縁起を担ぐことはありますか? 「吉凶の兆し、前ぶれ」などの意味をもつ縁起という言葉。「縁起が良い」、「縁起でもない」などの表現がありますが、縁起物と呼ばれるものにはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事ではマイナビニュース会員を対象に「御利益がありそうだと思う縁起物は?」というアンケート調査を実施し、結果をランキングにまとめました。なぜそう思うのかのコメントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ご利益がありそうな縁起物ランキング一覧
マイナビニュース会員へ「どの縁起物が御利益がありそうか」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。
1位 お守り(27.8%)
2位 招き猫(まねきねこ)(11%)
2位 四葉のクローバー(11%)
4位 七福神(しちふくじん)(7.2%)
5位 初日の出(6.2%)
6位 白蛇(5.7%)
7位 だるま(4.8%)
8位 千羽鶴(せんばづる)(3.3%)
8位 金色の小物(3.3%)
8位 ふくろう(3.3%)
11位 水晶(2.4%)
11位 赤富士(2.4%)
13位 鏡餅(かがみもち)(1.9%)
13位 タマムシ(1.9%)
15位 破魔矢(はまや)(1.4%)
16位 金魚(1%)
16位 羽子板(1%)
18位 鯉のぼり(こいのぼり)(0.5%)
18位 門松(0.5%)
20位 熊手
20位 福助
ここからは、縁起物の縁起についての説明と1位から8位までにランクインした縁起物について、アンケートに寄せられたコメントとともにご紹介します。
1位 お守り(27.8%)
縁起物のなかで御利益がありそうだと思うものの第1位は「お守り」でした。お寺や神社でもらう、仏や神の守り札。学業、安産、交通安全、金運など、願いの種類によってお守りの種類もさまざまです。肌身離さず持つものや、柱に貼り付けるもの、部屋の中に置いておくものなど、お守りの所有方法も色々あります。
選んだ理由
「お守りは自分を守ってくれるアイテム。交通安全お守りは50年間、肌身離さず持っており、おかげで事故にあったことがありません」(62歳男性)
「神社で購入したものはちゃんとお祓いを受けたものだから」(61歳男性)
「ご縁があるようにと、お祓いを受けた5円玉をお守りにしています」(64歳女性)
「お守りのおかげで難関試験を突破でき、運気が上がったことがあるから」(39歳男性)
「子供が受験のとき、近くのお寺のお守りを持たせたら合格したから」(66歳男性)
「たとえ不要になったとしても粗末に扱えないから」(51歳男性)
2位 招き猫(まねきねこ)(11%)
2位は「招き猫」でした。前足で人を招くポーズをしている猫の置物で、商売繁盛の縁起を担ぎ、商店や商売をしている家などに置かれていることが多くあります。招き猫は白い体に赤い耳という姿が基本ですが、体全体が真っ黒のもの、金色のものなどがあります。
選んだ理由
「猫好きであり自営業をしていることから、知り合いの陶芸職人に作ってもらったものを縁起物として飾っています」(36歳男性)
「見ているだけで元気が出るから」(63歳女性)
「商売をしているので、お金と人を招いてくれる招き猫は絶対に欠かせないご利益アイテムです」(64歳男性)
2位 四葉のクローバー(11%)
2位には「四葉のクローバー」も選ばれました。クローバーとはシロツメクサの別名で、春になり暖かくなるとそこかしこで見られます。圧倒的に三葉が多いなか、四葉を見つけた時はすごくうれしいもの。幸せを呼ぶアイテムとして持ち帰り、飾ったりしおりとして本に挟んだりするという方も多いのではないでしょうか。
選んだ理由
「亡くなった母が、幸せを願って押し花にして飾ってくれていたので」(52歳女性)
「なかなか見つからないものを手に入れたら、幸運を招くことできる気がするから」(56歳男性)
「自分で見つけたらすごくラッキーだし、運を引き寄せられそうな気がするから」(37歳女性)
「人が介入できず、自然にできるものだから」(53歳男性)
4位 七福神(しちふくじん)(7.2%)
4位は「七福神」でした。福徳をもたらす神として信仰される、7人の神のことです。大黒天、恵比寿、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋(ほてい)を指します。
選んだ理由
「縁起が良さそうだし、オブジェとしてもかっこいいと思うから」(30歳男性)
「縁起物として誰もが知っている神様なので」(66歳男性)
「神様が7人いるから縁起が良さそう」(45歳女性)
5位 初日の出(6.2%)
