近年、店舗や公共窓口での従業員に対する「カスタマーハラスメント(いわゆる“カスハラ”)」が深刻化しています。例えば、サービス現場では「ここ3年で被害が増加した」と回答した人が32.6%にのぼるという調査結果も。本連載では、マイナビニュース会員を対象にしたアンケートから、実際にあったカスハラを4コマ漫画でご紹介します。
■なくならない「撮り鉄トラブル」
カスハラは、個人のマナーやモラルの問題にとどまらず、働く人たちの尊厳や心理的安全性を脅かす社会課題になっています。仕事の現場では、カスタマーによる理不尽な要求や暴言、威圧的な態度にさらされるワーカーは少なくありません。特にサービス業や交通・物流、医療や介護など、生活者の暮らしを支える仕事に就く人たちは、日々プレッシャーの中で冷静な判断を求められています。だからこそ、利用者一人ひとりの配慮や理解が、現場の負担を大きく減らす力になります。
同時に、企業や組織には、従業員を守る仕組みづくりや、ハラスメントを許さない明確な方針が求められます。「声を上げられる環境」や「適切に対処できる制度」が整えば、働く人の安心感は大きく変わっていきます。
次回も、現場を悩ませるカスハラ事例を紹介します。



