岐阜県は面積の約8割が森林という、全国で2番目に森林の多い県。里山の集落や温泉地など、雄大な自然のなか古くからつむがれてきた暮らしを身近に感じられるスポットが数多くあります。

そこで本記事ではマイナビニュース会員を対象に「岐阜県と聞いて思い浮かべるもの」についてアンケート調査を行い、結果をランキングにまとめました。おすすめのポイントや寄せられたコメントなどとともにご紹介します。

岐阜県の絶景スポットもたくさん登場しますので、お出かけの参考にしてみてください。

  • 岐阜県といえばランキング

    岐阜県といえばランキング

岐阜県に行ったことはある?

岐阜県出身、または旅行や仕事などで岐阜県を訪れたことがありますか。

はい…67.6%
いいえ…32.4%

今回のランキングは「はい」と答えた方の回答を元に作成しています。

岐阜県といえばランキング

次に「岐阜県といえば何が有名か」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。

1位 白川郷合掌造り集落(17.5%)
2位 下呂温泉(16.6%)
3位 飛騨牛(14.7%)
4位 岐阜城(8.1%)
5位 飛騨高山温泉(5.2%)
6位 養老の滝(3.8%)
7位 鵜飼い(うかい)(3.3%)
8位 高山ラーメン(2.8%)
8位 奥飛騨温泉郷(2.8%)
8位 飛騨高山の朝市(2.8%)
11位 五平餅(1.9%)
11位 ぎふ長良川の鵜飼(1.9%)
11位 長良川温泉(1.9%)
14位 鮎料理(1.4%)
14位 新穂高ロープウェイ(1.4%)
14位 恵那峡(えなきょう)(1.4%)
14位 郡上八幡(ぐじょうはちまん)(1.4%)
14位 金華山(1.4%)
14位 大垣城(1.4%)
20位 ぼたん鍋(0.9%)
20位 栗きんとん(0.9%)
20位 木曽三川(きそさんせん)公園(0.9%)
23位 朴葉味噌(ほおばみそ)(0.5%)
23位 徹夜おどり(0.5%)
23位 モネの池(0.5%)
23位 馬籠宿(まごめじゅく)(0.5%)
23位 21世紀の森公園(0.5%)
23位 土岐(とき)プレミアム・アウトレット(0.5%)

ここからは8位までの項目について、おすすめのポイント3つとアンケートに寄せられたコメントなどをご紹介します。

1位 白川郷合掌造り集落(17.5%)

  • 白川郷合掌造り集落が1位でした

    白川郷が1位でした

岐阜県といえばランキング、1位は「白川郷合掌造り集落」でした。岐阜県北西部に位置し、大小100棟余りの合掌造りが並ぶ集落。1995年、富山県にある五箇山(ごかやま)の集落とともに、ユネスコの世界遺産に登録されました。

白川郷の集落には今も人々の暮らしが続いており、生活や文化を深く感じとることができます。江戸時代に建てられた「旧遠山家」など、実際の合掌造りを見学できる施設があるほか、集落には資料館や日帰り温泉などもあります。

3つのポイント

  • 屋根の葺き替え: 住民の助け合いが大切にされ、30年に一度とされる茅葺き屋根の葺き替えは住民総出で行われます。
  • 合掌造りの宿: 白川郷にはタイプの異なる宿がいくつもあり、実際の暮らしを肌で感じられる民宿も。
  • ご当地グルメ: 飛騨牛料理や川魚料理などを、非日常感あふれるのどかな空間で食べられます。

おすすめする理由

「休日は道が渋滞するので、平日に休みをとって五平餅を食べながらぶらぶらしたい」(62歳男性)
「見ごたえ抜群。生で見てほしいと思う」(47歳男性)
「雪深い時季に見る合掌造りはすばらしいから」(61歳男性)
「昔の人の生活の知恵や日本家屋の奥ゆかしさをストレートに感じることができ、安らかな気持ちになれる」(63歳男性)
「よくテレビで見かけるので印象深い」(57歳女性)

住所 〒501-5627 岐阜県大野郡白川村荻町
webサイト 白川郷観光協会

2位 下呂温泉(16.6%)

2位は「下呂温泉」でした。草津温泉(群馬県)、有馬温泉(兵庫県)に並ぶ名湯とされ、平安時代の頃には発見されていたという歴史ある温泉地です。飛騨川の両側に宿や土産物店、飲食店が建ち並んでおり、散策にぴったり。河川敷には噴泉池があり、開放的な雰囲気のなか足湯が楽しめます。

