来年春から日本テレビで放送されるシチュエーション・コメディドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』。放送作家のオークラ氏が脚本・監督を務め、全く売れない時代遅れの漫画家とその周りの人々の日常を、お笑いトリオの東京03、ダンス&ボーカルグループ・三代目J Soul Brothersの山下健二郎、女優の山本舞香の出演で描くもので、前作はドラマも舞台も大人気となった。

その続編となる今作に、今年4月に上演された舞台版に引き続き、島崎遥香演じる西条つかさの彼氏「富美樫義男」役でゲスト出演する俳優の山崎樹範に、その喜びを聞いた――。

  • 山崎樹範

    『遊戯みたいにいかない。』にゲスト出演する山崎樹範

■東京03・飯塚のツッコミに安心感

――前回の舞台版の手応えはいかがでしたか?

お客さんが本当によく笑ってくださいましたし、僕自身もとても楽しく演じられました。飯塚(悟志)さんが基本、回しでいてくださるので、たぶん何しても大丈夫だろうっていう気になるんです。ガッツリ甘えて全体重をかけてやってました(笑)

――今回も山本舞香さん相手に、ものすごく自由奔放に演じたシーンがありました(笑)

もう助かりますよ。絶対大丈夫だっていう安心感から入るので、怖くないんですよ。無理に自分が何か面白いことしてやろうなんて思わなくてもツッコんでくださるし。

――そうするとアドリブも結構出るんですか?

なんだかんだで出しちゃいますね。受け止めてくれるというのがあるから。他の現場だったらあまりやらないようなことを、わりと平気でやってます(笑)。やっぱり、一度舞台でご一緒させてもらったというのが大きいですね。

――今回のオファーを受けて、「またみんなに会える!」と喜びを爆発させていましたよね。

いやぁ、うれしかったですよ。だってうっすらまたパート2やるっていうのは聞いてましたからね。それからゲストが発表されるじゃないですか。「ホホホ~」って思いながら待ってたらお話が来て、しかも同じ役だっていうので。前回の舞台に続いて、今回も出させていただいて、富美樫とつかさ(島崎遥香)との結末までちゃんと描いてもらっているので、こんなに幸せな役はなかなかないですよね。

――島崎さんの役はオークラさんの当て書きだったそうですが、山崎さんはどうだったのですか?

どうなんでしょう…僕は言われてないですけどね。でも、オークラさんとは何度かお仕事をやらせていただいているので気心も知れていますし、任せてくれてるなっていうのはすごく感じるので、その期待には応えなきゃと思っています。

■島崎遥香が面白い

山崎演じる富美樫のイラスト

――『漫画みたいにいかない。』は、どのゲストの方もファミリー感があるとおっしゃいますが、現場の印象はいかがですか?

舞台のときもそれなりに大変でしたけど、今回のドラマの現場に来て思ったのは、本当に撮影が大変なんですよ。1日で2話分も撮るなんてなかなかないことですし、そういうのを乗り越えてきた人たちだからこそ、距離感がグッと近いんでしょうね。

――再共演となる島崎さんの印象はいかがですか?

また共演と聞いてうれしかったですよ。だって島崎さん、面白いんですから(笑)。オークラさんが当て書きしたとおっしゃってるように、ちょっとこじらせてるような部分があるかもしれないですけど、結構芯が強いですし、そういうところが全部合わさって不思議な色になってるんだなと思って見てますね。だから、一緒に芝居してて楽しいんですよ。やっぱり面白い方と芝居したいですしね。

――あらためて、この『漫画みたいにいかない。』シリーズの人気の秘密をどう見ていますか?

東京03さんとオークラさんという笑いの部分に関してゆるぎない部分がありますし、そこに健二郎くんとか舞香ちゃんとか、今の若い人たちに一番キャッチーに言葉を届けることができる人たちが加わってるからだと思います。それに、トータルで言うと緩めの作りだけど、ちゃんと核心をついたことを言っているんですよね。そういう部分で、どの人が見ても刺さるんじゃないかな。コメディーという入り口の優しさもありますし。

――では、最後にご自身の役柄の見どころをお願いします。

舞台だからセーフだと思っていた完全に危ないキャラクターが、テレビで演じられるいうのは僕の中でとても楽しみですし、それと同時に見た人がどう思うんだろうなっていうのは興味があります(笑)。いろいろ制約が多いと言われているご時世ですけれど、その中で縦横無尽に暴れている僕を楽しみにしてください。


『遊戯みたいにいかない。』には他にも、千葉雄大、飯豊まりえ、堀未央奈(乃木坂46)、山崎とともに今年4月に上演された舞台版にも出演した島崎遥香がゲスト出演する。

舞台版第2弾は『漫画みたいにいかない。第2巻』と題し、東京公演(かつしかシンフォニーヒルズ)が来年2月19日~22日に7公演、神戸公演(神戸国際会館)が来年3月8日~9日に3公演を実施。チケット料金は、S席:9,400円、A席:8,200円(全席指定、税込)。未就学児の入場は不可。

マイナビニュースの連載「ほとんどの大人の金曜日は、漫画みたいにいかない。」では、ドラマ『遊戯みたいにいかない。』や、舞台『漫画みたいにいかない。第2巻』の最新情報を、キャスト・スタッフインタビュー、撮影現場・稽古場レポートなども交えながら、金曜日にお伝えしていく。