今年のクリスマスは平日の真ん中ですね。仕事帰りに外ごはんするか、それとも家でお祝いするか、ちょっと迷っているところに現れたのは缶詰博士。

「家ごはんならカレー缶はどうですか。それも1人前1,620円という超豪華ビーフカレーはどうですか」と、相変わらずブレないご提案をいただきました。どうしてクリスマスにカレー推しなのか不明ですが、超豪華というワードには惹かれます。一体どんなカレー缶なのでしょう?

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  • 神戸ビーフカレー缶を盛りつけ(写真:マイナビニュース)

    神戸ビーフカレー缶を盛りつけ

憧れのビュッフェ

かつて新幹線にはビュッフェ車両があった。ビーフカレーやサンドイッチが提供され、それでビールを飲んで過ごすと、自分が一人前の大人になったような気分が味わえた。

東海道新幹線が開業したのは1964年のことで(僕が生まれる前だ)、当時からビュッフェにカレーを収めていたのが神戸の「エム・シーシー食品」。カレーは業務用の大型缶、つまり缶詰だった。じっくり煮込まれたその味は、洋食憧れの時代に大好評だったそうな。

その歴史と実績のあるエム・シーシー食品が造っているのが「神戸ビーフカレー」というお一人様用のカレー缶。税込1,620円という超高額ゆえ、開けるタイミングが難しい。そこで思った。クリスマスならハレの日だ。しかも年に一度しかない(当たり前だけど)。ゆえにクリスマスに開けることにした。

  • エム・シーシー食品/神戸ビーフカレー 160g 税別1,620円

    エム・シーシー食品/神戸ビーフカレー 160g 税別1,620円

デミタスコーヒーと同サイズ

これがその神戸ビーフカレー缶。格調高い紙スリーブに缶が入っていて、その大きさはダイドーのデミタスコーヒー缶と同じくらい。つまり、小さい。

(こんなサイズで1,620円とはいかがなものか?)
とも思うのだが、開けてみるとちゃんと1人前の量が入っているから不思議である。

  • 取り出すときはトングで

    取り出すときはトングで

カレー缶は湯せんで温める

カレー缶を温めるにはどーするか。鍋に移して加熱という手もあるが、僕がお勧めするのは缶ごと湯せんであります。

鍋に水とカレー缶(開缶前)を入れて火をつける。沸騰したら火を止めて3分放置すればOK。

中のカレーは加熱調理済みだから、さらに激しい加熱を与えると味が損なわれてしまう。だから100度を超えない湯せんがベストなのであります。また、缶が温まっていることで、中身がきれいに出てくるという利点もある。

鍋から缶を取り出すときはトングorおたまを用いるべし。超熱いです。

  • ライス、野菜とともに盛りつけ

    ライス、野菜とともに盛りつけ

神戸ビーフ&淡路島たまねぎの共演

かくのごとし。白ごはんにミックスビーンズ、茹でたいんげんを添えてからカレーを掛けた。

最も期待していた神戸ビーフはMONO消しゴムサイズ。バラ肉を使っているので、かむと甘みのある脂がじゅわっと出てくる。牛臭さもまったくないし(穀物肥育だと思う)、お高いお肉の味であります。

ルーも素晴らしい。粘度は低いが、全域に玉ねぎが溶けているので舌触りがもろもろする。生でも甘いブランド玉ねぎ・淡路島たまねぎをあめ色になるまでじっくり炒めてから使っているのだ。

スパイスカレーもおいしいが、こんな正調・正統派のビーフカレーをいただくと心が豊かになる気がする。まさにクリスマスにふさわしい(と思う)。

缶詰情報
エム・シーシー食品/神戸ビーフカレー 160g(税別1,620円)
同社直販サイトなどで購入可

筆者プロフィール: 黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。