下呂温泉の泉質は、とろりとなめらかなアルカリ性。美肌効果があり、体も芯からぽかぽかに。温泉は地元の病院のリハビリ施設でも使われています。

3つのポイント

  • 日本三名泉のひとつ: 草津、有馬と並ぶ三名泉と呼ばれることも。
  • 美人の湯: アルカリ性の泉質で、美肌効果が抜群。
  • 湯めぐり手形: 1枚で、加盟旅館の中から3軒のお風呂に入浴できます。

おすすめする理由

「温泉巡りが趣味で、訪れたことのあるなかでも下呂温泉は気に入って数回行ったことがある」(51歳男性)
「お湯の質が良く、泊まった旅館の食事も飛騨牛を始め美味しいものばかりだったので」(77歳男性)
「レトロな雰囲気があり、観光にも困らない。ゆっくりとスローな旅をしたいときにおすすめだと思う」(36歳男性)

住所 岐阜県下呂市
webサイト 下呂温泉

3位 飛騨牛(14.7%)

3位は「飛騨牛」でした。5年に一度開催される、和牛の優劣を競う「和牛オリンピック」で、全国から集まった和牛から日本一に選ばれたこともあるというブランド牛。きめ細かい肉質でやわらかく、口の中でとろける霜降りが特徴です。

岐阜県は大半を森林が占めており、また北アルプスの山々からの清らかな水も豊富。自然豊かな環境でのびのびと牛が育てられています。なお、飛騨牛と名乗るには、特定の生産者に肥育されていることや格付けで一定の基準を満たしていることなどの条件があります。

3つのポイント

  • 飛騨牛の父: 1980年ごろに導入された、雄の種牛「安福」がブランド化の立役者とされています。
  • 日本一: 和牛オリンピックと呼ばれる大会で、過去に日本一に輝いたことも。
  • 豊かな自然: 澄んだ空気、清らかで豊かな水、昼夜の寒暖差などが畜産に適しています。

おすすめする理由

「霜降り肉でとろけるように美味しいから」(41歳女性)
「岐阜県の名産といえば、やっぱり飛騨牛が一番有名だと思う」(49歳女性)
「旅行したときに食べた肉が美味しかったので」(55歳男性)

4位 岐阜城(8.1%)

4位は「岐阜城」でした。斎藤道三、織田信長といった名だたる武将が居住していたことで知られる岐阜城。岐阜県の中心部にある金華山の山頂にそびえ立つ山城です。

岐阜城へはふもとの岐阜公園からロープウェイを使えば、約5分で到着。期間限定で夜間営業の「パノラマ夜景」が開催されており、さえぎるもののない山頂から、岐阜市街地の絶景を楽しむことができます。

3つのポイント

  • 難攻不落の山城: 攻略が難しいとされていた岐阜城。関ヶ原の戦いで東軍の手にわたり、その後廃城となりました。
  • 1956年に復興: 廃城となっていた城は、昭和になってから鉄筋コンクリート造りとなって復興。岐阜市のシンボルとなっています。
  • 登山道も整備: ふもとから城へは徒歩で向かうこともでき、家族向けから健脚向けまで、10のルートが整備されています。

おすすめする理由

「わざわざ岐阜城を見るためにだけに2回も岐阜県に行ったことがあるくらい好き。景観が素晴らしい」(62歳男性)
「織田信長ゆかりの山城として有名なので」(52歳男性)
「歴史が好きなのでやっぱり城が気になる」(42歳男性)

住所 〒500-0000 岐阜県岐阜市金華山天守閣18
webサイト 岐阜の旅ガイド

5位 飛騨高山温泉(5.2%)

岐阜県といえばランキング、5位は「飛騨高山温泉」でした。温泉のわく高山市は、かつて城下町として栄え、今もその面影を感じとることができる場所。優れた伝統工芸品の産地として有名であるほか、春と秋に行われる「高山祭」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

飛騨高山温泉は四方を大自然に囲まれた盆地に位置することから、非日常的な雰囲気を味わいながらお湯を楽しむことが可能。岐阜城、上高地、白川郷などの観光拠点としても、にぎわいを見せています。

3つのポイント

  • 新興の温泉: 平成に湧き出た温泉で、現在は周辺の観光拠点となっています。
  • 古い町並み: 城下町の面影が残るエリアには造り酒屋や町家などが建ち並び、多くの観光客が訪れます。
  • 非日常感: 大自然や情緒ある町並みなど、非日常的な雰囲気のなかゆったりとくつろげます。

