ついにWHO(世界保健機構)がパンデミック認定した新型コロナウイルス。外出を控えるムードはさらに高まり、保存食の缶詰への需要が増えるかもしれません。

きっと缶詰大好き人間の缶詰博士は喜んでいるはず……と思ったら浮かない顔。何でも、大好きな飲み会がすべて中止になったそうです。

「もう家飲みしかない。肴はこれだっ!」と取り出したのは「缶つま」でした。

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  • 国分/缶つま・トップシェルのローストソルト 45g 500円(税別)(写真:マイナビニュース)

    国分/缶つま・トップシェルのローストソルト 45g 500円(税別)

お気に入りの缶つま

おつまみ缶詰のキングとして君臨する国分の「缶つま」シリーズ。最初の発売は2010年末だから、今年の末には何と発売10年ということになる。

現在70種類ものラインナップが揃っているが、中でも「トップシェルのローストソルト」は僕のお気に入りである。なぜと申すに、尋常じゃないうまみが味わえるのだ。

  • トップシェルのローストソルト内観

    トップシェルのローストソルト内観

今が旬

さあ本日も元気に参りましょう。開缶!
見た目は何というか、グロっぽい感じではあります。トップシェルというのは海で獲れる巻き貝で、和名はアカニシ。ちなみに田んぼにいるのはタニシ。つまりタニシの海水バージョンであり、殻の内側が赤いからアカニシ、なのであります。

北海道南部から九州まで沿岸部に広く生息していて、日本では古くから食べられてきたメジャーな貝だ。旬は春、つまり今なのですぞ。

  • トップシェル箸上げ

    トップシェル箸上げ

絶妙なサイズ

一粒の大きさはこの程度。ちょいとつまんで、くにくにと噛んで、くいっとお酒を飲むのにちょうどいい大きさだ。

トップシェルは茹でても焼いてもおいしい貝で、この缶詰では直火焼きにしている。ゆえに香ばしさがあるのだが、缶所(勘所)は味付けにある。

噛んだ瞬缶(瞬間)に、ただごとならぬうまみが湧き出してくるのだ。もう、何だかアブナイ調味料を使ってるとしか思えないほどうまい(アブナイ調味料は使ってません)。かめばかむほどそのうまみが湧き出し、次第に狂おしいような気持ちになる。

  • 缶のまま盛りつけ

    缶のまま盛りつけ

自宅でお花見ごっこ

かくのごとし。長い串を用意して、缶から直にいただくことにする。合わせる酒は清酒だ。熱燗、もしくはぬる燗がおすすめであります。

世間は新型コロナウイルスのせいで何もかも自粛ムード。予定していた缶詰イベントはすべて中止になったし、仕事の打合せも電話かメールだけ。完全な巣ごもり状態だ。

こうなれば家で一人飲みするしかない。窓の外に桜が咲いていると設定し、それを眺めながらの一献。

「さあ、ひと口どうぞ」「おっとっと。こりゃすまないね」「そちらさんもぐっとやっちゃって」(一人芝居)

合間につまむのはうまみ炸裂系トップシェル。ゆえにお酒は止まらない。どんどん楽しくなってきたけど、本音を申せば
「誰か遊びに来ないかなー」

缶詰情報
国分/缶つま・トップシェルのローストソルト 45g 500円(税別)
一部のスーパー、酒屋やショッピングサイトで購入可