今回は、子どもの自由研究にもお勧めしたいおうちで簡単にできるチーズ作りに挑戦してみたいと思います! 用意するのは牛乳と生クリームと塩、そしてレモンの絞り汁のみ。こんなシンプルな材料で果たしてチーズができるのでしょうか?

■牛乳にレモンを入れて温めるだけ、生クリームでクリーミーに

材料と分量はこちらです。

  • 牛乳(成分無調整)/700ml
  • 生クリーム/50ml
  • レモンの絞り汁/大さじ2
  • 塩/ひとつまみ
  • 材料はこれだけ!

その他にも、鍋・菜箸・おたま・ザル(目が細かいものが無ければキッチンペーパーも使う)、ボウルを準備します。

まず、材料を全て鍋に入れて、塩が溶けるように菜箸でかき混ぜます。

  • 材料を全てお鍋に入れるだけ

  • 菜箸で全体的に混ぜる

そして弱火にかけていきます。

火にかけたら、あとはかき混ぜないのがポイントのようです。

  • 弱火にかける

10分ほど経つと、表面がポコポコとしてきて、膜が張ってきます。

  • 表面に膜ができ始める

弱火にかけているだけなので、すぐには見た目の変化がありません。「まだかな? まだかな?」とヤキモキしていたので、少し膜が見えてきて筆者もワクワクしてきました。

チーズのような香りもしてきたので、期待が高まります。

20分くらい経った頃には、たくさんの白いかたまりができてきました!

  • 白いかたまりがモコモコになってくる

この白いかたまりがふんわり浮いてきたら火を止めて、「かたまり」をおたまですくって、ザルにあげていきます。

  • 白いかたまりをおたまですくう

ザルはボウルと重ねて、キッチンペーパーなどを敷いて水分を切っていきます。

  • ボウルとザルを重ねておく

  • 「白いかたまり」をザルに入れていく

この「白いかたまり」をそのまま常温で冷ましておきます。

  • フレッシュなチーズの香り

冷めたら「チーズ」の完成です!

今回はシンプルに、ハチミツをかけて食べてみましたが、ハチミツの甘みとチーズの香り、そしてやわらかいチーズの食感がとってもおいしい一品でした!

  • ハチミツをかけてデザートに

■子どもの自由研究にも最適

手作りチーズは、牛乳に含まれる乳たんぱく質の中に含まれる「カゼイン」が、酸性になることで凝固する性質を利用しているとのこと。レモン汁を入れることでカゼインが酸性になり、かたまり(=チーズ)として取り出すことができたというわけです。

今回実験で作ったチーズは、いわゆる「カッテージチーズ」と呼ばれるフレッシュチーズ。チーズを取り出したあと、鍋やボウルに残っている水分は、乳清(ホエー)と呼ばれる成分で、ヨーグルトの上に浮いている水分と同じなんだとか。

  • ボウルに残っている水分は「ホエー」と呼ばれるたんぱく質

乳清(ホエー)にも栄養が含まれているそうで、ハチミツとソーダでサワージュースを作ってみましたが、臭みもなくて、あっさりとしていて飲みやすかったです。暑い夏にサッと栄養補給できそうなドリンクでした!

  • ハチミツとソーダ水でジュースを作ることも

ちなみに、乳清(ホエー)は再度加熱して「リコッタチーズ」(イタリア語で、リ=再び、コッタ=煮る)というチーズも作れるとのこと。

チーズには色々な種類があるので、熟成させるもの、フレッシュのものなど、色々な作り方を調べてみるのも面白いかもしれません!

チーズに限らず、ゆでたまごを作ったり、豆乳から豆腐を作ったりするのも「たんぱく質の凝固」です。小さなお子さんがたんぱく質の性質を理解するのは難しいかもしれませんが、身の周りの食品で試しながら、楽しく学んでみてはいかがでしょうか?