おすすめする理由

「高山の町並みが好きで、毎年温泉宿に宿泊している」(71歳男性)
「良い温泉宿がたくさんあるので」(57歳男性)

住所 岐阜県高山市
webサイト 飛騨高山温泉

6位 養老の滝(3.8%)

6位は「養老の滝」でした。落差約30メートル、幅約4メートルの滝で、その美しい光景から日本の滝百選にも選ばれています。昔、貧しい木こりが年老いた父親にここの水を飲ませたところ、父親が若返ったという「養老孝子物語」が名称の由来です。

養老の滝のある一帯は養老公園として整備され、子どもがアスレチックや水場で元気いっぱいに遊べるエリアや、体験型アート施設、キャンプ場などがあります。

3つのポイント

  • 美しい景観: 春の桜、夏の緑、秋の紅葉など、四季折々の美しい自然とともに観賞できます。
  • 日本の滝百選: 30メートルの高さから垂直に水が流れ落ちる様は迫力があり、神秘的な雰囲気を生み出しています。
  • 滝周辺の散策路: 養老神社や七つの橋、不老の池などを散策できます。途中、お団子やサイダーなどを味わうことも。

おすすめする理由

「有名なスポットだし、滝までの道にお店があって楽しめる。ふもとの公園や広場も良い」(45歳女性)

住所 〒503-1267 岐阜県養老郡養老町高林1298-2
webサイト 養老公園

7位 鵜飼い(うかい)(3.3%)

7位は「鵜飼い」でした。鵜飼いとは、夜間にかがり火を焚き、鵜を使って鮎の漁を行うことをいいます。全国に見られますが、岐阜県長良川の鵜飼いは有名で、国重要無形民俗文化財に。漁は夏に行われることから岐阜市の夏の風物詩となっています。

鵜飼いの様子は、事前に予約しておけば観覧船から見学できます。鵜飼い漁を行う船の近くにつけるので、漁の様子を間近に見られて迫力満点。船では食事もでき、あらかじめ仕出し弁当を手配しておけば、さらに特別な時間になりそうです。

3つのポイント

  • 1300年以上の歴史: 鵜飼いの起源は古く、『古事記』などに記述が見られます。
  • 織田信長も観覧: 客人に鵜飼いを見せることがおもてなしの手法とされ、特に織田信長が気に入って取り入れていたそう。
  • 職人技: 鵜を訓練し、操る鵜匠はもちろん、漁をコントロールする船頭の技も光ります。

おすすめする理由

「初めて鵜飼いを見たとき、かがり火の美しさや漁師の伝統的な衣装に感動したので」(69歳女性)

住所 岐阜県岐阜市
webサイト ぎふ長良川の鵜飼

8位 高山ラーメン(2.8%)

8位は「高山ラーメン」でした。岐阜県高山市で食べられているラーメンのことで、地元では「中華そば」、「そば」と呼ばれています。高山市は暮らしにラーメンが溶け込んでおり、年越しそばとしてラーメンを食べる家庭もあるそう。

高山ラーメンといえば、麺は細いちぢれ麺、スープは鶏ガラをベースに鰹節や野菜などでとったあっさり系のしょうゆ味が定番。トッピングはチャーシューやメンマのほか、飛騨地域でとれる飛騨ねぎなどが一般的です。

3つのポイント

  • 地元では「そば」: 高山ラーメンという名称は観光客向けに付けられたもので、地元では「そば」といえばラーメンを指し、蕎麦は「日本蕎麦」または「生蕎麦」と呼びます。
  • あっさり系: 高山ラーメンはしょうゆ味のみ。澄んだスープが特徴です。
  • シンプルな具: チャーシュー、メンマ、ねぎとトッピングはいたってシンプル。

おすすめする理由

「さっぱりと出汁のきいたスープが美味しかったので」(65歳男性)
「いくらでも食べられそうな味だから」(41歳女性)

webサイト 岐阜の旅ガイド

8位 奥飛騨温泉郷(2.8%)

8位には「奥飛騨温泉郷(おくひだおんせんごう)」も。岐阜県北部、長野県との県境にほど近い位置にある、平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の5つの温泉地を総称してこう呼ばれています。

特徴的なのは、大自然に囲まれながら浸かることのできる露天風呂。5つの温泉地には共同浴場として使われている露天風呂や足湯があり、観光客も利用することができます。川沿いにあったり、遠くに山を眺められたりと、お風呂の開放感は抜群です。

