ロッテ「噛むこと研究室」は2026年10月26日、「令和のマナーに関する意識調査」の結果を発表した。本調査は10月30日の「マナーの日」を前に、日本マナー・プロトコール協会の監修のもと、2026年9月7日~9月9日に全国の20~69歳の男女1,000人を対象として、WEB調査で実施された。

マナー意識の高い人は76.6%、全世代で「相手への配慮」が最多

  • マナーをどの程度意識するか

    マナーをどの程度意識するか

日頃からマナーを「非常に意識している」「やや意識している」と回答した人は76.6%だった。また、マナーにおいて最も重要だと思うことを尋ねたところ、全体の半数が「相手への配慮・気遣い」と回答し、すべての年代で最多となった。

  • マナーにおいて最も重要なこと

    マナーにおいて最も重要なこと

年代別では、「相手への配慮・気遣い」を重視する割合は60代が59.0%で最も高く、20代の44.0%との差は15ポイントだった。一方、20代では「効率や合理性」(9.0%)や「個人の自由」(8.5%)を重視する割合が他世代より高く、マナーに対する価値観の違いが見られた。

82.3%が理由や必要性を意識せずマナーを実践

マナーを守る際、その理由や必要性を意識しているか尋ねたところ、「よくある」(33.6%)と「たまにある」(48.7%)を合わせた82.3%が、理由や必要性を意識せずマナーを守ることがあると回答した。多くの人にとってマナーは、明確な理由や背景を理解したうえで実践するというより、日常生活の中で自然と身についた行動や習慣として定着している可能性がうかがえる。

  • マナーを守る際、その理由や必要性を意識しているか

    マナーを守る際、その理由や必要性を意識しているか

マナーを気にしすぎて疲れる人は52.9%

マナーによる心理的な負担について尋ねたところ、「マナーを気にしすぎて疲れることがある」と回答した人は52.9%と半数を超えた。また、「ルールや空気に合わせて我慢したことがある」は61.5%、「周囲の目を気にして行動を変えたことがある」は58.1%となった。周囲への配慮を優先する中で、マナーを意識しすぎて我慢や気疲れを感じる人もいることがうかがえる。

  • マナーによる心理的な負担について

    マナーによる心理的な負担について

57.5%がマナーの見直しを希望、一方で守るべきとの意識も

  • マナーに対する考え方について

    マナーに対する考え方について

マナーに対する考え方について尋ねたところ、57.5%が「見直した方がよいマナーが多い」と回答した。

  • マナーの重要性

    マナーの重要性

一方、マナーの見直しが必要だと考える人の72.9%が「これからもマナーを守るべき」と回答し、72.7%が「多少非効率でもマナーは守るべき」と答えた。マナーの重要性そのものは支持されており、求められているのはマナーの撤廃ではなく、その本質を重視した見直しであることがうかがえる。

  • 場面に応じて判断することが大切だと思うか

    場面に応じて判断することが大切だと思うか

さらに、82.0%が「マナーは一律に守るのではなく、その目的や周囲との関係性を踏まえ、場面に応じて判断することが大切」と回答。時代や環境に合わせた柔軟な対応を望む人が多いことも明らかになった。

マナーを意識する人ほど、習慣的な実践と見直しを求める傾向

  • マナー意識層の傾向比較

    マナー意識層の傾向比較

マナーを意識していると回答した「マナー意識層」の92.0%が、理由や必要性を意識せずマナーを守ることがあると回答した。一方、マナーを意識していない「非意識層」では50.4%となり、差は41.6ポイントだった。また、周囲からどう思われるかが気になる人はマナー意識層の86.7%、見直した方がよいマナーが多いと考える人は63.7%にのぼり、いずれも非意識層を大きく上回った。

マナーを意識する人ほど、日常生活でマナーを実践すると同時に、そのあり方についても考えている傾向がうかがえる。

職場や対人場面では「失礼かどうか」、公共の場では「不快かどうか」を重視

  • 職場や公共の場でのマナーの印象

    職場や公共の場でのマナーの印象

職場や公共の場でのマナーに対する受け止め方は、項目によって異なる結果となった。

「上司や取引先からの指示へのスタンプ返信」では61.0%、「取引先への業務時間外メール」では60.5%が「気になる」と回答した。一方、「教えてもらうときにスマートフォンでメモを取る」では、「気になる」と回答した人は39.9%にとどまった。いずれの項目も回答が一方向に偏ることなく分散しており、マナーに対する価値観が多様化していることがうかがえる。

気になる理由では、「スタンプ返信」や「業務時間外メール」など職場や対人場面のマナーについて、「相手や周囲に対して失礼な印象を受けるから」が上位となった。一方、「新幹線や映画館などで靴を脱いで過ごす」という公共の場のマナーでは、「見ていて不快だから」が最多だった。

こうした結果から、マナーは一律のルールとして判断されるのではなく、その行為が相手や周囲にどのような影響を与えるかを踏まえて判断されていることがうかがえる。

ガムへの印象は場面によって変化、授業中は74.8%が「気になる」

  • ガムを噛む行為について

    ガムを噛む行為について

ガムを噛む行為について尋ねたところ、「会議中」では78.8%、「学校の授業中」では74.8%が「気になる」と回答した。一方、「職場の自席」では56.9%、「公共交通機関」では68.8%、「街中や商業施設」では72.5%が「気にならない」と回答した。

同じガムを噛む行為でも、場面によって受け止め方が大きく変わることが明らかになった。ガムそのものへの印象というよりも、「その場にふさわしいかどうか」という判断が評価を左右していると考えられる。

授業中のガムへの印象は20代と60代で約29ポイントの差

  • 街中でガムを噛むことへの評価

    街中でガムを噛むことへの評価

街中でガムを噛むことへの評価には世代差がほとんど見られなかった一方、学校の授業中では20代と60代の間に約29ポイントの差が生じた。20代の方が「気になる」とする割合が低かった。世代によって差が現れたのは、ガムそのものへの印象ではなく、「その場にふさわしい振る舞い」に対する価値観の違いであることがうかがえる。

授業中のガムを受け入れる理由には集中力やリラックスへの期待も

  • ガムを噛むことが「気にならない」理由

    ガムを噛むことが「気にならない」理由

ガムを噛むことが「気にならない」と回答した人に理由を尋ねたところ、「集中力向上やリラックスにつながるため」と回答した人は、職場の個人作業中で12.8%、授業中で12.7%だった。いずれも公共交通機関や街中・商業施設と比べて高い結果となった。

ガムを「気にならない」と感じる理由の一つとして、集中力向上やリラックス、口腔ケアといった機能的な価値を挙げる人も一定数いることがうかがえる。