洋風のイメージでおしゃれな雰囲気、でも1度も買ったことがないのがオイルサーディンです。どうやって食べればいいのか分からないんです。

缶詰博士によると、ひと口にオイルサーディンといっても商品ごとに個性があるそうで、それによって使い方もさまざまだそう。

「スーパーでよく見かけるのはキングオスカーのオイルサーディン。これはピンチョスにすると間違いないです」と断言。ピンチョスとはスペイン風のおつまみのことだと思いますが、そのワケは一体何なのでしょうか?

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  • はごろも&キングオスカー/オリーブオイルサーディン(税別320円)(写真:マイナビニュース)

    はごろも&キングオスカー/オリーブオイルサーディン(税別320円)

一定のファンがいる

日本で初めて試作された缶詰はいわしの油漬けであります。いわしの油漬けってどういうものか想像しにくいけど、今でいうオイルサーディンであります。

オイルサーディンは、サバ缶やツナ缶ほどメジャーな存在ではない。でも大手スーパーの棚にはいつも並んでいる。つまり、一定のファンが存在するわけだ。

今回取り上げるオイルサーディンは、ノルウェーの「キングオスカー」というブランド。日本では「はごろもフーズ」が独占販売しているので、パッケージを見ると「はごろも&キングオスカー」とダブルブランドになっております。

  • オリーブオイルサーディン内観

    オリーブオイルサーディン内観

夢のような柔らかさ

さあ、本日もご唱和ください。開缶!

すぐに立ち昇ってくるのはいわしの匂いと油の匂い、それに燻蒸香の香ばしい匂いだ。このオイルサーディンは、樫の木チップで燻製したいわしを使ってるのが特徴なのだ。

もうひとつの特徴は、身がとても柔らかいこと。それはもう、箸で持ち上げると崩れるくらい、夢のように柔らかい。
この柔らかさこそキングオスカー最大のウリであります。

  • ピンチョスを作る

    ピンチョスを作る

映える彩り

ここでおもむろに料理を始めるのだ。柔らかいキングオスカーを生かすにはスペインのバル料理、ピンチョスにするのが一番であります。その訳は、きっと読み進むウチに明らかになりましょう。

1cm程度にスライスしたバゲットに、スライスしたトマト、スライスしたアボカドを乗せる。とにかくもうスライスして乗せればいいのだが、彩りはバゲットの茶色、トマトの赤、アボカドのグリーン&白で鮮やか。ホムパで出したら気分も上がるはず。

マヨラーな方はアボカドの上にマヨネーズを塗っておきましょう。

  • キングオスカーのピンチョス

    キングオスカーのピンチョス

食べやすさも大事

かくのごとし。オイルサーディンを乗せて、缶詰に入っていたオイル(オリーブオイル)をちょっとだけ垂らし、黒こしょうを掛ければ完成!

ピンチョスゆえ手に持って頬張るわけだが、ほとんどの人はひと口で食べないと思う。いや、大口を開けて全部頬張ってもいいんだけど、大抵の人は半分くらいの位置でかみ切ると思う。

そこでこのオイルサーディンの柔らかさが発揮される。あっさりとかみ切れるから、残りの部分がずるっと垂れ下がったりしない。つまり、食べやすいんであります。

作るのが楽チンで見栄えもいい。そして女性も食べやすい。年末のホムパにいかがでしょう?

缶詰情報
はごろも&キングオスカー/オリーブオイルサーディン(税別320円)
大手スーパーやネットショッピングで購入可

筆者プロフィール: 黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。