問題をおさらい!

  • このセダンの名前とグレードは? という問題でした

正解はこちら!

【答え】トヨタ自動車「チェイサー」の「ツアラーV」グレード

答えはトヨタの6代目チェイサーでした。グレードは「ツアラーV」です。

  • トヨタ自動車「チェイサー」

    トヨタ「チェイサー」ってどんなクルマ?

チェイサーは「マークⅡ」の兄弟車として1977年に登場します。1980年代後半にはマークⅡおよび「クレスタ」とともに「マークⅡ3兄弟」と呼ばれ、当時のハイソカーブームの中心的存在として君臨していました。

今回の車両は「最後のチェイサー」、いわゆる「100系チェイサー」です。実はチェイサーは、3兄弟の中で最も人気が低かったと言われています。しかし、最後の3兄弟となった100系では、チェイサーが断トツの人気を誇りました。特に、「1JZ-GTE」エンジンを搭載する「ツアラーV」が大人気でした。

今回の車両も「ツアラーV」です。カスタマイズしてあるから見た目だけではわからないという声もありそうですが、バンパーからのぞくインタークーラーが最大の特徴である「1JZ-GTE」を搭載していることを証明しています。

その1JZ-GTEは280馬力を誇る2.5Lの直列6気筒ターボエンジンですが、チェイサーは後輪を駆動してそのエンジンパワーを路面に伝えます。つまり、駆動方式がFR(フロントエンジン、リアドライブ)なのです。さらにマニュアルトランスミッション(MT)も選択できたため、セダンにもかかわらず本格スポーツカー並みの豪快な走りが味わえました。

デザイン性も突出しており、「この先も100系チェイサーを超えるセダンは出てこない」という声もあるくらいです。ただし、それだけにカスタマイズの難易度は高めです。今回の車両はいいお手本になるかと思いますが、エアロパーツやホイールのチョイスはそう簡単ではありません。

100系チェイサーのカスタマイズのコツはずばり「シンプル・イズ・ベスト」です。派手なドリフト仕様もいいのですが、エアロパーツはあくまでも大人な雰囲気で、ホイールも18インチくらいまでにしておきましょう。エンジンにも手を加えたいところですが、名機と言われる1JZ-GTEですので、マフラーとタービンを交換する程度のチューニングでも400馬力を軽く狙っていけます。

100系チェイサーを駆るKANTA選手が「フォーミュラ・ドリフト・ジャパン」の第6戦を制して、逆転で2023年のチャンピオンに輝いたことは記憶に新しいところですが、ドリフト・カスタマイズのジャンルを問わず、今後のますますの進化を期待せずにはいられません。

  • トヨタ自動車「チェイサー」

    カスタマイズのコツは「シンプル・イズ・ベスト」

それでは、次回をお楽しみに!

監修: 旧車王(https://www.qsha-oh.com/)

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