手持ちの現金が少なくなった時、すぐにお金を引き出せるATMは便利ですよね。しかし、営業時間外などに引き出すと、手数料がかかってしまいます。「少額だから、まぁいいか」と気にしない人も多いですが、それが積み重なると、いつの間にか大きな金額になっているものです。ATM手数料を節約するには、どうすればいいのでしょうか。

  • ATM手数料で損してない?(写真:マイナビニュース)

    ATM手数料で損してない?

ATM手数料はいつ、いくらかかっているのか知る

ATMで現金を引き出すと、時間外では、110円あるいは220円の手数料がかかります。また、コンビニATMで引き出すと、同じ時間帯であっても、銀行ATMではかからない手数料がかかったり、高くなったりすることがあります。こうしたATM手数料がかかる条件は、銀行によって様々です。

ATM手数料を節約するには、まず「いつ(どんな時に)、いくらの手数料がかかるのか」を知りましょう。手数料がかかる時間帯や条件が分かれば、あとは、それらをできるだけ避けてATMを利用すればいいのです。とても初歩的なことですが、改めて自分が利用している銀行の「ATM手数料が無料になる時間帯」を頭に入れておきましょう。

ATM手数料を支払わないためにできること

上記のように、ATM手数料を節約するには、手数料が発生してしまう時間帯や条件(同じ時間帯でも、銀行ATMならかからないが、コンビニATMだとかかる、など)を知り、手数料が無料になる時に利用すればいいのです。しかし、手数料無料でお金を引き出すには、平日の日中にATMへ行かなくてはならない場合が多いでしょう。仕事をしていると、なかなか頻繁には足を運べません。そこで、ATM手数料を無料にするために、以下のような工夫をしてみましょう。

・生活費を計算してまとめて現金をおろしておく

ATM手数料を節約するには、手数料がかからない時間帯にまとめてお金をおろしましょう。そのためには、「財布の中のお金が無くなるたびに現金を引き出す」という習慣をなくすことです。月に何度もATMから引き出すのは、1カ月のうちに何にいくら使っているか把握していないからです。まずは、月の支出を把握し、現金としてはいくら持っていればいいか計算します。そして、現金をおろすのは1週間や10日に一度と決めましょう。たとえば、「毎週月曜日の昼休みにお金をおろす」といった具合です。こうすれば、ATM手数料がかからないだけでなく、「1週間に〇円使える」と予算を設定してお金が使えますので、やりくり上手になり一石二鳥です。

・クレジットカードなどキャッシュレス決済で支払う

ATM手数料がかかる時間帯にどうしても手持ちのお金が足りなくなってしまった時には、クレジットカードや電子マネーなどキャッシュレス決済を利用するのも手です。ポイントを賢く貯めれば、結果として節約にもつながります。ただし、何にいくら使ったのか利用明細は必ず確認しましょう。家計簿アプリと連携して明細を一括管理するのもおすすめです。

・ゆうちょ銀行を利用する

全国に数多く設置されているゆうちょATM。ゆうちょ銀行の通帳やキャッシュカードでゆうちょATMを利用すれば、時間帯や曜日に関係なく手数料無料で預け入れや払い戻しができます。ゆうちょATMなら、自分の生活圏に設置されている可能性が高いですし、ゆうちょ銀行の口座を持っていないなら、新たに開設してみてもいいでしょう。

・各銀行の会員特典を活用する

多くの銀行では、一定の要件を満たすと、月の振込手数料や出金手数料が無料になるというサービスを展開しています。たとえば、「給与振込口座に指定する」「住宅ローンを組む」などの要件が設定されており、クリアしている要件の数や利用金額が大きいほどランクが上がって特典が多く付く仕組みになっています。このような会員特典を用意している銀行では、一般的に、上のランクになるごとに手数料無料になる回数が増えていきます。自分の利用している銀行では、どのような要件を満たせば手数料無料になるのか確認してみましょう。

・ネット銀行を使う

コンビニATMの利用回数が多い人なら、ネット銀行がおすすめです。ネット銀行には、コンビニATMの手数料がお得に設定されているところが多いのです。たとえば、東京スター銀行では、コンビニATMの出金手数料は、月8回までなら無条件で無料となります(利用時には手数料がかかるが、翌月キャッシュバックされる)。また、SBJ銀行では、コンビニATMからの出金手数料が、最低でも月10回まで無料です。さらに、他行あて振込手数料も、最低でも月7回まで無料となります(一部の他行あて振込は月3回まで無料)。自分がメインで使っている銀行だとどうしても手数料がかかってしまうなら、こうしたネット銀行を使うといいでしょう。

ATM手数料はコツコツ節約しよう

110円、220円の手数料でも、頻繁にかかるとやがて大きな金額になります。たとえば、1週間に合計330円の手数料を払っているなら、1カ月では1,320円。これを1年続けると、1万5,840円もの出費となります。反対に、ATM手数料を支払わないように工夫すると、1年でこれだけの節約になるということです。支払わなくてもいい手数料は、コツコツ節約し、その分有意義に使えるといいですね。

武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中