3つのポイント

  • 5つの温泉地: ひなびた雰囲気の温泉地や温泉リゾートなど、趣の異なる温泉地の総称。
  • 迫力の露天風呂: 大自然を感じられる共同浴場の露天風呂は、広々として非日常感たっぷり。なかには混浴もあるので出かける前にチェックを。
  • 「ひらゆの森」: 男女合わせて16の露天風呂がそろう温泉リゾート。飛騨牛など、岐阜グルメを味わうことも。

おすすめする理由

「秘境と呼ばれる温泉なので興味がある」(56歳男性)
「合掌造りの民家を見学し、温泉に入ったという思い出が今も鮮明」(74歳男性)

住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷
webサイト 岐阜の旅ガイド

8位 飛騨高山の朝市(2.8%)

同じく8位は「飛騨高山の朝市」でした。岐阜県高山市に流れる宮川沿いでは、2カ所で朝市が開催されています。その名も「宮川朝市」と「陣屋前朝市」。もとは養蚕業が盛んだったこの地域で、蚕のエサになる桑を売られていた市が今の形になったとされています。

旬の野菜や果物、それらを使った調味料や餅などの加工品、花、工芸品などが、それぞれの朝市に30店ほどならび活気を生んでいます。店を出している作り手との会話も、朝市ならではの楽しみ。

3つのポイント

  • 2つの朝市: 宮川沿いで開催される2つの朝市は、徒歩で行き来できるほどの距離。
  • 新鮮な農産物: 飛騨ならではの寒暖差によって、うまみや甘みのしっかりのった野菜や果物が並びます。
  • お土産選び: みそや漬け物、伝統工芸品など、ぬくもりあふれる飛騨の品をお土産にしても。

おすすめする理由

「高山市に住む知り合いに連れられて何度か行った。また行きたい」(61歳男性)

住所 岐阜県高山市
webサイト 飛騨高山宮川朝市

岐阜県のおすすめの季節は?

「岐阜県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

1位 秋(9月~11月)…26.7%
2位 夏(6月~8月)…26.2%
3位 春(3月~5月)…18%
4位 年間通しておすすめ…17%
5位 冬(12月~2月)…12.1%

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「山が多いので、移動するごとに紅葉が見られて目の保養になる」(51歳男性)
「秋の下呂温泉がとても良かったので」(77歳男性)
「鮎の特性を利用した火ぶり漁が秋に行われるので、伝統行事を見たい方にはおすすめ」(36歳男性)
「何といっても実りの秋。食べ物が美味しい」(55歳男性)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「夏はキャンプ、鮎のつかみ取りなどの川遊び、花火大会など楽しいことが多いので」(62歳男性)
「鵜飼いが見られるシーズンなので」(72歳男性)
「夏に訪れたことがあり、その時は涼しくて快適だと感じたので」(68歳男性)
「緑が豊かでドライブが気持ちいいから」(37歳男性)

春(3月~5月)がおすすめの理由

「白川郷で日本の原風景を味わうには、春先の雪が残っているくらいの時が最適だと思うから」(62歳男性)
「暖かい春の桜と岐阜城が良かったので」(43歳男性)
「夏はとても蒸し暑かったので、過ごしやすい春が良いと思う」(24歳女性)

年間通しておすすめの理由

「温泉も自然も食べ物も、四季それぞれに良さがあるから」(48歳女性)
「夏は川、冬は白川郷」(36歳女性)
「春と秋の高山祭が、情緒があってとても美しかったので」(54歳男性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「雪に閉ざされた白川郷の風情が良い」(69歳女性)
「寒いからこそ、温泉のありがたみが心にしみそう」(74歳男性)
「飛騨牛のしゃぶしゃぶを食べて温泉に浸かりたい」(41歳女性)

岐阜県は約8割が森林! ランキングにも自然スポットが多数

岐阜県といえばランキングをご紹介しました。1位「白川郷合掌造り集落」、2位「下呂温泉」、3位「飛騨牛」という結果になりました。皆さんがもつ岐阜県のイメージと比べてみて、いかがでしたか?

面積のほとんどを山岳や里山が占めるだけあって、ランキングには自然にまつわるスポットやグルメがずらりと並びました。白川郷合掌造り集落や岐阜城、養老の滝など、岐阜県ならではの絶景スポットが数多くあります。

ほかにも、鵜飼いや朝市など、人々が日常の暮らしでつむいできた「伝統」を感じられるスポットも。岐阜県で雄大な自然を感じ、美味しいお肉やラーメンを食べてリフレッシュしてみませんか。

調査時期: 2024年4月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計312人(男性: 231人、女性: 81人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート