JR高松駅は予讃線・高徳線の列車が発着し、松山駅・徳島駅・高知駅などへ特急列車も走っている。駅前のバスターミナルには、淡路島を経由する関西方面の高速バスも運行されている。文字通り四国の玄関口となる駅である。

  • 高松駅。愛称は「さぬき高松うどん駅」

本州と四国を結ぶ瀬戸大橋が開通する以前は、本州側の宇野駅と四国側の高松駅を結ぶ宇高連絡船が運航されていた。その宇高連絡船のデッキでかつて営業していたうどん店を再現した「連絡船うどん」が高松駅構内にある。

  • 朝7時から営業しているのがうれしい「連絡船うどん」

  • 店外に設けられた椅子席

  • 入口は2カ所あり、駅の外からも利用できる

香川といえばうどん、うどんといえば讃岐である。券売機のメニューには「そば」の表示はなく、店名の通り「うどん」しかメニューがない。冷か温か選び、券を購入する。

  • 「うどん県」香川らしく、メニューはうどん類のみ

うどんの風味を味わえるぶっかけうどんもおすすめだが、ここは連絡船に思いをはせ、当時からのメニューでもある温かいきつねうどん(並400円、大510円)を注文。コシのある麺に、出汁(だし)は讃岐うどんらしく、いりこが効いたあっさりした味わい。甘めのあげとの相性も抜群だ。

  • 器をはみ出すほどの大きなあげがのったきつねうどん

  • たっぷり具がのった肉うどん(並500円、大610円)

  • しばし連絡船を思いながら、うどんをいただく

乗換えの時間でも手軽に本格的な讃岐うどんが味わえる「連絡船うどん」。当時の連絡船にノスタルジーを感じながらすするうどんは、また格別だ。