1914年に軽井沢で温泉旅館を開業し、2022年で108年の歴史を数える星野リゾート。「旅を楽しくする」をテーマに、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」のサブブランドを展開し、2022年4月以降は新たに6施設をオープン予定です。今回はそんな新しいワクワクを生み出し続ける星野リゾートに注目! 今こそチェックしたい話題の施設を深掘りしていきます。
第10回目は、2022年4月にオープンした「OMO7大阪 by 星野リゾート」の後編。前編に引き続き、2日目はうまいもんいっぱいのホテル周辺をぶらっと観光しながら、食べて、食べて、食べ尽くしてきました!
→【前編】はこちらから
■【6:30】「なにわめぐり体操」でシャッキリ
「OMO7大阪」の旅も2日目。朝はちょっぴり早起きして、ガーデンエリア「みやぐりん」へ向かいます。
ここでは、「なにわ」にちなんだポーズを取り入れた「なにわめぐり体操」に挑戦。グリコのポーズや通天閣、豚まんのポーズなどなど大阪テイスト満載です。
「なにわめぐり体操」は、気持ちまで明るくなるから不思議! 胸をはって体を動かすことで、ぽかぽか&思考まですっきり。
■【7:00】削りたてのカツオ節を楽しむ朝食
運動後は、お楽しみの朝食タイム。「OMO7大阪」の朝食は、ビュッフェまたはモーニングセットの2択。今回はビュッフェをセレクトしました。
注目すべきは、削りたてのカツオ節をふんだんに使ったライブキッチン。ここで使われるカツオ節の厚さは、0.01mmの極薄。それを出来たて熱々の「ネギ焼き」と「おうどんさん」にたっぷりのせてくれます。
口に入れると、カツオ節のふわふわ感に驚愕! 薄いゆえに一瞬でとろけてなくなり、広がる出汁のうま味に、思わず目を細めたくなります。
渇いた喉を潤すなら、甘酢に漬けた「ガリ」とレモンを使ったフレーバーウオーターをぜひお試しあれ。口の中をさっぱりとリセットさせてくれますよ。
そして、なにわの台所「木津市場」の人たちが作った、手作り惣菜にも注目してください。「おいしくなりますように」の想いが込められた惣菜は、味と栄養のバランスが絶妙。ひとくち食べた瞬間、ほほ笑んでしまうおいしさです。
■【10:00】新世界ぶらぶら観光
ホテルを出て、ルンルン気分で向かったのは、昨日OMOレンジャーさんにガイドしてもらった新世界。女子一人ではちょっと行きにくいディープな下町も、OMOレンジャーさんのおかげで自信を持って歩けます。
さて、どこへ行こう? 新世界へ行くなら通天閣は行かなあかんで~! ……ということで、大阪のテッパン観光スポット「通天閣」へやってきました。
通天閣は絶景パラダイス。2019年12月からは、屋上に跳ね出し展望台「TIP THE TSUTENKAKU」も加わり、高所好きにはたまらないスポットになっています。この跳ね出し展望台は、先端部分がガラスになっていて、足元がスケスケ。想像を絶するスリルに縮み上がります。
へっぴり腰のままミリ単位で歩みをすすめ、ついにスケスケ・ゾーンへ突入!
