新宿は、本当に美味しいラーメン屋が多すぎる。王道ラーメンもあれば、独創的な麺のお店もあったりします。そんな中でも新宿御苑付近に位置する「小麦と肉 桃の木」は独創的なつけ麺を提供しています。以前、何度かテレビでもみかけたことがあります。そして驚くことに、このお店は二毛作。夕方からはクレープ屋になるんだとか。そのため営業時間が短く、日曜は定休日。行ける日に、迷わず行きましょう! というわけで、女性店主が営む「小麦と肉 桃の木」に行ってきました。

■つけ麺は全部で4種類! 冬でもつけ麺を求めて、絶え間なくお客さんが

新宿御苑前駅からだと徒歩4分、新宿駅からだと徒歩14分。新宿御苑前駅2番口から行くことをおすすめします。

新宿駅から歩いたので、そこそこ時間がかかったように感じましたが、お店に到着。大通りに面しておらず、「小麦と肉 桃の木」を目指さないと見つからないような場所にあります。それなのに、どんどんお客さんがお店に吸い込まれていきます。さすが、人気店!

店外には大きくメニューが記載されています。つけ麺のメニューは全部で4つ。「背脂生姜醤油」、「こってり醤油」、「コクまろ塩」、「旨辛ゆず醤油」。ラーメンとつけ麺の両方を提供している店が多い中、「小麦と肉 桃の木」はつけ麺のメニューのみ。

筆者も店内に吸い込まれ、迷わず「背脂生姜醤油」をオーダー。なんたって「小麦と肉 桃の木」のイチ押しですからね。他のお客さんたちは、常連さんも多かったようで、「激辛ゆず醤油」や「コクまろ塩」をオーダーしていました。

オペレーションは女性の方2名。とてつもなく手際が良い。別の入口からテイクアウトのお客さんも絶え間なくオーダーがありましたが、完璧にさばいていました。すごすぎる。

■背脂に抵抗ある人にもおすすめ! 女性目線の「背脂生姜醤油」のつけ麺

そうそう、デフォルトの麺の量が女性には多いらしく、麺を減らすか聞いてくれます。聞いてくれてありがたいけど、筆者は大食いのため、迷わず「そのままで!」と即答。麺ならいくらでも食べられる気がしてしまう筆者です(笑)

そうこうしているうちに、「背脂生姜醤油」の着丼。見た目からも女性目線なつけ麺という印象。

麺の上には生野菜。軽くドレッシングもかかっています。つけ汁は、赤い器に入っていて、背脂がプカプカ浮いています。天かすみたい。背脂チャッチャ系ではないので、抵抗感なく背脂を味わえそう。

早速、麺をリフト。平べったく、そこまで縮れていないので、まるで生パスタ。つけ汁につけて、麺を啜ります。おー、麺とつけ汁のバランスがちょうど良い。お互い主張しすぎず、麺とつけ汁が調和することで、最高のバランスという感じ。麺は、国産小麦100%のボリュームある幅広もちもちの平打ち麺。麺の量は、確かに多いと思う人もいるかもしれませんが、箸が進みすぎるので、ちょうど良い量。このつけ麺、本当に美味しすぎますよ。

つけ汁の中には、見た目だけではわからないけど、中に豚バラ肉がどっさり入っています。肉うどんの“肉”のイメージ。チャーシューはないけど、これはこれであり。

豚テールや鶏、魚介などの出汁に「生姜」が良いアクセントとなり、さらに「背脂」でつけ汁全体がマイルドに。「背脂生姜醤油」のネーミングの通り、「生姜」と「背脂」がつけ汁の引き立て役となっています。

ネギは2種類、白髪ねぎと小葱。和風のつけ汁には、本当にネギがあいますよね。個人的には味変は不要でしたが、辛味を足したい場合は卓上に調味料があります。

試しに使ってみましたが、なかなかに辛かったです。当たり前かもしれませんが、まずは少量をおすすめします(笑)辛味以外には、胡椒と酢が卓上に置いてあります。

無我夢中で、「背脂生姜醬油」を食べ進め、あっという間に完食。さぁ、いよいよ、最後のお楽しみのスープ割を堪能します。 なんと、「小麦と肉 桃の木」のスープ割は、そば湯割りなんだそう。スープ割をお願いすると、そば湯の容器が出てきました。セルフで、つけ汁をそば湯で割り、一滴残らず完飲。

生野菜も入っていたので、なんだかサラダも食べた気分でお店を後にしました。二毛作の“クレープ”と“レモネード”は営業時間的にも食べられませんでしたが、つけ麺の後にデザートまで食べられたら最高ですね!

「小麦と肉 桃の木」は女性店主ということもあり、“野菜”、“生姜”、“清潔感”、“食べやすい”、“もたれない背脂”などなど、女性に嬉しい要素がたくさんありました。

美味しいつけ麺、ごちそうさまでした!