好きな緑茶ランキングをご紹介します。緑茶は急須で、ティーパックで、ペットボトルでと、楽しみ方はさまざま。
ひと口に緑茶といっても製法によって種類が分けられ、味わいも異なります。今回は「好きな緑茶は?」というアンケート結果をもとに、種類ごとの特徴も簡単にご紹介します。
緑茶をよく飲みますか?
飲む…81.4%
飲まない…18.6
アンケートでは「緑茶をよく飲む」と回答した方が全体の8割以上に。緑茶がいかに生活に浸透した飲み物であるかが分かります。
好きな緑茶ランキング
「好きな緑茶の種類」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。
1位 煎茶(32.1%)
2位 ほうじ茶(20.5%)
3位 玉露(16.1%)
3位 抹茶(16.1%)
5位 玄米茶(11.6%)
6位 茎茶(1.2%)
7位 ぐり茶(0.4%)
8位 かぶせ茶(冠茶)
ここからは、緑茶の種類ごとの特徴と、アンケートに寄せられた「好きな理由」をご紹介します。
緑茶の特徴を種類別に紹介
緑茶とは「茶の若芽を蒸気で蒸してから、もんで、乾燥させたもの」をいいます。熱処理によって発酵が止められるため、緑色がそのままに保たれています。
これに対し、茶の若芽を発酵させてから乾燥させたものが紅茶です。そして、緑茶と紅茶の中間に位置し、半分発酵させたものがウーロン茶。緑茶も紅茶もウーロン茶も、元は同じ茶の葉から作られています。
1位 煎茶(32.1%)
好きな緑茶ランキング、1位は「煎茶(せんちゃ)」でした。煎茶とは、まさに緑茶のこと。茶の若芽を蒸してもんで乾燥させた茶葉を、お湯で煎じた飲み物のことです。一般的に、抹茶以外の緑茶は煎茶にあたります。
煎茶は茶葉のランクによって呼び方が使い分けられることも。最上級の「玉露」、遅く摘んだ葉から作られるため品質がやや劣る「番茶」、その中間に位置する緑茶を「煎茶」と呼ぶこともあります。
好きな理由
「飲み慣れているお茶だから」(45歳女性)
「クセがなく、どんなときでも飲めるから」(55歳男性)
「普段使いのお茶なので、何も考えなくて済むから」(62歳男性)
「よく飲むペットボトルのお茶が煎茶だと思うから」(65歳男性)
「煎茶が一番ほっとできるから」(53歳男性)
2位 ほうじ茶(20.5%)
2位は「ほうじ茶」でした。ほうじ茶とは番茶や茎茶をさらに強火であぶり、香ばしく仕上げたお茶をいいます。加熱温度は200度程度になるため、カフェインがとんですっきりとした後味に。特に子どもなど、カフェインが気になる方にもおすすめです。
ほうじ茶の香りを最大限に引き出すには、熱いお湯で煎じることがポイント。沸いてすぐのお湯でいれてみてください。
好きな理由
「香りが良く、心身共に落ち着ける味。苦みもないのでさっぱりと飲める」(62歳男性)
「香ばしさがあり、どの食事にも合わせやすいので」(67歳女性)
「緑茶は美味しいのですが胃が痛くなることがあるので、炒ってあるほうじ茶のほうがいい」(56歳男性)
「ほうじ茶の香りが好き。カフェインが含まれないので夜飲んでも眠れる。色みも好き」(61歳男性)
3位 玉露(16.1%)
3位は「玉露(ぎょくろ)」でした。煎茶の中で最も上級とされるお茶。新芽が開き始める頃の茶畑をよしずやシートで覆い、日の光を遮った状態で育てられます。これによってカテキンの生成が抑えられ、渋みのない味わいに。うまみと甘みのバランスがとれた、上品な香りが楽しめます。
なお、玉露のうまみを最高に引き出すには、お湯を50~60℃程度にすることがコツ。せっかくの玉露、お湯の適温は覚えておきたいものです。
好きな理由
「ゆっくり味わうと、お茶の甘みとコクを感じることができるから」(63歳男性)
「高級感があるし、味も飲みやすい」(41歳男性)
「ほどよい渋みと甘みで、一番美味しいと思う。普段から玉露を飲んでいます」(55歳女性)
「たまたま買ったペットボトルのお茶に玉露と書いてあり、美味しかったので選んでいる」(53歳男性)
3位 抹茶(16.1%)
3位には「抹茶」も入りました。玉露と同様に、日光を遮って育てた茶の新芽を、摘んでから蒸し、もまずに乾燥させます。これを石臼などでひいて粉にしたものが抹茶です。熱湯を注ぎ、よくかき混ぜて飲みます。深い緑色の一杯はほろ苦く、口いっぱいに濃厚な茶の風味が広がります。
老齢の茶の木からつんだ葉で作った抹茶は「濃茶(こいちゃ)」、若い木の葉で作った抹茶は「薄茶」と呼ばれることもあります。
好きな理由
「毎日飲んでいて、習慣になっている」(50歳男性)
「緑茶の中で栄養成分が豊富だと思うから」(55歳男性)
「抹茶は味だけでなく、香りや雰囲気を味わうことができる。ティーパックやスティックタイプもあるので、健康のために飲んでいます」(61歳男性)
「少しぜいたくな気分になれるから」(44歳男性)
「温かくても冷たくても美味しい」(63歳男性)
5位 玄米茶(11.6%)
好きな緑茶ランキング、5位は「玄米茶」でした。番茶などの煎茶に、炒った玄米などを混ぜたものが玄米茶です。ほうじ茶とはまた違った香ばしさがあり、その香りはまるで煎餅のよう。
煎茶と玄米の割合は同程度のため、カフェインが相対的に少なくなることから、子どもにも飲みやすい一杯となっています。
好きな理由
「香ばしさがたまりません」(47歳男性)
「玄米のすごく良い香りにリラックスできる」(61歳女性)
「いくらでも飲めるくらいに好き」(64歳女性)
「後味がさっぱりするところがいい」(53歳男性)
6位 茎茶(1.2%)
6位は「茎茶」でした。茶を製造する際に選別された、茎や葉脈を集めたのが茎茶です。茎といってもかたい枝の部分ではなく、新芽の葉をつなぐ軸の部分。新芽に近い部分の茎ほど、高級とされています。
茎には葉とはまた違った味わいがあり、さわやかな香りと甘みが特徴です。なかでも玉露の茎から作る茎茶は特に甘みがあり、「かりがね」と呼ばれているそう。地域によっては「棒茶」とも呼ばれています。
好きな理由
「いつも美味しく飲んでいるので」(63歳女性)
7位 ぐり茶(0.4%)
7位は「ぐり茶」でした。聞き慣れていないという方も多いでしょう。ぐり茶は正式名称「玉緑茶」のことで、葉がぐりっと丸まっていることからこう呼ばれることが多いのだそう。
煎茶と違って、蒸したあともまずに、筒状の機械に入れて遠心力を利用して乾燥させます。そのため、うまみが失われにくく渋みも抑えられるため、まろやかな甘みで飲みやすいのが特徴です。
8位 かぶせ茶(冠茶)
8位は「かぶせ茶(冠茶)」でした。玉露と同じように、よしずやシートで覆った茶の木の新芽から作られます。深い緑色でうまみをしっかり感じられるところが特徴。よしずなどで覆う期間は玉露の方が20日ほど長くなっており、かぶせ茶は玉露に次ぐ高級茶とされています。
緑茶といっても、製法によって味わいはいろいろ
好きな緑茶ランキングをご紹介しました。1位「煎茶」、2位「ほうじ茶」となり、この2つで全体の半数以上を占める結果になりました。
緑茶もウーロン茶も紅茶も、原料となる葉は同じ。発酵させていないものが緑茶、半分発酵させたものがウーロン茶、発酵させたものが紅茶となります。緑茶の一般的な製法は、蒸して、もんで、乾燥させるというものです。
同じ緑茶のなかでも、茶園をシートなどで覆って育てた木の葉から作られる「玉露」は高級品。もむ工程のないものは「抹茶」や「ぐり茶」などに分かれます。香ばしい「ほうじ茶」や「玄米茶」も定番です。
緑茶に興味がわいたという方は、この機会にいつもと違う種類の緑茶を味わってみませんか。
調査時期: 2024年2月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計306人(男性: 235人、女性: 71人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート