大学を卒業して就職し、がむしゃらに働いて20代を過ごした社会人も、30代に入ると転職や結婚、住宅購入など、人生のさまざまな転機を迎えることになるだろう。そういった意味で、30歳は一つの節目となる年齢といっても過言ではないが、「デキる30代」になるために知っておくべきことは意外と少なくない。

そこで本特集では、ファイナンシャルプランナーの佐藤章子氏に、30代を迎えるまでに最低限知っておきたいテーマの基本を解説してもらう。2回目は「保険の選び方」だ。

  • 保険の選び方に正解はないからこそ、自分に合ったものを選ぶようにしよう

    保険の選び方に正解はないからこそ、自分に合ったものを選ぶようにしよう(※写真と本文は関係ありません)

バブル崩壊を境に保険の見直しが進む

高度成長期、日本人は必要以上の多額の生命保険に加入していました。「一億総中流」と言われ、一定のレールの上に乗り、みな同じように進んでいれば安心していられた時代でした。周りが加入していた生命保険の金額を疑いもせず受けて入れており、生命保険の加入金額が周りより低いと自分の価値がその分だけ低いと感じる風潮も見受けられました。

その後にバブルがはじけると、保険の見直しが一大ブームになりました。これは単に日本人が現実に目覚めたというよりは、当時日本に参入し始めていた外資系生命保険会社が、日本人の保険の掛け過ぎに注目し、ファイナンシャルプランニングの手法を駆使して、保険金額の削減とともに自分たちの保険に掛け替えるセールストークを積極的に利用したことが大きいと思われます。

格差社会の到来と言われている昨今では当然、各家庭が持っているリスクに大きな開きが生まれているはずです。一億総中流でなくなった以上、保険の掛け方の定番は消滅し、それぞれの家庭に見合った掛け方を模索しなければならない時代となっています。