第2回目となる今回は、絵の具を使った干支文字の書き方を紹介していく。学生時代の絵の具セットを押入れから出してきたり、子どもの絵の具セットを借りてみたりと、案外簡単にチャレンジすることができるのも魅力だ。もし絵の具セットがなくても、最近では100円均一のお店などでそろえることができる。この手軽さもうれしいところである。

絵の具で書ける、簡単で可愛い干支文字

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前回に引き続き、書道家の吉川壽一先生が干支文字の書き方を伝授してくれる。今回の字は、「子」という字だ。この字が、可愛らしい人の形に見えるという斬新なもの。筆こそ使うが、「草書体」「楷書体」といったように字体にこだわるものではないので、自分の感性を存分に表現することができる。

吉川先生は、「書道は堅苦しくて苦手……と思う方にこそ、こういう自由度の高いものから挑戦していってほしい」と語る。ハートや顔など、自由にアレンジしてみれば、受け取った人が思わず笑顔になるような、ユニークな年賀状に仕上がることだろう。1回目同様、のびのびとした気持ちで挑戦してみよう。

形にとらわれすぎないことが大切!

今回の書き方のポイントはとても簡単。あまり字体にとらわれずに、はがきに絵を書くような感覚で挑戦してみるといいだろう。はがきいっぱいに書くことで、新年にふさわしい活力に満ち溢れた干支文字年賀状ができあがる。

1.上の方に丸を書く。この部分はアレンジがしやすく、実際に書くときはどんな形でもOK。
2.右手となる部分を書く。直線より曲線のほうが、味わいが出てきていい。
3.左手となる部分を書く。こちらも、2と同じく動きのある曲線で書こう。
4.最後に芯となる部分を書く。曲線でちょっと左よりにすると、バランスがよくなる。

今回の技のポイント

最初の丸の部分は、四角やハート、スターなど自分好みでさまざまな形にアレンジしてみると、いっそう個性豊かな年賀状になる。

動画
吉川先生によるお手本

自分でアレンジするにはどうしたらいい?

今回はシンプルに黒い絵の具を使ったが、赤や青、オレンジなど何でもアリ。さらに吉川先生は、ワインなどを利用して書くこともあるそうで、独特の風合いを持つ年賀状に仕上がるのだとか。「せっかく干支文字を書くのだから、自分流にどんどんアレンジしてほしい」と、吉川先生は語る。あまり形にこだわりすぎず、自分らしさを表現してほしいという吉川先生ならではの伝授方法だ。そんな先生の教えに従い、手本をベースに自分で創意工夫しながら、新年への思いを書に託してみよう。

次回は、ちょっと驚くような道具を利用して書く干支文字を紹介していきたい。