クレジットカードの魅力は、ポイントの還元だけではありません。「無料で旅行保険に加入できる」「空港のラウンジが無料で利用できる」など、クレジットカードにはさまざまなサービスが付帯されていることがあります。
クレジットカードの付帯サービスを有効に活用することで、旅行や食事などがおトクに楽しめるかもしれません。
本記事では、クレジットカードに付帯されている代表的なサービスについて分かりやすく解説していきます。
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クレジットカードに付帯されているサービスの例
クレジットカードの付帯サービスは「保険」や「サービスの無料利用」「料金の割引」など、さまざまです。ここではクレジットカードに付帯されるサービスのうち、以下のような旅行や買い物で負った損害を補償する保険を解説します。
・国内旅行傷害保険
・海外旅行傷害保険
・ショッピング保険
旅行で役立つ「国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」
旅行傷害保険は、旅行先で負ったけがを補償する保険です。旅行中に負ったけがによる入院や手術、後遺障害、死亡などで保険金が支払われます。
例えば、旅行中で山登りをしている最中に転んで足を骨折し、1週間にわたって入院した場合、旅行傷害保険に加入していれば入院費用を保険金でカバーできる可能性があるのです。
旅行傷害保険は、国内で負ったけがを補償する「国内旅行傷害保険」と、海外でのけがを補償する「海外旅行傷害保険」があります。特に海外旅行をする場合、海外旅行保険は必須と言っても過言ではありません。
日本国内であれば、けがによる入院や手術などをした場合、自己負担する医療費は本来の3割程度で済みます。しかし海外は、日本のように公的な医療保険制度が充実しているとは限らず、けがの入院や手術で数十万?数百万円の医療費を請求されることがあるのです。
クレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯されていれば、現地でけがをして高額な医療費を請求されても保険金でカバーできます。
また国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険には、以下のような補償が付帯されている場合があります。
■補償内容
賠償責任保険:他人にけがをさせたり、他人のモノを壊したりして際の損害賠償を補償
携行品損害保険:カメラをはじめとしたご自身の持ち物を壊した場合に、修理費や買い替え費用が補償
補償額や補償範囲は、クレジットカードによって異なるため、必ず確認しましょう。
クレジットカードに国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険が付帯されていれば、 旅行のたびに保険会社と契約を結ぶ手間が省けるでしょう。ただし国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険は「自動付帯」のものもあれば「利用付帯」のものもある点に注意が必要です。
自動付帯は、クレジットカードを所有するだけで自動で補償が適用されます。対して利用付帯は、旅行代金をクレジットカードで決済した場合しか補償が受けられません。
買い物で役立つ「ショッピング保険」
ショッピング保険とは、クレジットカードで決済した商品に対する補償です。クレジットカードを使って購入した商品を、購入から90日以内に壊してしまったり盗難にあったりした場合に、所定の保険金が支払われます。
ただし置き忘れをはじめとした故意または重大な過失がある場合や、購入したモノを紛失した場合などは補償の対象外です。
クレジットカードの所有者のみが利用できる便利なサービス
クレジットカードの付帯サービスは、保険以外にも以下のようなものがあります。
・空港ラウンジの無料利用サービス
・手荷物の無料配送サービス
・料金の割引・優待価格での利用 など
空港にあるラウンジを無料で利用できると、出発までの待ち時間をゆったりと過ごせます。
手荷物の無料配送サービスは、空港から自宅まで荷物を無料で配送してくれるサービスです。海外旅行のような手荷物が重い旅行をしたとき、疲れが溜まっているなか、自宅まで重い荷物を持って帰る必要はありません。
またクレジットカードによっては、レストランでの食事やホテルでの宿泊、レンタカーの利用などで優待価格が適用される場合があります。通勤やレジャーなどで、車やバイクを頻繁に運転する人は、ガソリン代が割引となるクレジットカードを選ぶのも方法です。
他にもクレジットカードによる付帯サービスには「預金口座の金利上昇」「家電の保証期間延長」などがあります。
年会費が高いクレジットカードほど付帯サービスが手厚い
カードのランクが高いほど、クレジットカードの付帯サービスは手厚い傾向にあります。クレジットカードのランクは、大まかにわけて以下の4種類です。
・一般カード
・ゴールドカード
・プラチナカード
・ブラックカード
ランクが高いほど、年会費が高くなるだけでなく入会時の審査も厳しくなりますが、付帯サービスは手厚くなる傾向にあります。
例えば、カードのランクが高いと、国内旅行傷害保険や海外旅行障害保険などの補償額が上がります。また空港ラウンジが無料で利用できるのは、基本的にゴールドカード以上です。
一方で付帯サービスが充実している一般カードもあるため、クレジットカードを作成する際は、付帯サービスの内容も確認して選ぶことが大切です。
まとめ:付帯サービスはクレジットカードならではの魅力
クレジットカードを作る際は、付帯サービスで選ぶのも方法です。例えば、よく海外旅行をする人は、海外旅行傷害保険やラウンジの無料利用サービス、手荷物の無料配送サービスが付いたクレジットカードを持っておくと良いでしょう。
付帯サービスの内容が手厚いほど、クレジットカードの年会費は高くなる傾向にあります。しかし付帯サービスの利用で元が取れる見込みがあるのなら、ランクの高いクレジットカードを持つのも有効な選択肢といえます。