缶詰博士の黒川氏によると、イワシの缶詰に洋風味付けが増えたそうです。パスタの具にしたり、野菜と一緒にチーズ焼きにしたりと、いろんな使い方ができそうですね。
「今回選んだのはガーリック風味の2種。パスタにするにはどっちがいいか、味を比べてみましたよ!」
どちらもガーリック風味
今、手元に清水食品の「いわし油漬・ピリ辛ガーリック風味」と「いわしトマト煮・トマト&ガーリック風味」がある。どちらもガーリック風味なんだけど、前者は唐辛子を利かせたピリ辛のオイルで煮てあり、後者は完熟トマトで煮てある。同じシリーズでも、まったく違う味なのだ。
単純な味の比較をしても面白くないので、パスタにするならどっちがいいのか比べることにした。
いわしの香ばしさ
まずはピリ辛ガーリック風味を開缶。とたんに食欲をそそるガーリックの匂いが立ち昇る。いわし本来の香ばしい匂いもあって、すぐにでも食べたくなった。期待大であります。
イワシとトマトをつなぐ脇役
トマト&ガーリック風味は、匂いがかなり穏やか。ガーリックの匂いも確かにあるけど、あまり主張してこず、イワシとトマトをつなぐための脇役といった印象だ。
イワシとトマトを単純に合わせると、両者の青臭い匂いが重なって強調され、鼻につくことがある(海外のイワシ缶によくある)。それがきちんと解決されているのが見事であります。
食べ比べて気が変わる
イワシを比べてみるとこの通り。オイルで煮たピリ辛ガーリック風味は、銀色に輝く皮目が美しい。トマト&ガーリック風味のほうは、身が赤褐色に染まっている。完熟トマトを使ったソースだからだ。
それぞれひと口ずついただくと、ピリ辛ガーリック風味は非常にナチュラルな味だった。塩気はあるがしょっぱくなく、ガーリックの匂いも尖っていない。飲み込んだあとで辛さがじわじわやって来る。
トマト&ガーリック風味は、イワシとトマトそれぞれのうま味が絡み合っている感じ。イワシの甘い脂とトマトの酸味の相性がいいのだ。隠し味にレモン果汁も使われているから、スッキリした後味がある。
パスタにするならトマト煮かと思っていたけど、こうして食べ比べたら気が変わった。ピリ辛ガーリック風味を使おう。
イワシ特有の香ばしさ
かくのごとし。焦がし気味に焼いたキャベツにケパーを合わせてペンネにしてみた。味付けは塩、コショウだが、ペンネを茹でる時にしっかりと塩を利かせてある。
こうして食べると、イワシ特有の香ばしさがよく分かる。わずかに苦みが利いたワタの妙味で、同じ青背の魚でもサバにはない風味がウマい。
トマト&ガーリック風味のほうは、粉チーズとパン粉を掛けてオーブン焼きにする予定であります。
缶詰情報
清水食品/いわし油漬・ピリ辛ガーリック風味、いわしトマト煮・トマト&ガーリック風味 各150g 216円
スーパーやネットショップなどで入手可