こってりではなく、あっさりとラーメンが食べたい。ラーメンだけでなく、ワンタンも食べたい。

そんな時は、「支那ソバかづ屋」がおすすめ。オープンしたのは、30年以上前。そして「支那ソバかづ屋」から派生したお店は10店舗以上といわれています。

サラサラとしたスープ、ひらひらとしたワンタン。その下には、麺線が際立つように盛られた麺。セットは「ルーロー飯」と「キャベツの漬物」。

目黒の人気ラーメン屋は権之助坂に連なっていますが、そこからもう少し歩いたところにあります。目黒駅から12分ほど……ちょっと駅から歩きますが、一台だけ駐車場もあります。

客層は、子供連れやサラリーマンや仲良し夫婦など、老若男女さまざまな世代がレジェンド店に足を運んでいました。

■1989年創業! わざわざ行く価値のある、期待を裏切らないレジェンド店

実は、「支那ソバかづ屋」を訪問するのは今回が初めて。いつも権之助坂界隈のラーメン屋を堪能していたのですが、最近がっつり系のこってり系ラーメンばかり食べていて……本日はあっさり「ワンタンメン」を食べたい! ということで、「支那ソバかづ屋」に行くことを決意。

やはり目黒からは、ちょっと歩きます。近くには、最近オープンした「えーちゃん食堂」も。こちらは、既に売り切れで営業終了していました。まだ午後13:00なんだけどな……(笑)

その影響もあったのか、「支那ソバかづ屋」は外まで行列! それでも筆者は、「ワンタンメン」を求め並びます!

店員さんが外まで出てきて、事前にメニューを渡してくれるスタイル。券売機はないみたい。

ふむふむ……思った以上にメニューがありました。予習したところによると、「ワンタンメン」が人気と聞いているので、オーダーはすぐに確定。ちなみにランチセットもあるみたい。

あと、サイドメニューも。焼き餃子と焼きワンタン、一人で来てなかったらシェアして頼みたいな。

きっと子連れも多かったので回転率は遅めだろうな、と思いきや、席数が多くすぐに入店できました。テーブル席とカウンター席。筆者はカウンター席に案内され、隣に座っていたのは、まさかの小学生くらいの女の子。将来、“ラーメン女子”になりそうですね(笑)

さて、注文は「ワンタンメン」とランチBセットの「ルーロー飯」。正直「ワンタンメン」のみをオーダーするつもりだったのですが、思わず「ルーロー飯」をオーダー。なぜって、店内で「ルーロー飯! 」という声があちこちから聞こえたから。影響されやすいですが、これは食べるしかないですよね。

厨房で働く方々は、ざっと5人ほど。どの方々も料理人として腕を磨いてきました! という風貌。麺を盛る人と、丼に具をのせる人と、皿洗う人と。手際よく、渾身の一杯を作るのに分業がなされています。

さて、湯気を立てたラーメンが着丼されそう! いざ、筆者の目の前へ! と思いきや……隣の女の子のもとへ。お母さんとシェアするようです。しっかりと子供用の小皿も渡されていました。

女の子は取り分けてもらったスープを飲むなり「美味しい! 」と一言。店員さんからは、「味の分かる子だね! 」と称賛されていました。お世辞とかないと思うので、率直な感想なんだろうな。

■孤独のグルメに登場しそうな一杯! 頼んでよかった「ルーローハン」

  • ワンタンメン 1,250円 + Bセット ルーロー飯 250円

さて、筆者の元にも「ワンタンメン」と「ルーロー飯」と「キャベツの漬物」が! ちなみに「キャベツの漬物」はランチセットを頼むとついてきます。

食欲をそそる見栄え。何十年にもわたり愛されてきた「ワンタンメン」、そして常連さんがこぞって食べていた「ルーロー飯」。とてつもなく高まる期待値。まずは、のびないうちに「ワンタンメン」から! スープを一口。

スープ表面にはうっすらラードの膜。油のおかげでスープはとってもアツアツ。ほどよい煮干しと醤油と塩味。

「あー、シンプルにおいしい!! 」ラーメン屋って立ち退きが激しいというけれど、お客さんを飽きさせない味で30年以上「支那ソバかづ屋」は続いている。やっぱり、この味がみんな好きなんだろうな。隣の女の子が、うなってたのも納得。

のど越しの良いストレート細麺。スープに程よく絡みます。麺線がそろえられた盛り付けも圧巻。レジェンド店だからといって手を抜かない姿勢、さすがです。

食べるのに夢中で、数は数えられませんでした(笑)写真を確認するかぎり、5個。でもスープの中からもたくさん出てきたので、5個以上は確実。ワンタンの皮はツルツルで箸だとつかみにくいので、レンゲで!

肉餡は生姜が効いていて、ぎっしり詰まっている感じ。程よい肉餡の料で、ワンタン皮の食感も楽しめます。とにかく美味しすぎます。

The昔ながらのチャーシュー。噛めば噛むほどうま味が出てくる感じ。ワンタンだけでなく、「支那ソバかづ屋」はチャーシューも人気なんです。

そして、頼んでよかった「ルーロー飯」!

「ルーロー飯」の肉は、ほろほろ。「ワンタンメン」のチャーシューとは、真逆。中華料理でよく使われる八角が効いていて、ご飯がすすむ! あ、パクチーものっていますよ。

「ワンタンメン」とセットの「ルーロー飯」だと想像以上にボリューミー。もちろん全部完食しましたが、おなかを空かせてから「支那ソバかづ屋」へ行くのが鉄則です。