『ecoインター』という言葉を聞いたことがありますか?

NEXCO東日本が行っている取り組みで「環境に優しい高速道路」「沿道の生活環境や自然環境と共存共生していく高速道路」を目指しています。

新たに建設されるICや休憩施設については、太陽光発電による自然エネルギーの活用を図るとともに、情報板や照明器具などに省エネルギー設備を積極的に取り入れ、環境に優しい『ecoインター』として整備を進めていく方針です。

エコの実現に活かされる新技術

具体的には、太陽光発電設備をICで使用する日中の電力の一部に活用します。設備の導入に当たっては、立地条件や気象条件等が考慮されています。また、省エネルギー設備も併せて設置されます。

情報板は低消費電力LEDを使用した省電力のeco情報板が設置され、標識は内部の光源が発光することにより、素材表面に描かれた図や文字が透過した光で浮かび上がる『内照式標識』の光源としてLEDを使用したeco標識が設置されます。

照明については、発光効率の高いセラミックメタルハライドランプを使用したeco道路照明とecoゲート照明が設置されます。料金所の室内照明にもLEDを設置していきます。

セラミックメタルハライドランプとは、ガソリンスタンドやスポーツ施設のナイター照明などに使用されている、高輝度・省電力・長寿命の『メタルハライドランプ』の発光管の材質を、劣化の少ないセラミック製に変更したものです。これにより、ランプ寿命が改善されました。

現在道路照明として使用しているナトリウムランプと比較すると、自然光に近い白色の照明で、低消費電力となります。

ecoインター導入の効果は?

ecoインターの料金所は、24時間365日職員が常在している料金所建物や、情報板・標識・照明等を設置した料金ゲートに太陽光発電設備を設置しています。LEDを使用した省エネ電気設備も設置しています。

NEXCO東日本の試算によると、消費電力の約2割が削減(CO2年間約15t)されます。

これが『ecoインター』の全貌だ!

続々と整備されるecoインター

新設するICは、ecoインターとして整備されます。

現在、ecoインターが整備されているのは、東北道の大衡IC(宮城県)、上信越道の佐久小諸JCT(長野県)の小諸御影料金所、北関東道の足利IC(栃木県)、圏央道の白岡菖蒲IC(埼玉県)、道東道のむかわ穂別IC(北海道)の5カ所です。また、供用中のICについても、設備の更新に合わせて省エネルギー設備が順次導入されます。

すべてのICがecoインターになる…そんな日がいつか訪れるのかもしれません。