今年春から日本テレビで放送されるシチュエーション・コメディドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』。放送作家のオークラ氏が脚本・監督を務め、全く売れない時代遅れの漫画家とその周りの人々の日常を、お笑いトリオ・東京03、ダンス&ボーカルグループ・三代目 J SOUL BROTHERSの山下健二郎、女優の山本舞香の出演で描くもので、前作はドラマも舞台も大人気となった。

マイナビニュースでは、東京郊外のスタジオで、短期集中型撮影で培われた抜群のチームワークが形成されていた撮影現場に潜入。昨日2月1日には舞台版『漫画みたいにいかない。第2巻』の顔合わせが行われたことから、この模様もいち早くお伝えするため、土曜日ではあるが、当連載「ほとんどの大人の金曜日は、漫画みたいにいかない。」でレポートする。

  • (左から)山本舞香、飯塚悟志、角田晃広、山下健二郎、豊本明長

漫画家・戸塚を東京03の角田晃広、そのアシスタント・荒巻を山下、戸塚の娘・るみを山本、編集者の足立を東京03の豊本明長、戸塚と幼なじみの定食屋・鳥飼を東京03の飯塚悟志が演じる同作。シチュエーション・コメディ特有の長回し撮影での掛け合いは、演技ではない自然な会話に見えてくる。

その理由は、カットがかかっても、キャストたちが各々のキャラクターのままのようにやり取りを続けるためだ。例えば、山本が「“スクバ”って知ってます?」(正解は“スクールバッグ”の略)とクイズを出すと、角田は「スタバ?」と困惑。それを横目に、山下は「うんうん」と知ってる感じを装っていたが、直後に知ったかぶりだったことが発覚し、角田は「やりやがった! なに知ってるフリしてんだよ!」と興奮気味に注意する。

また、飯塚が角田に「うるせーよ!」と言い放つセリフで、本番に「うるせーよハゲ!」とアドリブをぶっ込んだ後、山本は「それはずるいよ~(笑)」と爆笑。角田が「俺のハゲ、そんなに面白いのか?」と問いただすと、山本は即座に「ハゲてないですよ?」ととぼけ、一同から「フォローになってねーよ!」と総ツッコミを受ける場面もあった。

そんな彼らがメイキング映像のカメラに見せる姿は、まるで部活の合宿中における休憩時間のような無邪気さ。都心から離れたロケーションで、集中力を必要とする緊張感ある撮影が続くからこそ出てくる表情なのかもしれない。

こうした光景に、インタビューしたゲストたちは皆一様に感心していた。島崎遥香は「皆さん本当に仲が良くて、こんな現場があるんだって圧倒されました!」と驚き、山崎樹範は「1日で2話分も撮るなんてなかなかないことですし、そういうのを乗り越えてきた人たちだからこそ、距離感がグッと近いんでしょうね」と分析する。

さらに、キャストたちは撮影本番3日前にリハーサルを行うが、それが終わっても自主練習に入るのが慣例。千葉雄大は「ドラマだと読み合わせすることはありますけど、自主練まではあんまりないですね。ちょっと舞台っぽいかもしれない。それによって、このチームワークができてるんだなと感じました」と、独特な現場の雰囲気ができることに納得している様子だった。

そして2月1日、舞台版『漫画みたいにいかない。第2巻』の顔合わせが行われた。東京03、山下健二郎、山本舞香に加え、ゲストの上杉柊平、菅井友香(欅坂46)、相島一之が勢ぞろい。

レギュラーキャストの5人は、昨年11月のドラマ版撮影以来の再会を喜び、角田は「楽しんでやりましょう!」、山下は「いよいよこの日が来たっていう感じです」、飯塚は「一生懸命頑張ります(笑)」、豊本は「稽古も本番も、楽しめるようがんばりますんでよろしくお願いします!」、山本は「がんばります!よろしくお願いします!」と、それぞれ意気込みをあいさつした。


『遊戯みたいにいかない。』には、千葉雄大、飯豊まりえ、堀未央奈(乃木坂46)、18年4月に上演された舞台版にも出演した島崎遥香、山崎樹範がゲスト出演する。

舞台版第2弾は『漫画みたいにいかない。第2巻』と題し、東京公演(かつしかシンフォニーヒルズ)が2月19日~22日に7公演、神戸公演(神戸国際会館)が3月8日~9日に3公演を実施。チケット料金は、S席:9,400円、A席:8,200円(全席指定、税込)。未就学児の入場は不可。また、神戸公演大千秋楽(3月9日)のライブビューイングも、北は北海道から南は沖縄までの全国の映画館で実施。こちらのチケット料金は、3,800円(全席指定・税込)。

マイナビニュースの連載「ほとんどの大人の金曜日は、漫画みたいにいかない。」では、ドラマ『遊戯みたいにいかない。』や、舞台『漫画みたいにいかない。第2巻』の最新情報を、キャスト・スタッフインタビュー、撮影現場・稽古場レポートなども交えながら、金曜日にお伝えしていく。