今日は新商品の話題です。真っ赤な色の甘辛鍋で知られるチェーン店「赤から」とコラボレーションしたさば缶が発売されたそうです。

「あの甘くて辛くて後を引く味がうまいこと再現されてます。赤からファンにはたまらんです!」と缶詰博士の黒川氏も目を細めます。一体どんな缶詰なのでしょう?

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  • 宝幸/赤からさば 145g 実勢価格328円ほど

    宝幸/赤からさば 145g 実勢価格328円ほど

二段階ロケット方式

2003年に名古屋で誕生し、今では北海道から九州まで250店以上を展開している飲食店「赤から」。特製のみそダレスープで作る「赤から鍋」が特に有名であります。

スパイスの辛さにみその複雑なコクが絡み合っていて、最初は甘さを感じるものの、食べ進むうちに汗をかいてくるという二段階ロケット方式がいい(店舗では辛さのオーダーが可能)。そんな赤から味で仕上げたさば缶が、宝幸から発売されたのだ。

  • 赤からさば内観

    赤からさば内観

おいしい予感しかない

フタを開けた途端に、刺激的な匂いが襲いかかる。豆板醤やコチュジャンといった発酵関係。にんにくのパンチ。野菜類の甘さ。そこに加熱したさばの匂いが入り込んでいるのが、オリジナルの赤から鍋と違う点だ。

でもさばのうまみが加わっているのだから、おいしい予感しかない。スープの色は恐ろしいほど赤いが、きっと辛さはおだやかなはずだ。

  • さば箸上げ

    さば箸上げ

さばは厚み、重量ともに文句なし。缶詰の製造地が岩手県なので、基本的には三陸産のさばを使っているはずだ。すなわち、脂が乗っているさばということであります。

さばを引き上げたあとには、赤からのタレがたっぷり入っていた。これを白ごはんに掛けたらさぞウマかろう。うどんにぶっ掛けるのもいいなァ。

  • 炊きたてごはんとともにいただく

    炊きたてごはんとともにいただく

かくのごとし。赤からさばは湯せんでじわりと温め、白ごはんは炊きたてで湯気が上がっているものをよそった。これで準備万端。ミニマルかつ最上の試食態勢である。

さっそくさばを頬張ると、みっちりと詰まった身肉がほろりと崩れて、中から赤からの味が染みだした。

ちょっと甘い味が舌の上でゆっくり広がり、それとともにさばのうまみも広がっていく。飲み込んだあとに残るのは、みそとにんにくの芳香であります。

さばの身を細かくほぐし、タレにびちゃびちゃと浸すともっとウマい。その状態でごはんに乗せればもっとウマい。そうやって赤から味を堪能していると、ある時点で頭頂部から汗がどっと流れてきた。

この、後からやってくるピリ辛味がいい缶じ。

缶詰情報
宝幸/赤からさば 145g 実勢価格328円ほど
一部のスーパーやネットショッピングで購入可