バラエティ並みのアドレナリンが出る瞬間

――パックンさんは、1週間を振り返る「週刊パックンかみつきNEWS」を担当されていますが、受けコメントはかなり考えているんですか?

パックン:基本的に言おうと思ったことは頭の中でまとめておくんですけれど、正直言うとVTRを見るのは本番が初めてなので、どんなテイストで最後にスタジオに降りてくるのかは、その時のお楽しみなんです。だから、ここでもバラエティ並みのドキドキ感があって、アドレナリンが出る瞬間でもありますね。

――それが本番始まってすぐのコーナーですものね。

パックン:だから、あれはいい目覚ましです!

佐々木:その前に目覚めておいてくださいね!

奥寺:本番が終わって元気になっちゃったりして(笑)

パックン:でも、本番が終わってからの"コーヒータイム"が、本当に毎週の楽しみなんですよ。

――"コーヒータイム"ですか?

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パトリック・ハーラン(パックン)
1970年生まれ、アメリカ・コロラド州出身。93年、ハーバード大学比較宗教学部卒業後に来日し、97年に吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。『爆笑オンエアバトル』『英語でしゃべらナイト』(いずれもNHK)などで人気を博し、バラエティ番組のほか、情報番組にも出演。18年4月から『報道プライムサンデー』に出演。

佐々木:ゲストの方も交えて、本番後にいろいろお話をしているんです。楽しいですよね。

奥寺:あれを放送したいくらいです(笑)

佐々木:確かに、コーヒータイムで議論がひと盛り上がりするんです。そこで積み重ねていることをどうやったら番組に出せるかなというのが、今課題ですね。

パックン:いつもやってる事前の打ち合わせとコーヒータイムの内容の一番面白いところを凝縮させて放送に出せるようにできると、ちょうどいいですよね。ホットな1時間でありながら、朝一番から威圧的な熱さは出したくないので、視聴者の方が見やすくて楽しい空間でありたいです。

奥寺:(視聴者を)緊張させてしまうと、思考が止まってしまうと思うので、なるべく笑顔を絶やさずに難しいことを話していければ、視聴者の方も考えてくれるようになるのかなと思うんです。これまでの討論番組は、難しい議論をして「こういうことなんです!」って見せるスタイルだったと思うんですけれど、この番組では視聴者の皆さんに「どうぞ」って渡す感じにした方がいいかなと考えています。

佐々木:奥寺さんのこだわりは"リビング感"なんですよ。テレビの向こう側でもリビングで話している感じにしたいとよくおっしゃっています。

奥寺:上から目線じゃなくて、「こう思うんですが、どうでしょう?」という感じですね。

パックン:僕は、上から目線でいきたいです!ってね。

――おっと!ここで意見が対立しましたね(笑)

佐々木:でも、それぞれの主張が全部出るのがいいんじゃないかなと思うんです。3人が一致してなきゃいけないってこともないなって。

パックン:そんな中で、この3人が居心地の良い空気を作ることができたら、見ている人も参加して、ゲストの方も巻き込まれるんじゃないかなと思います。そのためには、定期的な飲み会ですよ!

奇跡的なチームができた

――番組スタート前に、顔合わせ的な会は催されたんですか?

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奥寺健
1967年生まれ、東京都出身。北海道大学、電気通信大学大学院卒業後、93年にフジテレビジョン入社。『めざましテレビ』『FNNスーパーニュース』『新・週刊フジテレビ批評』『FNNスピーク』などを担当し、18年4月から『FNNプライムニュース デイズ』(金曜)と『報道プライムサンデー』を担当。

パックン:キャスティングされて緊張しているときに初めての飲み会があったんですけれど、佐々木さんが30分くらい早く着いて、先飲んでいらっしゃいました…。

佐々木:(笑)。あの日は張り切って、すごく早く到着してしまって(笑)

パックン:それから、予告編の撮影のときに、奥寺さんに「ざわざわ」というセリフがあったんですけれど、その言い方が芸人顔負けの"間"で、良いなあと思って。本当に突然のキャスティングだったんですけれど奇跡的なチームができて、この3人ならやっていけるなと思いましたね!

佐々木:この2人とは本当にすごくいい距離感で楽しく番組を進めていけるだろうなと思っています。そこで1つ心がけているのは、2人はすごく緻密で論理的で時々言ってることが分からなくなるので(笑)、そういう時に私は"そもそも何でしたっけ?"というところに立ち返るのも役割かなと思います。打ち合わせでも3人が同じ方向を目指して話さなきゃいけないという感じが全然ないんです。

――『新報道2001』での須田さん、佐々木さん、平井文夫さん(報道局上席解説委員)という3人の役割に、『報道プライムサンデー』でそれぞれ当てはめようという考えはないんですね。

佐々木:そうですね。一応私が「メーンキャスター」、パックンが「ファシリテーター」、奥寺さんが「情報プレゼンター」という肩書になっているんですけれど、誰かが口を挟んじゃいけないとか誰も思っていなくて、どんどんお互いに役割を侵し合ったほうがいいと思っています。

――奥寺さんが北千住や新宿ゴールデン街の飲み屋でカメラ片手に取材する「ちょこっと横丁」は、日曜の朝に酒場をレポートするという異質なコーナーですよね。

奥寺実際に行ってお話を聞いていくと、北千住やゴールデン街という場所のイメージとは違う側面が出てきて、これは大発見だなと思いました。あれは社会現象を捉えるという非常に硬派なコーナーなんですけれど、硬すぎてはいけないから、仕方なくお酒を嗜むと…。

佐々木:仕方なくないですよね(笑)

パックン:よく見ると、時間がたつにつれてビールからサワーに変わってたりしますよね…。

――3月までは月~金で昼のニュースがありましたが、それが金曜のみになって、取材できる時間も増えたんですか?

奥寺:そうですね。今までは、平日に会社の中にいる分、インプットが極端に少なかったんです。それに加えて『報道プライムサンデー』では番組の中で学ぶこともいっぱいあるので、自分のペースやリズムができつつあるのが、すごく気持ちいいです。