縁起物のなかで御利益がありそうだと思うもの、第5位は「初日の出」でした。初日の出というのは、元日の日の出のこと。縁起が良いこととして、大晦日の夜に家を出て、見晴らしのいい場所で初日の出を見るという方も多いでしょう。寒くて暗い中じっと待ち、やっと日の出の時間を迎えるとそれまでの苦労が報われる気持ちになります。
選んだ理由
「神秘的でパワーを感じる瞬間だから」(62歳男性)
「1年に1度のことなので気持ちがシャキッとするから」(44歳女性)
「初日の出とともに年神様が現れると聞いているから」(49歳女性)
「天候に左右されずにきれいな日の出が見られるのは、縁起が良いことだと思う」(48歳男性)
6位 白蛇(5.7%)
6位は「白蛇(はくじゃ)」でした。白蛇とは白化した蛇のことで、日本では特にアオダイショウの白化した型のこと。希少性があることから、神の使いとして特別視されることが多くあります。
選んだ理由
「珍しいということ自体、縁起が良さそうだから」(51歳男性)
「白蛇は金運アップの縁起物として有名」(34歳女性)
「白蛇様を見ると良いことが起こり、家にすみつくとその家は繁盛すると小さな頃に聞かされていたので」(53歳女性)
7位 だるま(4.8%)
7位は「だるま」でした。丸くて赤い体が特徴的なだるまですが、モデルは禅宗の初祖である「菩提達磨(ぼだいだるま)」だとされています。「七転び八起き」のことわざにあるように、玩具としてのだるまには底に重りが入って自然と起き上がるようになっており、開運の縁起物だとされています。
一般的なだるまには片方の目だけが描かれていて、願いがかなったらもう片方の目を描くという風習もあります。
選んだ理由
「受験の必勝アイテムだから」(42歳女性)
「会社にだるまの風習があり、自分も持つようになった」(36歳女性)
「いつも新しい年を迎える時に買っています」(59歳女性)
8位 千羽鶴(せんばづる)(3.3%)
8位は「千羽鶴」でした。1000羽にもなる小さな折り鶴を糸でつなげた千羽鶴。病気の回復や平和への願いなどが込められ、贈られます。
選んだ理由
「気持ちが込められているから」(63歳男性)
「子供の頃、喘息で入退院を繰り返していた妹に千羽鶴を折って励ましていたら、病気が治ったという経験があるので」(55歳男性)
「心を込めて、願いを込めて丹念に折るから、神様に通じるように思う」(70歳男性)
8位 金色の小物(3.3%)
8位には「金色の小物」も入りました。風水では、「金色」は金運アップが期待できる色。縁起物の代表格、招き猫にも金色が使われています。金色の小物は特に運気が入ってくる玄関周りに置くと、縁起が良いとされています。
選んだ理由
「金色は金運アップの色だと聞いたことがあるので」(52歳男性)
「昔からの言い伝えだから」(70歳男性)
8位 ふくろう(3.3%)
8位には「ふくろう」も。ふくろうは「不苦労」や「福来ろう」などの当て字ができることから、縁起物として知られています。観光地のお土産屋さんでもふくろうのグッズは見かけることが多いもの。また、金銭的に苦しいことを「首が回らない」と表現しますが、ふくろうは首がくるくる回ることも縁起物とされる要因の一つのようです。
選んだ理由
「祖母の家に木彫りのふくろうの置物があり、理由を聞くと『福がくる』とか『苦労しない』と教えられたから」(61歳男性)
縁起を担ぐ方ですか?
はい…69%
いいえ…31%
マイナビニュース会員の70%近くが縁起を担ぐ方を選択していることがわかりました。
縁起とは
縁起とは「すべてのものは他のものとの縁によって起こる」という意味で、仏教の考え方が元になっています。「吉凶の兆し、前ぶれ」という意味もあります。
「縁起」を使う表現には下記のようなものがあります。
- 「縁起が良い」…何かいいことが起こりそうな様子
- 「縁起が悪い」…何か悪いことが起こりそうな様子
- 「縁起でもない」…不吉な感じがすること
- 「縁起を担ぐ(かつぐ)」…縁起の善し悪しをとても気にすること
- 「縁起物」…良い縁起を招くと考えられているもののこと
御利益がありそうだと思う縁起物は「お守り」
縁起物について、御利益がありそうだと思う順にランキングでご紹介しました。1位「お守り」、2位「招き猫」、「四葉のクローバー」という結果に。あなたが思う縁起物はランクインしていましたか。
商売繁盛のほか、勝負ごと、受験、恋愛など、縁起を担ぎたくなることってありますよね。縁起物を身の回りに置いておきたい、という人もいるのではないでしょうか。今回のランキングを参考に、しっくりくる縁起物を探してみてくださいね。
調査時期: 2024年2月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計303人(男性: 222人、女性: 81人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート