朝起きて夜寝るまで、鏡で何度となく自分の顔を見ています。ところが、男女で美容意識が異なるからこそ、皮膚の状態までチェックしている男性は多くはありません。頬や鼻を指で触ってみてください。ザラっとした感触に気が付きませんか。
これは年齢とともに溜まった古い角質です。そして、どんなに顔を強く洗ったとしても、そのザラザラがツルツルに変わることはありません。今回は、肌のお手入れに関する知識が少ない40男でも、若々しくツルツルに変わる方法について、『38歳からのビジネスコーデ図鑑(日本実業出版社)』の著者がお伝えします。
角栓が小鼻をザラザラにする
古い角質がうまく取れていないとき、頬や小鼻はザラザラします。役目を終えた角質が、角栓として、毛穴に詰まっている状態です。個人差はありますが、白いポツッとした角栓が見えるのではないでしょうか。
粒々のスクラブが含まれた洗顔剤でゴシゴシ洗う40男もいますが、これはNGです。洗い方の問題ではなく、これは洗顔剤の成分の問題だからです。角栓は、タンパク質と脂質が合わさっています。しかしながら、汚れを落とすための一般的な洗顔料には、タンパク質を分解する成分が含まれていません。タンパク質を分解するには、酵素洗顔が効果的です。
「古い角質を取る洗顔剤」と「汚れを落とす洗顔剤」
洗顔剤に2種類あることは意外と知られていません。「日中の汚れを落とす洗顔剤」と「角質のたんぱく質を分解する洗顔剤」です。
帰宅後に行う夜の洗顔は汚れを落とす一般的な洗顔剤で十分です。普段あまり意識していませんが、空気中の煙は、汚れとして肌に付着しています。例えば、車の排気ガスや焼き肉の煙にも注意が必要です。
一方、夜寝ている間に溜まった皮脂や角栓を取る洗顔剤は別物です。パパイヤに含まれる酵素を使った洗顔剤がタンパク質を分解してくれます。しかも、想像以上にあっさり分解してくれます。およそ3日でツルツルの実感が湧くでしょう。また、1週間程度で、顔色が一段明るく見えるはずです。
頬の毛穴は保湿して引き締める
角栓の分解によって、ザラザラ感は消えますが、目立った毛穴をそのまま放置できません。男女問わず、年齢とともに毛穴が下垂し、毛穴の形はラグビーボールのように変形し大きく見えます。
日中の明るい場所では、肌の毛穴の凸凹が目立ち、広がって見えるのです。そこで、角栓を取ったあと、保湿をしましょう。保湿クリームなどで、肌に潤いを与えれば、肌がふっくらします。その結果、凸凹が目立ちにくくなるのです。
肌に色と質感を加えるクリームの効果
どうしても気になる箇所がある場合、BBクリームやCCクリームがお勧めです。肌の上に「色」と「質感」を乗せることで、つるんとした立体感を出してくれるメンズコスメ。肌色が着いたBBクリームは、肌の赤身や色むらを取ってくれます。また、色が着いていないCCクリームは、肌の質感を整え、メリハリのある表情を引き出してくれます。
女性用商品のみならず、最近では資生堂のメンズコスメ製品など、想像以上に浸透しています。メイク落とし要らずの男性用商品は、洗顔料で落とせるので使い勝手も良いです。 ただ、実際に着けるならば、全顔は止めましょう。日焼け止め感覚で塗ってしまうと、「いかにも塗っています」となり、不自然だからです。小鼻や頬など、気になる箇所だけに留めるだけでも、印象は十分変わります。