「ランチタイムはどこのお店も混雑しているけど、いちいち並んでる時間なんてない」「お昼の時間ぐらいゆっくり過ごしたい」「昼食でも身体にいいメニューを選びたい」……このように、都心部のオフィス街には「ランチ」に関する悩みを抱えたビジネスマンが溢れかえっている。「ランチ難民」という言葉が生まれてしまうほどその現状は深刻だ。本連載では、この問題を解決するべく、オフィスで活用できるさまざまなサービスを紹介していく。

  • オフィスに冷蔵庫を設置し、バラエティ豊かな商品を補充してくれるサービス「オフィスオアシス」

電気代のみの負担でオフィスにコンビニを

今回紹介するのは、健康的でバラエティ豊かなドリンク&フードを格安でオフィスに提供してくれるサービス「オフィスオアシス」。冷蔵庫をオフィスに設置し、ユーザーはそこに補充された商品から好きなものを好きなタイミングで購入できる。備え付けの貯金箱にお金を入れて商品を取り出すだけという、至ってシンプルな仕組みとなっている。

  • 冷蔵庫の大きさは、高さ141×幅48.5×奥行45cm。50cm四方のスペース(一般的なタイルカーペット1枚分)があれば設置可能だ

冷蔵庫の設置・レンタル、商品の配送、集金はすべて無料。ユーザーが負担するのは電気代(約900円/月)のみとのこと。取り扱っている商品は、飲料、お菓子、パン、カップ麺など。オリジナルの企画商品も取り揃えている。

缶コーヒーやミネラルウォーターが50円~などのように、一部商品の価格がお得に設定されているのも嬉しいポイントだ。ユーザーの好みに応じて商品のラインナップをリクエストすることも可能で、定番商品が中心の「スタンダードタイプ」、お茶や野菜ジュース、スムージーなどが中心の「ヘルシータイプ」、エナジー飲料や炭酸飲料が中心の「パワフルタイプ」といった3つのモデルパターンも用意されている。タイプのセレクトは補充のたびに変更もできるという。

  • オリジナル商品の「無調整豆乳 SOY BEVERAGE」(左)と「ロスバッハーパワースパークリング」(右)

また、常時カップ麺などの保存食や50~120Lのドリンクを補充してあるため、それらの商品を災害用備蓄品として活用している企業も少なくないそう。

対応エリアは、東京都や神奈川県の一部地域に加え、大阪府や兵庫県の都市部をメインに順次拡大中となっている。

オフィスオアシスでは質の高いサービスを提供するため、人件費などは増すが配送員全員を正社員で雇用しているという。福利厚生の一環として、また社員の健康管理の面でもいい効果をもたらすことが期待できる同サービス。導入するメリットは、利便性だけではないようだ。