缶詰博士の黒川氏によると、イワシの缶詰に洋風味付けが増えたそうです。パスタの具にしたり、野菜と一緒にチーズ焼きにしたりと、いろんな使い方ができそうですね。

「今回選んだのはガーリック風味の2種。パスタにするにはどっちがいいか、味を比べてみましたよ!」

→これまでのお話はこちら

  • 清水食品/いわし油漬・ピリ辛ガーリック風味、いわしトマト煮・トマト&ガーリック風味 各150g 216円

    清水食品/いわし油漬・ピリ辛ガーリック風味、いわしトマト煮・トマト&ガーリック風味 各150g 216円

どちらもガーリック風味

今、手元に清水食品の「いわし油漬・ピリ辛ガーリック風味」と「いわしトマト煮・トマト&ガーリック風味」がある。どちらもガーリック風味なんだけど、前者は唐辛子を利かせたピリ辛のオイルで煮てあり、後者は完熟トマトで煮てある。同じシリーズでも、まったく違う味なのだ。

単純な味の比較をしても面白くないので、パスタにするならどっちがいいのか比べることにした。

  • ピリ辛ガーリック風味の内観

    ピリ辛ガーリック風味の内観

いわしの香ばしさ

まずはピリ辛ガーリック風味を開缶。とたんに食欲をそそるガーリックの匂いが立ち昇る。いわし本来の香ばしい匂いもあって、すぐにでも食べたくなった。期待大であります。

  • トマト&ガーリック風味の内観

    トマト&ガーリック風味の内観

イワシとトマトをつなぐ脇役

トマト&ガーリック風味は、匂いがかなり穏やか。ガーリックの匂いも確かにあるけど、あまり主張してこず、イワシとトマトをつなぐための脇役といった印象だ。

イワシとトマトを単純に合わせると、両者の青臭い匂いが重なって強調され、鼻につくことがある(海外のイワシ缶によくある)。それがきちんと解決されているのが見事であります。

  • イワシの様子

    イワシの様子

食べ比べて気が変わる

イワシを比べてみるとこの通り。オイルで煮たピリ辛ガーリック風味は、銀色に輝く皮目が美しい。トマト&ガーリック風味のほうは、身が赤褐色に染まっている。完熟トマトを使ったソースだからだ。

それぞれひと口ずついただくと、ピリ辛ガーリック風味は非常にナチュラルな味だった。塩気はあるがしょっぱくなく、ガーリックの匂いも尖っていない。飲み込んだあとで辛さがじわじわやって来る。

トマト&ガーリック風味は、イワシとトマトそれぞれのうま味が絡み合っている感じ。イワシの甘い脂とトマトの酸味の相性がいいのだ。隠し味にレモン果汁も使われているから、スッキリした後味がある。

パスタにするならトマト煮かと思っていたけど、こうして食べ比べたら気が変わった。ピリ辛ガーリック風味を使おう。

  • イワシ缶と春キャベツのペンネ

    イワシ缶と春キャベツのペンネ

イワシ特有の香ばしさ

かくのごとし。焦がし気味に焼いたキャベツにケパーを合わせてペンネにしてみた。味付けは塩、コショウだが、ペンネを茹でる時にしっかりと塩を利かせてある。

こうして食べると、イワシ特有の香ばしさがよく分かる。わずかに苦みが利いたワタの妙味で、同じ青背の魚でもサバにはない風味がウマい。

トマト&ガーリック風味のほうは、粉チーズとパン粉を掛けてオーブン焼きにする予定であります。

缶詰情報
清水食品/いわし油漬・ピリ辛ガーリック風味、いわしトマト煮・トマト&ガーリック風味 各150g 216円
スーパーやネットショップなどで入手可