一歩踏み出す勇気は、人生最大レベル。体中ぞわぞわしっぱなしでしたが、スケスケ床は「あ、わたし今飛んでる!」と浮遊感がハンパではありません。恐れ、おののき、絶叫……。そして眼下に広がる大パノラマに感動です。
最高の恐怖を味わった後は、通天閣の真下にある「喫茶ドレミ」さんへやってきました。
こちらも昨日、OMOレンジャーさんに教えてもらったお店。たっぷりフルーツがのった「プリンローヤル」は、クラシカルなビジュアルが逆に今っぽい! 優しい味わいにほっこりです。
■【13:00】「OMOカフェ&バル」でランチ
コテコテの聖地を満喫したら、ホテルに戻ってほっとひと休み。「OMOカフェ&バル」は、宿泊者以外もウエルカムなスポット。無線Wi-Fi&電源完備で、スマホの充電がピンチなときにも大助かりです。
メニューは、大阪が育んだ食文化を取り入れたものから「なんでやねん!」とツッコみたくなる個性派まで、オリジナリティあふれる顔ぶれ。
例えば「たこチー」(650円)は、たこ焼きっぽく見えますが、食べると味はチーズケーキ。「えっ、たこ焼きなのになんで甘いの……!?」と予想に反した甘い味わいに脳内が一瞬バグります。
■【17:00】「めっちゃ串カツどっぷりツアー」で串カツざんまい
ここまでいろいろと食べてきましたが、新世界に来たら本場の串カツを食べなくちゃ! なんと言っても、ここ新世界は串カツ発祥の地。串カツを知らずしての町歩きは「もったいない!」の一言に尽きます。
そこでおすすめなのが、ディナー代わりにもなる「めっちゃ串カツどっぷりツアー」。このツアーは、OMOレンジャーさんと一緒にニッチな串カツ店3軒のハシゴ酒ができるアクティビティ。
どこに連れていってくれるかは、行ってからのお楽しみ! さあ、どんな串カツワールドが待っているのでしょう?
1軒目に訪れたのは、OMOレンジャーさんの間で「新世界一、わかりにくい場所にある」と言われている隠れ家的なお店。創業4年目の「串カツ大将 」です。
こぢんまりとした店内は、アットホームな雰囲気。カウンター席に座れば、スタッフさんとの会話も弾みます。今回はこの串カツツアー参加者限定のメニューがあると聞き、そちらを注文しました。
串カツはもちろん揚げたて。大胆にもウナギを揚げてしまうなど「これって、串カツに合うの!?」という変わり種に出会えるのも大きな楽しみです。
エンジンがかかってきたところで、2軒目にトライ! 次にOMOレンジャーさんが連れてきてくれたのは、知る人ぞ知る人気店「近江屋 別館」です。
一言で"串カツ"と言っても、衣やソースはお店ごとにこだわりがあり、それぞれ違ったスタイルで楽しめます。
「近江屋」の串カツはサクサクのパン粉ではなく、もちっとふわふわ系。ソースは甘めで、ふわふわの串カツとよく合います。
定番の串カツに加えて、「アスパラや砂肝、たこ唐もおいしいですよ!」とOMOレンジャーさんが、ピンポイントでおいしいネタをアドバイスしてくれます。
串カツのハシゴも3軒目。胃袋に限界はありますが、OMOレンジャーさんの的確なアドバイスのおかげで、まだおなかに余裕があります。
ラストを飾るのは、ディープな商店街「ジャンジャン横丁」にある「王将倶楽部」。
ここは店主が滋賀出身ということもあり、近江八幡名物の赤いこんにゃくが「どて焼き」に入っていたり、クラブハリエのバウムクーヘンが串カツになっていたり。ひと味もふた味も違うラインナップが楽しめます。
個人的にはいくらをソース代わりにして、サーモンのフライを食べる「サーモンの親子串」が大ヒット。衝撃的においしい一本でした。
■【20:30】「なにわ」ってなんやねん講座
ホテルに戻ったら、そのまま寝るのはもったいない……! というのも、ラウンジで無料&予約不要で楽しめる「『なにわ』ってなんやねん講座」が行われるから。
この講座は「OMO7大阪」のご近所さんで、なにわを愛してやまない人を呼び、なにわの新たな旅の楽しみ方を伝えてくれるというもの。この日は、地元の人が集う「木津卸売市場」で長年鮮魚を担当していた太田さんが登場。市場について語り尽くしてくれました。
市場の攻略法からおすすめのお土産まで……これを聞いたら、明日からの旅がもっと楽しくなる! 本当に役立つ"生の声"を聞くことができ、かなりの満足度です。