%)
4位:ライ・バテンカイトス(11.5%)
5位:カペラ・エメラダ・ルグニカ(10.8%)

ペテルギウスの1位は、スバルが何度も死に戻りをしてようやく攻略したことを踏まえると納得の結果です。一方で最下位のカペラは、余力を残した状態で敵前逃亡しているため、今後の活躍次第では大きく順位が変動する可能性もあるでしょう。

「リゼロ」とは

「リゼロ」の原作は長月達平氏によるライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』。交通事故に遭った引きこもり高校生の菜月昴が異世界に召喚される物語です。

「リゼロ」の略称で知られる同作の大きな特徴は、スバルが有するタイムリープ能力です。スバルは異世界で命を落とすたびにセーブポイントまで戻り、同じルートをやり直すことになります。スバルは自身の現象を「死に戻り」と呼び、その特殊な力を生かしながら最善のルートを目指します。

紆余曲折を経てエミリアの騎士となったスバルは、エミリアのみならず異世界で出会った多くの人たちを守るため過酷な運命に立ち向かうことに。展開が複雑でさまざまな伏線が張り巡らされたダークファンタジー作品です。

「リゼロ」の大罪司教メンバーの能力や強さランキングを紹介しました

「リゼロ」に登場する大罪司教メンバーは、作者公認のクズ集団です。人間性に問題があるため、私利私欲のために非常に強力な能力を抵抗なく人に向ける危険思想の持ち主ですが、物語に欠かせない重要な存在です。

原作が9章に突入してもなお謎多き魔女教の幹部大罪司教。クライマックスではこれまでの伏線回収も期待できるでしょう。

調査時期:2024年12月20日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計302人
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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