「ランチタイムはどこのお店も混雑しているけど、いちいち並んでる時間なんてない」「お昼の時間ぐらいゆっくり過ごしたい」「昼食でも身体にいいメニューを選びたい」……このように、都心部のオフィス街には「ランチ」に関する悩みを抱えたビジネスマンが溢れかえっている。「ランチ難民」という言葉が生まれてしまうほどその現状は深刻だ。本連載では、この問題を解決するべく、オフィスで活用できるさまざまなサービスを紹介していく。

  • オフィスの外に出なくてもローソンの商品が購入できる「プチローソン」(写真:マイナビニュース)

    オフィスの外に出なくてもローソンの商品が購入できる「プチローソン」をご紹介

電子マネーで手軽にローソンの商品を購入!

今回紹介するのは、オフィスに“ちっちゃなローソン”がやってくる、「プチローソン」というサービス。ローソンの商品を収納するボックスを無料で設置し、セルフレジで販売するという形態のサービスだ。

同サービスではお菓子類を中心に、ドリンクやアイスクリーム、日用品など、ローソン側がセレクトした商品をラインアップ。お菓子ボックスに加え、オプションとして冷蔵庫や冷凍庫、コーヒーマシンも設置できるという。

  • お菓子ボックスのサイズはW530×D570×H1,100mm

    お菓子ボックスのサイズはW530×D570×H1,100mm

  • 冷蔵庫のサイズはW540×D560×H850mm

    冷蔵庫のサイズはW540×D560×H850mm

  • 冷凍庫のサイズはW520×D600×H830mm

    冷凍庫のサイズはW520×D600×H830mm

設置場所さえ用意すれば、ユーザー側が負担するのは電気代と水道代のみ。現在、対応エリアは東京23区限定となっている。利用人数の目安は原則100人以上としているが、その人数に満たなくても導入できるケースもあるそうなので、気になった方はまず問い合わせてみよう。

また、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーで決済が可能というのも同サービスの大きな特徴(現金決済は不可)。

利用方法は、購入したい商品のバーコードを備え付けのバーコードリーダーで読み取る→商品名と金額を確認して購入ボタンをタッチ→交通系電子マネーを読み取り機にかざす→決済情報が表示されたら完了ボタンをタッチして終了、という流れとなっている。

  • 購入したい商品のバーコードを読み取り……

    購入したい商品のバーコードを読み取り……

  • 交通系電子マネーをかざして「ピピッ」と音が鳴れば決済情報が表示される。販売データをクラウドで管理しており、在庫の補充も無駄なく行ってくれるのも嬉しいポイント

    交通系電子マネーをかざして「ピピッ」と音が鳴れば決済情報が表示される。販売データをクラウドで管理しており、在庫の補充も無駄なく行ってくれるのも嬉しいポイント

同社がプチローソンを展開していく中で、路面店とは売れ筋商品が異なるなど興味深い事例も。なぜかカップタイプのアイスの売れ行きが不調であったり、ビジネスホテルへ設置した際は、部屋での宴会を予測して缶詰を取り揃えたら売上げが伸びたりと、当初は戸惑いながらも同サービスの提供によって新たな発見があったそう。

働き方改革の一環としてプチローソンを導入する企業も増えており、同サービスを社員のコミュニケーションツールとして活用するケースも少なくないとのこと。ある企業では、オフィスの移転にともなって社内の改革案をアンケートで集めたところ、プチローソンの設置要望が1位となったというエピソードもあり、社員側からの関心が高まっている様子もうかがえる。

現在は共同運営をしている企業からプチローソンへの配送を行っているが、今後は各設置先の近隣のローソンから配送する仕組みも導入予定だ。

低糖質な食品をはじめ健康系の商品も多数提供しており、今後も幅広い層からの支持を集めそうなプチローソンから目が離せない。