食べることは生きる上で欠かせないこと。ですが、現代人は必要以上の栄養を取り込んで、食べることが逆に不健康を招いているケースは少なくありません。「月曜断食」を提唱する関口賢さんがアップデートした最新版の、誰でも簡単に痩せて健康になれるメソッドを紹介する書籍「10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活」(日本文芸社)から、一部を抜粋してご紹介します。

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「面倒くさい」 「後でやろう」

が口癖ではありませんか? 面倒くさいことをえいやっと勢いで片付ける、後回しにしていたことを今すぐやる。それだけで、数カ月後には体重が落ちているかもしれません。

NEAT(ニート/Non-Exercise-Activity Thermogenesis)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本語では、非運動性熱産生と言います。端的に言うと、ジョギングや筋トレなどのようにわざわざ取り組む運動ではなく、掃除や料理、ゴミ出し、買い物など日常生活の中における活動によって消費されるエネルギーのことをNEATと言います。

1日に消費するエネルギーのうち、半分以上となる50〜70%を占めているのがただ普通に過ごしているだけで消費される基礎代謝量、およそ10%が食事を摂ることによって発生する食事誘発性熱産生、残りの20〜40%を運動とNEATが占めています。

この内訳は、 もちろん人によって異なります。運動もしない、 NEATも少ないとなると、肥満まっしぐらコースをひた走ることになります。非肥満者と肥満者を比較した場合、肥満者のほうが1日の中で座っている時間が164分も長かったというデータもあります。

また、京都府立医科大が行った大規模研究では、日中の座位時間が長い人ほど死亡リスクが高くなることがわかっています。長時間座ったままでいることで血行が悪くなり、代謝も低下してしまうため、何も病気がない人であったとしても死亡リスクが高くなってしまうのです。

週1夜断食では、運動嫌いな人にまで運動することを勧めていません。しかし、運動にはカウントされないNEATを高めていくことは、太りにくい体を維持し、病気を遠ざける生活習慣として意識していただきたいと思っています。

具体的には、1時間に1回は立ち上がって歩くようにする。スマートウォッチなどには、

「テーブルの上によく使うものを置きっぱなしにせず、出したら片付けるを徹底する」
「買い物はまとめ買いをせず、必要なときに必要なものだけを買いに行く」
「家のゴミ箱の数を減らし、わざわざ歩いて捨てに行くシステムにする」
「テレビ視聴時は、CMになったら立ち上がる。ちょっとした用事を済ませたり、特に何もなければその場で足踏みをする」

1時間に1回歩行を促すようにお知らせしてくれる機能がついていたりするので、うまく活用するといいでしょう。気合を入れて本格的に運動に取り組むのではなく、日常生活の中で立ち上がる機会を増やすようなシステムを構築してしまうのがおすすめです。週1夜断食もそうですが、 『意志の力は弱くても、仕組みは強い!』ということです。


本連載は、 「10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活」より、一部を抜粋してご紹介しています。

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「10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活」(日本文芸社)
著者:関口賢

若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなく、生活習慣病などの病気に発展したり、最終的には寝たきりになってしまうかも。本書は、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者が、お金も時間もかからず、週1回夜に断食をするだけでダイエット効果があり、驚くほど体調もよくなって、健康診断の数値も改善し、痩せた後も食事量が勝手に正常化されてしっかり体型や体調をキープできる「週1ずぼら夜断食」を紹介しています。Amazon楽天ブックスで好評発売中。
日本文芸社 公式サイトhttps://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b626890.html