JR四国、牟岐線にパターンダイヤ導入 - 特急列車は上下各1本の運転

JR四国は2019年3月16日に実施するダイヤ改正で、牟岐線にパターンダイヤを導入すると発表した。徳島～阿南間の9～19時台、阿南～海部間の10～15時台に運転する普通列車の運転間隔を統一し、わかりやすく利用しやすいダイヤに見直す。特急列車は朝に上り1本、夜に下り1本の運転になるという。

• 牟岐線の普通列車。3月16日のダイヤ改正からパターンダイヤが導入される

牟岐線は徳島駅から阿南駅・牟岐駅を経て海部駅に至る営業キロ79.3kmの路線。海部駅で阿佐海岸鉄道と接続し、牟岐～甲浦間で直通列車も設定されている。特急列車は現在、徳島～牟岐間の特急「むろと」3往復、徳島～阿南間の特急「ホームエクスプレス阿南」が1往復運転されている。

ダイヤ改正後、牟岐線では徳島～阿南間の9～19時台、阿南～海部間の10～15時台に運転する列車の発車時刻が統一される。わかりやすく利用しやすいパターンダイヤを導入するとともに、徳島～阿南間で運転される普通列車を8本増発するという。

徳島駅の下り列車、阿南駅の上り列車の発車時刻も公開されており、改正後の徳島駅では9時30分から19時まで普通列車が毎時0・30分発となり、阿南駅では9時26分発から18時26分発まで普通列車が毎時26・56分発となっている。その他、下りの阿南駅到着時刻が毎時17・47分頃(徳島～阿南間の所要時間約47分)、上りの徳島駅到着時刻が毎時11・41分頃(阿南～徳島間の所要時間約45分)であることも確認できる。

• 牟岐線の特急「むろと」。ダイヤ改正後は上下各1本の運転になるという

ダイヤ改正後、牟岐線を走る特急列車は朝の上り1本、夜の下り1本のみに。上りの阿南駅発車時刻(7時50分)は現行の「むろと2号」と同一、下りの徳島駅発車時刻(19時33分)は現行の「むろと5号」と同一となっている。JR四国によれば、改正後の特急列車は「むろと」として、上りは牟岐発徳島行、下りは徳島発牟岐行で運転するとのことだった。

阿南～海部間ではダイヤ改正に合わせ、徳島バスの協力により、同区間のバス停留所にて高速バス(室戸・生見・阿南大阪線)が乗降りできるようになる。牟岐線と乗換え可能なバス停留所は「阿南駅・橘営業所・由岐・日和佐・牟岐・浅川・海部、(宍喰・甲浦)」とされ、乗換えに関して「高速バスの座席に空きがある場合に限ります」「列車やバスの遅延により、乗換できない場合があります」とのこと。「阿南駅等で鉄道と高速バスを乗換えて頂くことで、徳島～海部間の移動が便利になります」とJR四国は説明している。