アラフォー、アラフィフの妻の実態とは?

夫にウソをついたことがありますか? というマイナビアンケートを見たら、ウソをついたことがある妻は3割という可愛い結果でした。しかもそのウソの内容も「実は腐女子」(25歳)、「30万の美顔器を買ったけれどレンタルとうそをついている」(28歳)、「現在の自分の貯金額を少なく言っています」(28歳)と割と可愛い内容が多かったのです。まだまだラブラブのアラサー夫婦だからでしょうか?

ところがこれがアラフォー、アラフィフの夫婦となると、妻たちの様相はかなり違います。

久々に専業主婦の友人A美と会いました。彼女も子どもが大学生になり、いくらか時間の余裕ができた時期。旧交を温める機会も多いようで、「女子会で久々に子どもの小学校のママ友と再会した」など、いろいろと飲む機会も多いようです。

しかしながら、その女子会の内容がすごい!

「みんな、カレシが2、3人いるみたいよ」とA美。

しかも、1人はカレシどころじゃなくて、カノジョがいるらしいのです。

「えー、それってレズビアンということですかー?」

思わず聞いてしまいました。

離婚を視野に入れている人も多いそうです。専業主婦だったのは昔のことで、今は働いている人も多いらしい。A美は「働いていないのは私だけだった」と焦っていました。

あまりに驚いてこの話をしたら、編集者の友達Bさんも、

「私も故郷に帰って同窓会に行ったら、高校時代の主婦の友達が、離婚して3人の子どもを抱えてシングルマザーになって若い男と同棲中だったり、美人で玉の輿に乗ったはずの子がホストクラブにハマっていたり、離婚予定で家庭内別居中という友もたくさんいました。もうびっくりし過ぎて頭がついていかないですー」

年代はやはり40代後半。東京でも地方でもはじけています。

「結婚、子育てを終え、お金もある女性は怖いものなし」

結論として「結婚、子育てを終え、お金もある女性は怖いものなし」ということです。

30代主婦の友人たちはまだまだ子育て期。忙しい子育ての合間をぬってパワフルにジャニーズや韓流のおっかけをしています。しかし今回聞いたバブル世代主婦たちの赤裸々な実態をみると、バーチャルな浮気なんて、なんと罪のない、かわいいものか。バブルで青春を謳歌した、リア充代表世代のはじけっぷりは、それはそれは凄まじいものです。まだまだひと花、ふた花、どころか一波乱、ふた波乱、どんと来いという感じです。

「ジャニーズやアニメなんかで盛り上がれる私たちって、仕事ばかりで地味ですよねー」と編集者のBさんと盛り下がりました。

リア充な友人たちは結婚して家庭に入り子育てに専念。中には「優秀なのに、家庭に入ってしまってもったいないなあ」とか「あんなにキレイな子が、子育てで家にこもっているって信じられない」と思うような人もいたのですが、リア充勝ち組の彼女たちはそれだけでは終わらない。くさってもリア充です。これから子育てという重圧から解放され、はじける50代。リア充バブル世代がどんな道をたどるのか、楽しみでもあり、怖くもあり…。女の人生、50歳からなのかもしれません。

著者プロフィール : 白河桃子(しらかわとうこ)

少子化ジャーナリスト、作家。一般社団法人「オサン・デ・ファム」アンバサダーとして、「女の子を幸せにする心とカラダの授業」プロデュース、「全国結婚支援セミナー」主宰。大妻女子大学就業力GP「ライフコース講座」講師および企画。山田昌弘中央大学教授とともに、2008年度流行語大賞にノミネートされた「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著『婚活時代』(ディスカバー21)がある。近著は、国立成育医療センター母性医療診療部不妊治療科医長、齊藤英和先生との共著で『妊活バイブル』(講談社)、『女子と就活 20代からの就・妊・婚講座』(中公新書ラクレ)。