缶詰博士の黒川氏によると、この7年間で日本のサケの漁獲量が半分に減ったそうです。おかげでサケ缶の値段まで上がっているとか。
「同じサケ缶でも中骨缶なら安くてボリューミーです。残り野菜と合わせてミルク煮にすればコスパ抜群ですぞ!」
骨までいただく
「サケよお前もか……」と呟きたくなる。2016年以降、全国の河川でのサケ漁獲量は約半分に減少しているそうな。僕の育った宮城県でも、13年度に6,500トンあった漁獲量が、22年度には87トンと激減。サンマやサバに続き、サケ缶までもが値上がりしているのであります。
そんな貴重な魚だから、骨まで残さずいただくべきである。すなわちサケ中骨缶をもっと見直すべきである。ということで本日は極洋「銀鮭中骨水煮」をありがたーくいただくのである。
脂は鮮やかなオレンジ色
フタを開けると、サバやイワシとは明らかに違う匂いが立ち昇る。まるで淡水魚のようで、クドさや脂っこさを感じさせない匂いだ。
缶汁がオレンジ色をしているのは、サケに含まれるアスタキサンチンのせいであります。アスタキサンチンには抗酸化作用があって、血中脂質の酸化を防止したり、肌のうるおいを保ったり、眼の疲労感を軽減したりするそうな。
おまけにこれは中骨入りだから、カルシウムも豊富なわけだ。中骨缶エライ!
中落ちがたっぷり
サケ中骨缶は、中骨と言いつつ肉(中落ち)がたっぷりついているのがいい。
ひと口ほお張ると、きめ細かいサケ肉が舌の上でほぐれ、澄明なうまみがゆっくりと広がる。中骨はわずかな歯応えのあとであっさり崩れ、中から髄の味がにじみ出てくる。その両方の味が溶けこんでいる缶汁は、塩味が控えめでうまみ十分。このままダシとして使えそうだ。
炒めてから煮るとウマい
かくのごとし。白菜やキャベツ、ネギなどの野菜を合わせてミルク煮にした。残り野菜を使えばコスパも抜群だ。
ちなみに、野菜は最初にオリーブオイルで炒めてから煮るとウマい。とくにキャベツは焦げ目がつくまで炒めると、独特の生臭い匂いが消えて香ばしくなる。サケとの相性もバッチグーであります。
缶詰情報
極洋/銀鮭中骨水煮 140g 210円前後
同社直販サイトやスーパーなどで入手可