「ランチタイムはどこのお店も混雑しているけど、いちいち並んでる時間なんてない」「お昼の時間ぐらいゆっくり過ごしたい」「昼食でも身体にいいメニューを選びたい」……このように、都心部のオフィス街には「ランチ」に関する悩みを抱えたビジネスマンが溢れかえっている。「ランチ難民」という言葉が生まれてしまうほどその現状は深刻だ。本連載では、この問題を解決するべく、オフィスで活用できるさまざまなサービスを紹介していく。

  • スーパーや百貨店、レストランでの買い物を代行してくれるオンラインフードデリバリーサービス「honestbee(オネストビー)」

現代版“御用聞き”

今回ご紹介するのは、日本最大規模の買い物代行サービス「honestbee(オネストビー)」。同サービスでは、Webサイトやスマホアプリを使い、スーパーや百貨店、レストランでの買い物代行を依頼できるというのだ。

  • オネストビーはアジアを中心に世界8カ国へ展開している

シンガポール発祥の同サービスは、香港やマレーシア、タイなどアジアを中心に8カ国に展開中。日本国内の提携店舗数は約700(2018年12月時点)。スーパーのラインナップは、伊勢丹やイオン、西友、コストコなど。フードデリバリーは大阪王将やファーストキッチン、フリホーレス、ガレットスタンドとも提携している。食事の注文と一緒に生鮮食品の買い物も頼むことが可能で、複数店舗での“おつかい”も一度に代行してくれる。

  • メキシコ料理の「フリホーレス」も利用できる

  • ガレット専門店「ガレットスタンド」とも提携

サービス対応エリアは、スーパーや百貨店に関しては東京23区を中心に埼玉、神奈川の一部まで。レストランは東京都の港区、目黒区、渋谷区などをはじめとした都心部のみとなっている。

同サービスのもっともユニークなところは、買い物を代行するプロのコンシェルジュ「ショッパーbee」の存在だろう。ショッパーbeeの面々は、質の良い生鮮食品の選び方、消費期限の確認方法、最適な代替商品の提案、さらには商品の適切な梱包方法に関する研修などを受けているという。そのため、「柔らかいアボカド」といった細かなオーダーにも対応してくれるのである。

  • 食材が売り切れていた場合などは「ショッパーbee」から代替品を提案する連絡が来る

  • 配達を担当する「デリバリーbee」が自転車・バイク・車のいずれかでデリバリー

デリバリー料金は490円で、食料品の買い物代行をオーダーした場合はコンシェルジュ料金490円が追加される。決済方法は、Webサイトやアプリを通してのクレジットカード支払い。

営業時間は10時から22時までとのことだが、翌日以降の分の注文を時間外に行うこともできる。配達時間帯は1時間単位(フードデリバリーは15分単位)で指定でき、最長で6日先まで指定可能。

  • アプリ使用イメージ

買い物にかかる時間や手間を削減し、その分を家族と過ごす時間に充てるもよし、何かリフレッシュする時間を確保するもよし。同社によると、シンガポールではユーザー1人あたり週3時間の自由時間を生み出しているとの調査結果も得られているという。

仕事の合間の利用はもちろん、退勤するタイミングで注文し、帰宅に合わせて届けてもらうといった使い方もいいだろう。